1.18.3 ドライブ選択タイプによる動作の違い(Disperse方式とLinear方式)
- 〈この項の構成〉
(1) Disperse方式
[パリティグループ作成]画面の[ドライブ選択タイプ]で[Disperse]を選択すると、パリティグループが作成されるドライブが、次に示すルールで自動選択されます。ドライブボックスにまたがって分散配置されるため、1台のドライブボックスの負荷が低減されます。
ドライブ自動選択のルール
ドライブボックスは、内部的に次のようにグループ分けされています。グループの数とグループに属するドライブボックスの数は、ストレージシステムの構成によって異なります。
グループ内のドライブボックスから、ドライブが自動選択されます。
グループ |
ドライブボックス |
|
---|---|---|
1 |
DB-00 |
DB-24 |
DB-01 |
DB-25 |
|
2 |
DB-02 |
DB-26 |
DB-03 |
DB-27 |
|
(中略) |
||
9 |
DB-16 |
DB-40 |
DB-17 |
DB-41 |
グループ |
ドライブボックス |
---|---|
1 |
DB-00 |
DB-01 |
|
2 |
DB-02 |
DB-03 |
|
(中略) |
|
12 |
DB-22 |
DB-23 |
グループ |
ドライブボックス |
|
---|---|---|
1 |
DB-00 |
DB-24 |
DB-01 |
DB-25 |
|
DB-02 |
DB-26 |
|
DB-03 |
DB-27 |
|
2 |
DB-04 |
DB-28 |
DB-05 |
DB-29 |
|
DB-06 |
DB-30 |
|
DB-07 |
DB-31 |
|
(中略) |
||
6 |
DB-20 |
DB-44 |
DB-21 |
DB-45 |
|
DB-22 |
DB-46 |
|
DB-23 |
DB-47 |
-
[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックスが属するグループのドライブボックスから、ドライブが選択されます。[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックス番号より小さい番号のドライブボックスからは選択されません。より広い範囲に分散配置させるには、[開始ドライブボックス]にグループ内の最小番号のドライブボックスを指定してください。
-
作成するパリティグループに必要な台数のドライブになるまで、[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックスから順番に1台ずつドライブが選択されます。
-
ドライブボックスにパリティグループを作成できる容量を持ったドライブがない場合は、その次の番号のドライブボックスからドライブが選択されます。
-
[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックスが属するグループ内に、必要な台数および容量のドライブがない場合は、パリティグループを作成できません。
例えば、VSP G900で、[開始ドライブボックス]に「DB-04」を選択して、RAID6(8D+2P)のパリティグループ作成する場合は、次のように合計10個のドライブが自動選択されます。
-
DB-04、DB-05のドライブボックスから2個ずつ、合計4個のドライブ
-
DB-06、DB-07、DB-28からDB-31のドライブボックスから1個ずつ、合計6個のドライブ
(DB-31までドライブボックスが搭載され、各ドライブボックスにパリティグループを作成できる容量を持ったドライブがある場合の例です。)
(2) Linear方式
[パリティグループ作成]画面の[ドライブ選択タイプ]で[Linear]を選択すると、パリティグループが作成されるドライブが、次に示すルールで自動選択されます。
ドライブ自動選択のルール
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[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックス内のドライブが、スロット番号の小さい方から連続して選択されます。選択されるドライブ数は、そのパリティグループのRAIDレベルによって変わります。
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パリティグループを作成できる容量がないドライブはスキップされ、次のスロット番号のドライブが選択されます。
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[開始ドライブボックス]で指定したドライブボックス内に、そのパリティグループのRAIDレベルに必要な数のドライブがない場合は、その次の番号のドライブボックスからドライブが選択されます。