Hitachi

 ボリューム管理 クイックリファレンス


1.6.3 プールに仮想ボリュームを作成する

背景

メモ

次のプールの場合、ページ予約機能は使用できません。このため、プールの空き領域を監視して、プール使用量の満杯による書き込み不可を防止する必要があります。

  • 容量拡張設定が有効なパリティグループに属するプールボリュームから構成されるプール

  • 容量削減機能が有効なプール

メモ

LDEVの作成時だけ、T10 PI属性を設定できます。T10 PI属性が設定されたLDEVから、属性は解除できませんのでご注意ください。

前提条件

操作手順

  1. 次のどれかの方法で[LDEV作成]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[ボリューム]を右クリックし、[System GUI]を選択します。[LDEV]タブで[LDEV作成]をクリックします。

    Storage Navigatorのよく使うタスクを使用する場合:

    • [よく使うタスク]から[LDEV作成]を選択します。

    Storage Navigatorの[論理デバイス]画面を使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択します。[LDEV]タブで[LDEV作成]をクリックします。

    • [ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択します。[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[LDEV作成]を選択します。

    Storage Navigatorの[プール]画面を使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[プール]タブまたは設定対象のプール名を選択したときの[仮想ボリューム]タブで[LDEV作成]をクリックします。

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[LDEV作成]を選択します。

    Storage Navigatorの[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]画面を使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のホストグループ名を選択します。[LUN]タブを選択します。[他のタスク]-[LDEV作成]を選択します。

    • [ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のホストグループ名を選択します。[LUN]タブを選択します。[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[LDEV作成]を選択します。

    • [ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のiSCSIターゲット名を選択します。[LUN]タブを選択します。[他のタスク]-[LDEV作成]を選択します。

    • [ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のiSCSIターゲット名を選択します。[LUN]タブを選択します。[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[LDEV作成]を選択します。

  2. [プロビジョニングタイプ]で[Dynamic Provisioning]が選択されていることを確認します。

    Dynamic Provisioning]が選択されていない場合は、プルダウンメニューから[Dynamic Provisioning]を選択してください。

  3. 容量削減機能を使用する場合、[容量削減]で[圧縮]または[重複排除および圧縮]を選択します。

    注意

    容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVだけで構成されるプールに、容量削減機能が有効な仮想ボリュームを作成する場合、必ず[重複排除および圧縮]を設定してください。容量削減機能の[圧縮]を設定した場合、容量拡張機能だけを使用する場合よりもI/O性能が低下することがあります。

    メモ

    選択したプールの重複排除用システムデータボリュームの[LDEV状態]が[正常]以外の場合、[容量削減]の[重複排除および圧縮]は選択できません。

    次の場合、[容量削減]は[無効]です。

    • [データダイレクトマップ]が[有効]である

    • 容量削減機能のライセンスがインストールされていない

    • 複数階層プール]が[有効]である

    プールに最初の[重複排除および圧縮]の仮想ボリュームを作成したとき、同時に重複排除用システムデータボリュームが作成されます。

  4. 複数階層プール]で、作成する仮想ボリュームに対してDynamic Tiering機能を使用する場合は[有効]を、使用しない場合は[無効]を選択します。

    Dynamic Tiering機能が有効に設定されているプールがない場合は、[無効]が設定されます。

  5. active flash機能を使用する場合、[Active Flash]のチェックボックスを選択します。

    プールボリュームにドライブタイプがSSDのボリュームがない場合、チェックボックスは選択できません。

  6. 次の手順に従って、プールを選択します。

    容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVが含まれるプールを選択した場合、ページ予約機能は設定できません。

    1. [プール選択]の[ドライブタイプ/RPM]でプルダウンメニューから任意のドライブ種別とRPM(回転数)を選択します。

    2. [プール選択]の[RAIDレベル]で任意のRAIDレベルを選択します。

    3. [プール選択]をクリックします。

      [プール選択]画面が表示されます。

    4. [利用可能なプール]テーブルからプールのラジオボタンを選択します。

      行のラジオボタンを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。

      メモ

      仮想ボリュームを作成する場合に指定するプールは、次に示す状態のどれかになっている必要があります。

      • 正常な状態

      • しきい値超えの状態

      • プールの縮小を実行中の状態

      プールは1つだけ選択できます。手順4で[有効]を選択した場合は、Dynamic Tiering機能が有効なプールだけが表示されます。[無効]を選択した場合は、Dynamic Tiering機能が無効なプールだけが表示されます。

