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 ボリューム管理 クイックリファレンス


2.1.2 Dynamic Tieringの階層管理の考え方

Dynamic Tieringでは、プール内のある特定のメディア(プールボリューム)群をグループしたものを階層(ストレージの階層)に分けて管理します。1つのプールに対して、メディアの処理能力に応じて、最大3つの階層が定義されます。アクセス頻度の高いデータは処理速度の速い上位階層に、長期間保存するようなアクセス頻度が低いデータは処理速度の遅い下位階層に配置されます。

階層が追加される場合

プールボリュームを追加したとき、そのプールボリュームに対応する階層がプールにない場合は、性能レベルに応じた位置に階層が追加されます。

[図データ]

階層が削除される場合

プールボリュームを削除することで、階層内のプールボリュームがすべてなくなった場合は、プールから階層が削除されます。

[図データ]

複数階層プール

Dynamic Tieringでは、プールの複数階層プール機能を有効にすることで、複数階層プールが作成できます。また、仮想ボリュームごとに階層再配置機能の有効または無効を切り替えることができます。

階層再配置機能が有効になっている仮想ボリュームだけが階層範囲の判定対象になり、階層再配置が実行されます。プール内すべての仮想ボリューム階層管理機能が無効な場合は、階層再配置は実施されません。

[図データ]