Hitachi

 ボリュームセキュリティ クイックリファレンス 


3.2.4 フラッシュモジュールドライブ(FMD)に対するシュレッディング回数を算出する

背景

フラッシュモジュールドライブでは、ライト要求に対しその時点で未使用の領域を新たに割り当て、それまで使用していた領域(データ消去対象ボリューム)を未使用領域とします。このため、フラッシュモジュールドライブではデータ消去対象ボリュームの容量以上のデータでの上書き処理によるデータ消去が必要となります。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[LDEV]タブを表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[ボリューム]を右クリックし、[System GUI]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択します。

  2. データ消去対象ボリュームの容量とRAID構成するData台数を確認してください。

    (例)RAID構成するData台数の確認

    RAID5(nxD+1P)のn

    RAID6(nxD+2P)のn

  3. データ消去対象ボリュームに対するダミーデータの上書きに必要なシュレッディング回数をNとして、算出式を次に示します。

    N(小数点以下を切り上げ)=(Data台数分のユーザ容量×2)÷(データ消去対象ボリュームの容量)

    Data台数分のユーザ容量(例):

    フラッシュモジュールドライブ容量が1,600GB(1.6TB)の場合は、1,600GB×n

シュレッディング回数の算出例

構成例:フラッシュモジュールドライブ=1,600GB、RAID構成=3D+1P、LDEV=880GBの場合

((1,600×3)×2)÷880=10.9

上記の値の小数点以下は切り上げてください。この場合、11回のダミーデータの書き込み設定が必要です。なお、1回のシュレッディングで実行できるダミーデータの書き込み回数は最大8回なので、9回以上書き込む場合には対象ボリュームのシュレッディングを複数回実行してください。

[論理デバイス]画面の詳細についてはシステム構築ガイドを参照してください。