1.3.26 ストレージシステムと同じシリアル番号とモデルを持つリソースグループのボリュームをセカンダリボリュームに指定してGADペアを作成する場合の注意事項
ストレージシステムと同じシリアル番号とモデルを持つリソースグループのボリュームをセカンダリボリュームに指定して、GADペアを作成できます。この場合、プライマリボリュームには、セカンダリボリュームがあるストレージシステムと同じシリアル番号とモデルを持つリソースグループ(仮想ストレージマシン)のボリュームを指定する必要があります。
GADペアを作成すると、プライマリボリュームの仮想LDEV IDがセカンダリボリュームの仮想LDEV IDにコピーされます。次の図では、コピーされたプライマリボリュームの仮想LDEV IDと、セカンダリボリュームの実LDEV IDが一致しています。ストレージシステムと同じシリアル番号とモデルを持つリソースグループ内にある、実LDEV IDと仮想LDEV IDが一致しているボリュームは、global storage virtualization機能によって仮想化されたボリュームとしてではなく、通常のボリュームとして扱われます。
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なお、プライマリボリュームの仮想情報をセカンダリボリュームにコピーした結果、次の例のように通常のボリュームとしての要件を満たさなくなる場合は、GADペアを作成できません。
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コピーされるプライマリボリュームの仮想エミュレーションタイプが、セカンダリボリュームの実エミュレーションタイプと一致しない。
仮想エミュレーションタイプには、仮想CVS属性(-CVS)を含みます。VSP G150, G350, G370, G700, G900またはVSP F350, F370, F700, F900はLUSEをサポートしていないため、LUSE構成(*n)のボリュームも、プライマリボリュームには指定できません。