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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.4.16 Quorumディスク用の外部ボリュームグループを作成する

外部ストレージシステムのディスクを、正サイトと副サイトのストレージシステムにマッピングするために、外部ボリュームグループを作成します。

外部ボリュームグループの詳細は、Universal Volume Managerユーザガイドを参照してください。

メモ

外部ストレージシステムのボリュームがフォーマット済みであることを確認してから、正サイトと副サイトのストレージシステムに外部ボリュームグループを作成してください。

メモ

正サイトと副サイトのストレージシステムで、同一のLUをマッピングしていることを確認してください。raidcom discover lun -portコマンドで表示されるE_VOL_ID_Cの値(外部ボリュームのSCSI Inquiryコマンドに含まれるボリューム識別子)が、正サイトと副サイトのストレージシステムで一致していることを確認してください。

[図データ]

コマンド例

  1. 正サイトのストレージシステムのポート(CL5-A)に接続されている、外部ストレージシステムのポート情報を探索します。

    raidcom discover external_storage -port CL5-A -IH0
    PORT     WWN                PM  USED   Serial#  VENDOR_ID PRODUCT_ID
    CL5-A    50060e8007823520   M   NO     433333   HITACHI   VSP Gx00
  2. 正サイトのストレージシステムのポート(CL5-A)に接続されている、外部ストレージシステムのポート(50060e8007823520)に定義されているLUを表示します。

    raidcom discover lun -port CL5-A -external_wwn 50060e8007823520 -IH0
    PORT     WWN              LUN  VOL_Cap(BLK)  PRODUCT_ID  E_VOL_ID_C
    CL5-A    50060e8007823520 0    61440000      OPEN-V      HITACHI 500308235AAAA

    LU番号を確認します。また、E_VOL_ID_Cに表示される値を記録しておきます。

  3. 正サイトのストレージシステムのポート(CL5-A)と接続している外部ストレージシステムのポート(50060e8007823520)に定義されているLU(0)をマッピングします。パスグループIDに1、外部ボリュームグループ番号に1-1を指定します。

    raidcom add external_grp -path_grp 1 -external_grp_id 1-1 -port CL5-A -external_wwn 50060e8007823520 -lun_id 0 -IH0
  4. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH0
    HANDLE   SSB1    SSB2    ERR_CNT        Serial#     Description
    00c3        -       -          0        411111      -
  5. 副サイトのストレージシステムのポート(CL5-C)に接続されている、外部ストレージシステムのポート情報を探索します。

    raidcom discover external_storage -port CL5-C -IH1
    PORT     WWN                PM  USED   Serial#  VENDOR_ID PRODUCT_ID
    CL5-C    50060e8007823521   M   NO     433333    HITACHI  VSP Gx00
  6. 副サイトのストレージシステムのポート(CL5-C)に接続されている、外部ストレージシステムのポート(50060e8007823521)に定義されているLUを表示します。

    raidcom discover lun -port CL5-C -external_wwn 50060e8007823521 -IH1
    PORT     WWN              LUN  VOL_Cap(BLK)  PRODUCT_ID  E_VOL_ID_C
    CL5-C    50060e8007823521   0      61440000  OPEN-V      HITACHI 500308235AAAA

    LU番号を確認します。また、E_VOL_ID_Cに表示される値が、手順2で記録しておいた値と同じであることを確認します。

  7. 副サイトのストレージシステムのポート(CL5-C)と接続している外部ストレージシステムのポート(50060e8007823521)に定義されているLU(0)をマッピングします。パスグループIDに1、外部ボリュームグループ番号に1-2を指定します。

    raidcom add external_grp -path_grp 1 -external_grp_id 1-2 -port CL5-C -external_wwn 50060e8007823521 -lun_id 0 -IH1
  8. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE   SSB1    SSB2    ERR_CNT        Serial#     Description
    00c3        -       -          0        422222      -

確認コマンド例

  1. 正サイトのストレージシステムで、外部ストレージシステムのボリュームへの外部パスの情報を表示します。

    raidcom get path -path_grp 1 -IH0
    PHG GROUP STS CM IF MP# PORT   WWN                 PR LUN PHS  Serial# PRODUCT_ID LB PM
    1   1-1   NML E  D    0 CL5-A  50060e8007823520     1   0 NML   433333 VSP Gx00  N  M
  2. 副サイトのストレージシステムで、外部ストレージシステムのボリュームへの外部パスの情報を表示します。

    raidcom get path -path_grp 1 -IH1
    PHG GROUP STS CM IF MP# PORT   WWN                 PR LUN PHS  Serial# PRODUCT_ID LB PM
    1   1-2   NML E  D    0 CL5-C  50060e8007823521     1   0 NML   433333 VSP Gx00   N  M

外部ストレージシステムのシリアル番号、モデル、WWNなどが正しいこと、ならびにパスや外部ストレージシステムのボリュームの状態が正常であることを確認します。