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 ボリュームセキュリティ クイックリファレンス 


2.2.9 関連コンテンツ(ボリュームのアクセス属性の設定)

〈この項の構成〉

(1) Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、およびactive flashの仮想ボリュームの容量を拡張するための要件

仮想ボリュームの容量は最大256TBまで拡張できます。容量拡張後にホストへ容量が変更されたことを通知したい場合は、ホストモードオプション40を有効にしてください。

注意

ホストモードオプション40によって次の処理の違いがありますのでご注意ください。

  • ホストモードオプション40が無効な場合、容量拡張後にホストへ容量が変更されたことを通知しないため、再読み込みが必要になります。

  • ホストモードオプション40が有効な場合、容量拡張後にホストへ容量が変更されたことを通知します。OSが容量拡張後の容量を認識しない場合は、再読み込みを実施してください。

注意

次のどちらかの操作が実行中の場合、仮想ボリュームの容量の拡張に失敗することがあります。

  • Volume Migration

  • Universal Replicatorのジャーナルの構成変更

  • ShadowImageのQuick Restore

Storage Navigatorのメニューバーで[ファイル]-[すべて更新]を実行し、仮想ボリュームの容量を確認してください。仮想ボリュームの容量が拡張されていない場合は、Volume MigrationまたはQuick Restoreの完了後に再び[ファイル]-[すべて更新]を実行してください。

(2) 他ソフトウェアからDynamic ProvisioningDynamic Tieringまたはactive flashの仮想ボリュームに対して実行できる操作と実行できない操作

メモ

Virtual Storage Platform G130では、次の機能を使用できません。

  • Data Retention Utility

  • dedupe and compression

  • Encryption License Key

  • global-active device

  • nondisruptive migration

  • TrueCopy

  • Universal Replicator

  • Virtual Partition Manager

(3) [Data Retention]画面

[Data Retention]画面では、オープンシステムのボリュームにアクセス属性を設定できます。

[図データ]

項目

説明

LDKC

ツリーに表示する論理DKC(LDKC)を選択します。

CUグループ

[00-3F]:このCUグループ(00から3Fまで)に実装されているCUが、ツリーに表示されます。

ツリー

CUの一覧が表示されます。CUを選択すると、ツリーの右側のボリュームリストに、選択したCUの情報が表示されます。

ツリーには、実際にアクセス属性を設定できるボリュームを含むCUだけが表示されます。

ボリュームリスト

ツリーで選択したCUの情報が表示されます。詳細は後述の表を参照してください。

期限切れロック期限切れロック

期限切れロックは、ボリュームの保護を強化する機能の一種です。ボタンをクリックすると、有効または無効が切り替わります。

  • [無効 -> 有効]表示中、期限切れロックは無効です。Read/Write属性への変更禁止期間が終わって有効期限が0日になると、アクセス属性はRead/Writeに変更できます。

  • [有効 -> 無効]表示中、期限切れロックは有効です。Read/Write属性への変更禁止期間が終わって有効期限が0日になっても、アクセス属性はRead/Writeに変更できません。

適用

設定内容をストレージシステムに適用します。

取消

設定内容をキャンセルします。

ボリュームリストでは、どのボリュームにどんなアクセス属性が設定されているかを確認できます。

ボリュームリスト

項目

説明

LDEV

ボリュームの属性と番号を示します。

  • [図データ]:Read/Write属性

  • [図データ]:Read Only属性

  • [図データ]:Protect属性

ボリューム番号の右側の記号は次の意味を示します。

  • #:外部ボリューム

  • A:ALU 属性のLDEV

  • S:SLU 属性のLDEV

  • V:仮想ボリューム

  • X:Dynamic Provisioningで使用する仮想ボリューム

属性

ボリュームのアクセス属性を示します。属性はRAID Managerでも設定できます。

Emulation

ボリュームのエミュレーションタイプが表示されます。

容量

ボリュームの容量を示します。単位はギガバイト(GB)で、小数点第2位まで表示されます。

副VOL

ボリュームを副VOL(セカンダリボリューム)として利用できるかどうかを示します。副VOLとしての利用可否はRAID Managerでも設定できます。

リザーブ

  • -:RAID ManagerStorage Navigatorのどちらを使用しても、LUパスとコマンドデバイスを設定できます。

  • RM:LUパスとコマンドデバイスを設定するには、RAID Managerを使用する必要があります。Storage Navigatorでは設定できません。

有効期限

Read/Write属性への変更が禁止されている期間(日数)。有効期限の日数を増やせますが、減らすことはできません。期間中でも、Read Only属性をProtect属性に、またはProtect属性をRead Only属性に変えることはできます。

  • [500日]:今後500日間はRead/Write属性に変更できません。

  • [無期限]:有効期限は無期限です。

  • [0日]:Read/Write属性に変更できます。

注意:Data Retention Utilityでは、ボリュームの[有効期限]の日数を増やすことはできますが、減らすことはできません。

パス

LUパスの数

モード

RAID Managerユーザがボリュームに設定したモードです。モードを変更するにはRAID Managerを利用する必要があります。Storage Navigatorではモードを変更できません。

  • [Zer]:ボリュームにZero Read CapモードZero Read Capモードが設定されています。Zero Read Capモードのボリュームに対してSCSIのRead Capacityコマンドが実行されると、そのボリュームの容量がゼロだという応答が返ります。

  • [Inv]:ボリュームにInvisibleモードInvisibleモードが設定されています。Invisibleモードのボリュームに対してSCSIのInquiryコマンドが実行されると、ボリュームが未実装だと報告されます。このため、ホストはInvisibleモードのボリュームを認識できません。

  • [Zer/Inv]:ボリュームにZero Read CapモードとInvisibleモードの両方が設定されています。

  • [-]:RAID Managerによるモード設定が実行されていません。

操作

操作対象または操作内容が表示されます。操作をしていない場合は、[操作なし]と表示されます。

ボリュームのアイコン、および、そのアクセス属性を持つボリュームがリストに幾つあるのかが表示されます。