1.5.19 プール容量を縮小する
背景
プールボリュームを削除することで、プール容量を縮小できます。
- 注意
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プール容量の縮小を実行しているプールに対して次の操作は実行できません。プール容量の縮小の完了を待つか、プール容量の縮小を中止してください。
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プール拡張
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プール縮小
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プール編集
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プール回復
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- メモ
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最大で8タスクまで、同時にプールを縮小できます。[タスク]画面でプールの縮小が完了したことを確認するまでは、縮小中のプールに対してRAID Managerコマンドでプールの縮小を実行しないでください。
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データダイレクトマップ属性が無効な仮想ボリュームのプールの場合、プール容量の縮小によってプールボリュームを削除すると、プールボリュームだったボリューム(LDEV)が閉塞します。LDEVをフォーマットしてから再利用してください。
また、閉塞したプールボリュームが外部ボリュームの場合、フォーマットするときに[Normal Format]を選択してください。
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削除対象のプールボリュームが外部ボリュームで、かつ外部ボリューム切断が実行された状態の場合、外部ボリュームの再接続の実行後にプールボリュームの削除を実行してください。
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容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVが含まれるプールについては、Storage Navigatorでプールを縮小したあと、プールに属さなくなったプールボリュームを削除してください。
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容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVが含まれるプールについては、Storage NavigatorまたはRAID ManagerでLDEVを指定してプールを縮小する場合、指定されたプールボリュームが属するパリティグループは、プールボリュームの自動追加機能の対象から除外されます(プール縮小で選択したパリティグループから新たなプールボリュームを作成しないようにするためです)。プールの縮小が失敗したり、中断した場合は、縮小対象に選択したパリティグループの一部のLDEV がプールボリュームのまま残ることがあります。その場合、プール縮小操作で指定したLDEV が属するパリティグループをプールボリュームの自動追加機能の対象とするために、プールのプールボリュームの自動追加機能の設定を無効にしてから、再度、有効に設定してください。プールボリュームの自動追加機能を有効または無効に設定する場合、RAID Managerを使用します。コマンド詳細については、『RAID Managerコマンドリファレンス』を参照してください。
プールのプールボリュームの自動追加機能の設定を無効にしたときに、SIMコード629xxx、62Axxx、62Cxxx、または62B000が報告された場合、SIMの対処を実施せずにプールのプールボリュームの自動追加機能の設定を有効にしてください。なお、SIMコードのxxxは、プール番号です。
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削除対象のプールボリュームが容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVの場合、未割当領域のフォーマットとページ解放が実行されるため、プール縮小操作に時間がかかります。
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次の場合、[プール]画面の[削減効果]に、削減効果がないことを示す「1.00:1」が表示されることがあります。
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プールボリュームの自動追加機能を無効にした場合
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パリティグループ内の一部のプールボリュームに対してプール縮小を実行した場合
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プール容量の縮小処理が異常終了した場合の要因と対処
プール容量の縮小が異常終了した場合、次の要因が考えられます。
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プール容量の縮小中にキャッシュメモリの保守を実施した。
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プール容量の縮小中にキャッシュメモリに障害が発生した。
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プールに関連づけられた仮想ボリュームへのI/O負荷が高い。
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プールに関連づけられた仮想ボリュームが閉塞している。
プール容量の縮小が異常終了した場合、次の対処を実施してください。
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キャッシュメモリを回復してから、プール容量の縮小を再度実施してください。
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プールに関連づけられた仮想ボリュームへのI/O負荷が低いときに、プール容量の縮小を再度実施してください。
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プールに関連づけられた仮想ボリュームを削除またはフォーマットしてから、プール容量の縮小を再度実施してください。
Dynamic Provisioningを使用するときの注意
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プールボリュームを削除することで、プール使用量がプールの枯渇しきい値を超える場合、プールボリュームを削除できません。
容量拡張設定が有効なパリティグループに属するプールボリュームを削除する場合、プールの使用量は、次の式で算出されます。
削除後のプールの使用量 = 削除前のプールの使用量 + 削除するプールボリュームの使用量の合計 × FMD圧縮率
「削除後のプールの使用量」は、「削除前のプールの使用量」よりも大きくなります。これは、容量拡張設定が有効なパリティグループに属するプールボリュームに格納されたデータが、プール縮小によって次のような領域に退避されることで、データのサイズが増える可能性があるためです。
- 容量拡張設定が設定できないパリティグループ(例:SASドライブ)
- 容量拡張設定が無効のパリティグループ
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システムプールボリュームを削除する場合、対象のプールに4.2GB以上の空き領域が必要です。対象プールの空き領域が4.2GB未満の場合、システムプールボリュームは削除できません。
Dynamic Tieringまたはactive flashを使用するときの注意
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プールボリュームを削除することで、プール使用量がプールの枯渇しきい値を超える場合、プールボリュームを削除できません。
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プールボリュームを削除すると、削除されたプールボリューム内のページは同一階層のほかのプールボリュームに移動します。
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階層内のプールボリューム数が0になった場合は、該当する階層が削除されます。
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プールボリュームを削除すると、実行中の階層再配置は中止され、削除完了後に階層再配置が再開されます。
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システムプールボリュームを削除する場合、対象のプールに4.2GB以上の空き領域が必要です。対象プールの空き領域が4.2GB未満の場合、システムプールボリュームは削除できません。
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active flashのプールの場合、プールボリュームを削除することでSSDのプールボリュームがなくなる場合はプールボリュームは削除できません。
Thin Imageを使用するときの注意
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プールボリュームを削除することでプールのしきい値を超える場合は、プールボリュームを削除できません。
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システムプールボリュームを削除する場合、対象のプールに4.2GB以上の空き領域が必要です。対象プールの空き領域が4.2GB未満の場合、システムプールボリュームは削除できません。
前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール
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プール容量を縮小しようとしているプールが次の作業を実行しているときは縮小できません。これらの操作が実行されていないことを確認してください。
プール作成
プール削除
プール容量拡張
プール容量縮小
プール回復
プール容量縮小中止
しきい値変更
ゼロデータページ破棄
仮想ボリューム作成
仮想ボリューム容量の拡張
操作手順
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次のどれかの方法で[プール]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックし、[System GUI]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。
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削除するプールボリュームが含まれているプールを選択します。
プールの情報が表示されます。
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[プールボリューム]タブで削除するプールボリュームの行のチェックボックスを選択します。
[縮小可能]が非該当のプールボリュームは削除できません。
複数のプールボリュームを選択できます。
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次のどちらかの方法で、[プール縮小]画面を表示します。
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[プール縮小]をクリックします。
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[アクション]メニューから[プール管理]-[プール縮小]を選択します。
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[プール縮小]画面で、[タスク名]にタスク名を入力します。
[縮小結果予測]テーブルに、縮小前と縮小後の詳細(プール容量、プール使用量、プール使用率)が表示されます。
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[適用]をクリックします。