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コンパスドキュメント


5.3 サーバとストレージシステムの接続情報を設定する(FCの場合)

ホストグループにサーバとストレージシステムの接続情報を設定します。

前提条件

メモ

ホストグループ

サーバは、ストレージシステムに実装されているチャネルボードのFCコネクタ(以下、FCポート)を経由してボリュームにアクセスします。

FCポートには、ホストグループを設定する必要があります。ホストグループとは、下記の条件を満たすサーバのFCポートを、FCポートのWorld Wide Name(以下、WWN)を使用して登録するテーブルです。

  • サーバのOS(以下、ホストモード)が同じ(ホストモードは1つだけ指定可能)

  • 共通のボリュームにアクセス(ボリュームは複数指定可能)

ホストグループは1つのFCポートに複数設定できます。ただし複数のFCポートで、1つのホストグループを共有できません。このため、サーバからのI/Oパスを冗長化する場合は、他方のFCポートにも同じ内容のホストグループを設定してください。

操作手順

  1. 内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムにログインします。

  2. FCポートにホストグループを設定します。

    引数の-portにポート番号とホストグループID、-host_grp_nameにホストグループ名を指定します。 ホストグループIDは0から254までの数字で指定します。省略すると自動で割り付けられます。ホストグループ名は64文字以内で指定します。

    ポート番号にCL1-A、ホストグループIDに0、ホストグループ名にfc_win_000を指定する例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom add host_grp -port CL1-A-0 -host_grp_name fc_win_000
  3. ホストグループにホストモードを設定します。

    引数の-portにポート番号とホストグループIDまたはホストグループ名、-host_modeにホストモードを指定します。ホストモードは下記の文字列から一つだけ指定します。

    • LINUXまたはIRIX
    • VMWARE
    • HP-UX
    • OVMS
    • TRU64
    • SOLARIS
    • NETWARE
    • WIN
    • AIX
    • VMWARE_EX
    • WIN_EX
    • UVM

    詳細はシステム構築ガイドを参照してください。

    ポート番号にCL1-A、ホストグループIDに0、ホストモードにWindowsを指定する例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom modify host_grp -port CL1-A-0 -host_mode WIN

    ポート番号にCL2-A、ホストグループ名にfc_linux_000、ホストモードにLinuxを指定する例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom modify host_grp -port CL2-A fc_linux_000 -host_mode LINUX
  4. ホストグループの情報を確認します。

    引数の-portにポート番号を指定します。

    ポート番号にCL1-Aを指定する例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom get host_grp –port CL1-A

    出力される情報のPORTがポート番号、GIDがホストグループID、GROUP_NAMEがホストグループ名、HMDがホストモードです。

    引数の-allportsを使用すると、すべてのポートに設定されているホストグループの情報が表示されます。なお、「サーバとストレージシステムの接続情報を設定する(iSCSIの場合)」に示す操作でiSCSI ターゲットが設定されていると、iSCSI ターゲットの情報も表示されます。

    コマンド例:

    #raidcom get host_grp -allports
  5. ホストグループに、サーバのFCポートのWWNを追加します。

    引数の-portにポート番号とホストグループIDまたはホストグループ名、-hba_wwnにWWNを指定します。

    ポート番号にCL1-A、ホストグループIDに0、WWNに210000e08b0256f8を指定する例を示します。

    コマンド例:

    # raidcom add hba_wwn -port CL1-A-0 -hba_wwn 210000e08b0256f8

    WWNは4 バイトずつ,(コンマ)で区切ることもできます。

    コマンド例:

    # raidcom add hba_wwn -port CL2-A fc_linux_000 -hba_wwn 210000e,08b0256f8

    ホストグループに複数のWWNを設定する場合は、上記のコマンドを繰り返してください。

  6. WWNを確認します。

    引数の-portにポート番号を指定します。

    ポート番号にCL1-Aを指定する例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom get hba_wwn -port CL1-A

    出力される情報のPORTがポート番号、GIDがホストグループID、GROUP_NAMEがホストグループ名、HWWNがWWNです。

  7. 内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムからログアウトします。