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COBOL2002 使用の手引 手引編


31.1.3 ccbl2002コマンドの-lオプション

ccbl2002コマンドを使って実行可能ファイルを生成する場合,使用する機能によって,-lオプションの指定が必要になります。

注意事項

ccbl2002コマンドは,システムのリンカ(ccコマンド)を呼び出して実行可能ファイルを作成します。リンカは,コマンド行に指定された順序どおりにファイルを処理します。このため,ccbl2002コマンドでは,使用する機能のライブラリ(-lisam,-lrsortなど)をその機能を使用するCOBOLプログラムよりあとに指定してください。

〈この項の構成〉

(1) 整列併合機能を使用する場合

SORTライブラリ(-lrsort,-lrsort64オプションなど)を使用する場合は,ライブラリの検索パスに次の指定が必要です。

AIX(32),Linux(x86)の場合
/opt/HISORTlib/lib
AIX(64),Linux(x64)の場合
/opt/HISORTlib64/lib

(a) マルチスレッド機能を使用しない場合

AIX(32),Linux(x86)の場合

-lrsortオプションの指定が必要です。

AIX(64),Linux(x64)の場合

-lrsort64オプションの指定が必要です。

(b) マルチスレッド機能を使用する場合

AIX(32),Linux(x86)の場合

-lmsortオプションの指定が必要です。

AIX(64),Linux(x64)の場合

-lmsort64オプションの指定が必要です。

(2) 索引ファイル機能を使用する場合

ISAMライブラリ(-lisam,-lisam64オプションなど),SORTライブラリ(-lrsort,-lrsort64オプションなど)を使用する場合は,ライブラリの検索パスに次の指定が必要です。

AIX(32),Linux(x86)の場合
/opt/HIISlib/lib,/opt/HISORTlib/lib
AIX(64),Linux(x64)の場合
/opt/HIISlib64/lib,/opt/HISORTlib64/lib

(a) マルチスレッド機能を使用しない場合

AIX(32),Linux(x86)の場合

-lisam,-lrsortオプションの指定が必要です。

AIX(64),Linux(x64)の場合

-lisam64,-lrsort64オプションの指定が必要です。

(b) マルチスレッド機能を使用する場合

AIX(32),Linux(x86)の場合

-lmisam,-lmsortオプションの指定が必要です。

AIX(64),Linux(x64)の場合

-lmisam64,-lmsort64オプションの指定が必要です。

(3) データコミュニケーション機能をシミュレーションによってテストデバッグする場合

AIX(32),Linuxの場合

-lcbl2kdcオプションの指定が必要です。

AIX(64)の場合

-lcbl2kdc64オプションの指定が必要です。

(4) マルチスレッド機能を使用する場合

Linux(x86)の場合

-lpthreadオプションの指定が必要です。

AIXの場合

-lpthreadsオプションの指定が必要です。

(5) HiRDBによる索引ファイル入出力機能を使用する場合(AIXで有効)

HiRDBのライブラリが必要です。

HiRDBのライブラリ指定については,マニュアル「HiRDBのUAP開発ガイドマニュアル」を参照してください。

(6) XML対応COBOLプログラムを使用する場合

ccbl2002コマンドを使って,XMLドキュメントにアクセスするCOBOLプログラムをリンクできません。

XMLドキュメントにアクセスするCOBOLプログラムのコンパイルとリンクについては,マニュアル「COBOL2002 XML連携機能ガイド」を参照してください。

(7) ODBCインターフェース機能を使用する場合(Linuxで有効)

ODBCドライバマネージャのライブラリが必要です。ODBCドライバマネージャのライブラリ指定については,unixODBCに関するリファレンスなどを参照してください。