      ヒント

      必要に応じて次の作業を実施してください。

      • 条件を指定してプールを表示させる場合は、[フィルタ]をクリックし、条件を指定してから[適用]をクリックします。

      • 容量単位および表示行数を指定する場合は、[オプション]をクリックします。

    5. [OK]をクリックします。

      [プール選択]画面が閉じます。[選択したプール名(ID)]に選択したプール名、[選択したプール容量]に選択したプール容量が表示されます。

  7. 指定したLDEVの容量をバウンダリ補正する場合、[容量互換モード(バウンダリ補正する)]のチェックボックスを選択します。

    初期値ではこのチェックボックスは非選択です。

  8. [LDEV容量]に仮想ボリュームの容量を入力します。

    テキストボックスの下に表示された容量範囲内の数字を入力します。小数点第2位まで入力できます。容量単位のプルダウンメニューで容量単位を変更できます。

  9. [LDEV数]に仮想ボリューム数を入力します。

    テキストボックスの下に表示された範囲内の数字を入力します。

  10. [LDEV名]の[固定文字]に固定文字列を、[開始番号]に開始番号を入力します。

    [固定文字]に仮想ボリューム名の先頭に付ける固定の文字列を半角英数字で入力します。英字は、大文字と小文字を区別します。[開始番号]に仮想ボリューム名に付ける番号の最初の数字を入力します。

    [開始番号]に1桁の数字を指定した場合、開始番号から最大値9までが付けられます。[開始番号]に2桁の数字を指定した場合、開始番号から最大値99までの番号が付けられます。[開始番号]に3桁の数字を指定した場合、開始番号から最大値999までの番号が付けられます。例えば、開始番号を0123とすると、固定文字に続いて0123から最大9999までの番号が仮想ボリューム名に付けられます。

    [固定文字]、[開始番号]は合わせて32文字以下、[開始番号]は9桁以下で入力します。

  11. [オプション]をクリックします。

    [LDEV ID]以下の設定項目が表示されます。

  12. [LDEV ID]の開始位置を設定します。

    [LDEV ID参照]をクリックすると、[LDEV ID参照]画面が表示され、使用済みの番号と使用できない番号を確認できます。

  13. [キャッシュパーティション]でCLPRを選択します。

  14. [MPユニット]でMPユニットを選択します。

    LDEVが使用するMPユニットを選択します。特定のMPユニットを割り当てる場合は、MPユニットのIDをクリックします。任意のMPユニットを割り当てる場合は、[自動]をクリックします。

  15. [ページ予約]で、[有効]または[無効]を選択します。

    プールにLDEVの容量分のページを予約する場合、[有効]を選択します。

    メモ

    [容量削減]で[圧縮]または[重複排除および圧縮]が選択されている場合、[ページ予約]は[無効]です。

  16. [階層割り当てポリシー]でLDEVが使用する階層割り当てポリシーを選択します。

    この項目は[複数階層プール]が有効なときだけ、設定できます。

    メモ

    [Level6(6)]から[Level31(31)]までは、階層割り当てポリシーの名称が変更できます。これらの名称が変更されている場合、変更後の名称が表示されます。

  17. [新規ページ割り当て階層]でLDEVが使用する新規ページ割り当て階層を選択します。

    この項目は[複数階層プール]が有効なときだけ、設定できます。

  18. [再配置プライオリティ]を選択します。

    この項目は[複数階層プール]が有効なときだけ、設定できます。

  19. [T10 PI]で[有効]または[無効]を選択します。

  20. 必要であれば、仮想ボリュームの設定内容を変更します。

    [LDEV設定変更]をクリックして[LDEV設定変更]画面を表示します。LDEV設定の変更方法については、関連項目を参照してください。

  21. 必要であれば、[選択したLDEV]テーブルから行を削除します。

    削除する行のチェックボックスを選択して、[削除]をクリックします。削除する方法については、関連項目を参照してください。

  22. [追加]をクリックします。

    設定した仮想ボリュームが右側の[選択したLDEV]テーブルに追加されます。

    設定内容が正しくない場合は、エラー画面が表示されます。

  23. [次へ]または[完了]をクリックします。

    引き続きLUパスの設定操作を実行して、LUN定義する場合は、[次へ]をクリックします。LUパスを設定する手順については、関連項目を参照してください。

    LUパスを設定しない場合は、[完了]をクリックします。[設定確認]画面が表示されます。

  24. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  25. [適用]をクリックします。

    タスクが登録され、[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]のチェックボックスにチェックマークが付いている場合は、[タスク]画面が表示されます。