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 ローカルレプリケーション クイックリファレンス 


2.3.7 Thin Imageペア状態の定義

ペア状態の定義を次の表に示します。ペア状態を確認するときは、更新ボタンをクリックしてペアデータが最新のものか確認してください。

状態

説明

セカンダリボリュームアクセス

RAID Managerの表示

SMPL(PD)

ペア削除中の状態です。この状態では、ペア操作はできません。またスナップショットデータへのセカンダリボリューム割り当て、割り当て解除、および割り当ての変更もできません。削除が完了すると単一のボリュームになります。

Read/Write不可

SMPL※1

COPY

Thin Imageペアの作成操作を受け付けた状態であることを示します。 システムは、プライマリボリュームに対してRead/Write操作の受け付けを継続します。セカンダリボリュームに対してはRead/Write操作を禁止します。

Read/Write不可

COPY

PAIR

Thin Imageのボリュームがペアになっていることを示します。セカンダリボリュームに対しては、Read/Write操作を受け付けません。

Read/Write不可

PAIR

PFUL

PFULはPAIR状態でスナップショットプールがしきい値を超えている状態です。

Read/Write不可

PFUL

PFUS

PFUSはPSUS状態でスナップショットプールがしきい値を超えている状態です。

Read/Write可

PFUS

PSUS

スナップショット属性のペアが分割していることを示します。セカンダリボリュームに対してRead/Write操作が実行できるようになります。ペアがPSUS状態のときはプライマリボリュームとセカンダリボリュームの差分を保存しているため、あとですぐに再同期できます。

Read/Write可(セカンダリボリュームにマウントできる)

プライマリボリューム:PSUS

セカンダリボリューム:SSUS

PSUS(SP)

クローン属性のペアが分割していることを示します。セカンダリボリュームに対してRead/Write操作が実行できるようになります。

Read/Write可(セカンダリボリュームにマウントできる)

PSUP

RCPY

Thin Imageペアに対して、逆方向の再同期操作を受け付け、再同期によるコピー中であることを示します※2。RCPY状態のセカンダリボリュームに対するRead/Write操作は拒否されます。セカンダリボリュームの差分データだけをプライマリボリュームにコピーします。

Read/Write不可

RCPY

PSUE

Thin Imageペアはシステムがサスペンドしたことを示します。システムは、プライマリボリュームに対するRead/Write操作の受け付けを継続します。セカンダリボリュームに対してはRead/Write操作を受け付けません。スナップショットデータが消失します。

Read/Write不可

PSUE

注※1

raidcom get snapshotコマンドで-key optオプションを指定した場合の表示は「SMPL/SMPP」です。カスケードペアまたはクローン属性のペアを削除中の場合の表示は「SMPP」です。

注※2

コピーの開始時期はペア数やシステム環境に依存します。