Hitachi

 ボリューム管理 クイックリファレンス


4.5.12 外部ボリュームへの接続の切断(外部ストレージシステム切断、外部ボリューム切断)

外部ボリュームへの接続を切断するには、[外部ストレージシステム切断]、または[外部ボリューム切断]を使用します。メンテナンスのために外部ストレージシステムの電源をオフにしたり、外部ボリュームのマッピング設定を解除したりする場合、事前に外部ボリュームへの接続を停止する必要があります。また、マッピングされた外部ボリュームに外部ストレージシステムからアクセスする場合も、事前に外部ボリュームへの接続を切断してください。外部ストレージシステムからのアクセスが終了し、ローカルストレージシステムからアクセスするには、関連項目を参照し外部ボリュームの使用を再開してください。

[外部ストレージシステム切断]、または[外部ボリューム切断]を実行すると、マッピングされている外部ボリュームへのホストI/Oの受け付けが停止され、すでにキャッシュメモリに蓄えられているデータがすべて外部ボリュームに書き込まれます(デステージされます)。

[外部ストレージシステム切断]、または[外部ボリューム切断]を実行して外部ボリュームへの接続を停止しても、マッピング時の設定は保持されます。そのため、いったん外部ボリュームへの接続を停止しても、停止したときの設定で外部ボリュームへの接続を再開できます。

注意

データダイレクトマップ属性の仮想ボリュームを削除する場合、事前にデータダイレクトマップ属性の外部ボリュームへの接続を切断する必要があります。データダイレクトマップ属性の外部ボリュームへの接続を切断することにより、プールボリューム閉塞を示すSIM RC=627xxx(xxxはプールID)が出力される可能性があります。データダイレクトマップ属性の仮想ボリュームの削除については、システム構築ガイドを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 外部ボリュームへの接続を解除する前に必要な操作

外部ボリュームへの接続を解除する前に必要な操作を次に示します。

外部ボリュームの使用状況

必要な操作

ホストから外部ボリュームにI/Oを実行中である

ホストからボリュームへのI/Oを停止して、アンマウントしてください。

ホストからI/Oを実行中に接続を解除すると、ボリュームへのホストI/Oは強制的に停止されます。

コピー系プロダクトを使用してペアに設定されているLDEVがある

ペアを解除してください。

ただし、ShadowImageペアの状態がPSUEの場合は、ペアを解除しなくても外部ボリュームへの接続を解除できます。

Thin Image用のプールにプールボリュームとして登録されているLDEVがある

Thin Image用のプールを削除してください。

Dynamic Provisioning用のプールにプールボリュームとして登録されているLDEVがある

外部ボリュームが登録されているプールと関連づけられているすべてのDP-VOLに対して、次のすべての操作をしてください。

  • Dynamic Provisioningのボリュームの運用を停止する。

  • [LDEV閉塞]画面を使用して、Dynamic Provisioningのボリュームを閉塞させる。

    データダイレクトマップ属性が有効な外部ボリュームの場合は、そのボリュームと関連づけられたデータダイレクトマップ属性が有効なDynamic Provisioningのボリュームだけを閉塞させる。

  • Dynamic Provisioning用のプールから、[圧縮]または[重複排除および圧縮]が有効な仮想ボリュームが作成されており、かつ、そのプールに登録されているプールボリュームに障害が発生している場合は、そのプールボリュームの障害を回復させる。また、重複排除用システムデータボリュームが作成されている場合は閉塞させる。

Volume Migrationで移動中のLDEVがある

移動プランを削除してください。

global-active deviceのQuorumディスクで使用している

Quorumディスクの設定を解除してください。

注※

ShadowImageUniversal ReplicatorTrueCopyThin Image、またはglobal-active deviceを指します。

(2) 外部ストレージシステム単位で接続を切断する(外部ストレージシステム切断)

背景

[外部ストレージシステム切断]を実行したあとは、Storage Navigatorメイン画面の更新ボタンをクリックして情報を更新し、現在の進捗状況を確認してください。

前提条件

  • 必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール

  • 外部ボリュームへの接続を解除する前に必要な操作をすべて完了していること。

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[外部ストレージ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[外部ストレージ]を右クリックし、[System GUI]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[外部ストレージ]を選択します。

    外部ストレージシステムの一覧が[外部ストレージシステム]タブに表示されます。

  2. [外部ストレージシステム]タブで外部ストレージシステムのチェックボックスを選択します。

  3. 次のどちらかの方法で、[外部ストレージシステム切断]画面を表示します。

    • [外部ストレージシステム]タブで[外部ストレージシステム切断]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[外部ストレージ管理]‐[外部ストレージシステム切断]を選択します。

  4. [外部ストレージシステム切断]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  5. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  6. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。

    変更内容がストレージシステムに適用され、画面に表示される外部ボリュームの状態が[Cache Destage]になります。キャッシュメモリにデータが残っていない場合でも、[外部ストレージシステム切断]コマンドの処理が完了するまでは[Cache Destage]と表示されます。キャッシュからのデータの書き込みが完了すると、[Disconnect]に変わります。エラーが発生した場合は、エラーメッセージが表示されます。[確認]画面で詳細を確認してください。

ヒント

いったん[外部ストレージシステム切断]コマンドを実行したあと、再度外部ストレージシステムを操作したい場合は、[外部ストレージシステム再接続]コマンドを使用します。

(3) 外部ボリューム単位で個別に接続を切断する(外部ボリューム切断)

背景

外部ボリューム単位で個別に接続を切断する手順を説明します。

[外部ボリューム切断]を実行したあとは、Storage Navigatorメイン画面の更新ボタンをクリックして情報を更新し、現在の進捗状況を確認してください。

前提条件

  • 必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール

  • 外部ボリュームへの接続を解除する前に必要な操作をすべて完了していること(関連項目を参照)。

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[外部ストレージ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[外部ストレージ]を右クリックし、[System GUI]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[外部ストレージ]を選択します。

    外部ストレージシステムの一覧が[外部ストレージシステム]タブに表示されます。

  2. [外部ストレージシステム]タブで外部ストレージシステムのリンクをクリックします。

    外部ストレージシステムに対応するパスグループが[外部パスグループ]タブに表示されます。

  3. [外部パスグループ]タブでパスグループのリンクをクリックします。

    [追加済みボリューム]タブが表示されます。

  4. [追加済みボリューム]タブで外部ボリュームのチェックボックスを選択します。

  5. 次のどちらかの方法で、[外部ボリューム切断]画面を表示します。

    • [追加済みボリューム]タブで[他のタスク]‐[外部ボリューム切断]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[外部ストレージ管理]‐[外部ボリューム切断]を選択します。

  6. [外部ボリューム切断]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  7. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  8. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。

    変更内容がストレージシステムに適用され、画面に表示される外部ボリュームの状態が[Cache Destage]になります。キャッシュメモリにデータが残っていない場合でも、[外部ボリューム切断]コマンドの処理が完了するまでは[Cache Destage]と表示されます。キャッシュからのデータの書き込みが完了すると、[Disconnect]に変わります。エラーが発生した場合は、エラーメッセージが表示されます。[確認]画面で詳細を確認してください。

ヒント

いったん[外部ボリューム切断]を実行したあと、再度外部ストレージシステムを操作したい場合は、[外部ボリューム再接続]を使用します。