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Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(VMware®用)


3.4 環境を構築する場合の注意事項

ここでは,HDLMの環境を構築する場合の注意事項について説明します。

  • 1台のホストに設置するHBAのうち,HDLM管理対象デバイスに接続するHBAは,すべて同一の種類を使用してください。HBAのマイクロプログラムのバージョンも合わせてください。異なる種類のHBAを使用すると,障害発生時にパスを切り替えられません。

  • リモート管理クライアントとして使用するマシンにWindows版のHDLMがインストールされている場合は,あらかじめアンインストールしてください。VMware版のHDLMとWindows版のHDLMを,同一のリモート管理クライアント上で使用することはできません。

  • HDLMを新規インストールする場合,またはライセンスの有効期限が過ぎている状態でアップグレードインストールをする場合,ライセンスキーが必要です。HDLMのライセンスを更新する場合は,HDLMコマンドのset -licオペレーションを実行します。ライセンスキーの期限は,ライセンスキーファイルに記述されているライセンスキーまたは入力したライセンスキーの種別によって設定されます。ライセンスキーの種別およびsetオペレーションについては,「6.6 set 動作環境を設定する」を参照してください。

  • ウィルスチェックプログラムなどの常駐型ソフトウェアが動作しているときにHDLMをインストールすると,正常に動作しないおそれがあります。HDLMをインストールする場合,常駐型ソフトウェアを含むすべてのソフトウェアを停止してから開始してください。

  • HDLMはインストール中にWindows Installerサービスを使用します。したがって,HDLMをインストールするときは次に示す設定および確認をしてください。

    • Windows Installerサービスの[スタートアップの種類]は「手動」または「自動」に設定してください。

    • HDLMをインストールするときは,ほかのプログラムがWindows Installerサービスを使用していないことを確認してください。

    Windows Installerサービスの[スタートアップの種類]を「無効」に設定した状態,またはほかのプログラムがWindows Installerサービスを使用している状態でHDLMをインストールすると,インストールに失敗するおそれがあります。

    この現象が発生した場合は,上記の2つの状態をどちらも満たしていることを確認してから,再度HDLMをインストールしてください。

    アップグレードまたは再インストールに失敗しても,「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウ上ではHDLMが正常にインストールされたように見えます。しかし実際はアップグレードまたは再インストールに失敗しているので注意が必要です。

  • HDLMのインストール先フォルダーを「Program Files」以外のフォルダーにすることを推奨します。ただし,Windowsシステムフォルダー配下へのインストールはできません。
  • HDLMをインストールする場合,HDLMのインストール先フォルダー,およびそのすべての親フォルダーの名前は,次のすべての条件を満たすものにしてください。

    • OSで規定された予約名ではない。

      OSで規定された予約名には,CON,AUX,COM1~COM9,LPT1~LPT9,PRN,NULなどがあります。

    • 次の文字によって構成される。

      A~Z,a~z,0~9,「-」,「_」,「.」,「@」,「(」,「)」,半角スペース

    • 末尾が半角スペースではない。

    • 半角スペースが2文字以上続いていない。

    • パスの文字数が100文字を超えていない。

  • VMware vCenter ServerのサポートツールであるAuto Deploy機能を使用して,HDLMのプラグインをインストールしたイメージファイルを指定できます。

    なお,Auto Deploy機能によってホストにプロビジョニングされるOSに対してHDLMを設定変更する場合,次に示す操作が必要です。

    • リモート管理クライアントからのdlnkmgrコマンドの実行

    • Auto Deployサーバーで該当ホストのホストプロファイルの適用

    ホストプロファイルを適用しない場合,ホスト再起動時にHDLMの設定変更が保存されません。

  • HDLMをインストールすると,ESXiホスト起動時に,HDLMのSATP要求ルールが重複しているというメッセージ(Duplicate user rule found...)がsyslogに出力されますが,運用に影響はありません。

  • ESXiホストのロックダウンモードを使用する場合,ロックダウンモードを有効にすると,リモート管理クライアントからの操作ができなくなります。そのため,HDLMコマンドからの操作はロックダウンモードを無効にしてから行ってください。

  • 複数のリモート管理クライアントを設定する場合,同一ホストに対する接続はしないでください。

  • HDLMのインストール時に,必要に応じてVisual C++ 2015-2019再頒布可能パッケージがインストールされます。

  • リモート管理クライアントをインストールする環境に,.NET Framework4.7以降がインストールされている必要があります。.NET Framework4.7以降がインストールされていない場合,リモート管理クライアントのインストールが中止されます。

  • VMware PowerCLIは,ESXiホストとの通信で443/TCPポートを使用します。このポート番号は変更できません。

  • ESXiホストのパスワードに特殊文字が含まれている場合,HDLMのコマンドやユーティリティーの-pオプションに指定するパスワード文字列を一重引用符で囲んでください。ただし,「”」と「’」の文字はESXiホストのパスワードに設定しないでください。

    またESXiホストのパスワードに「%PATH%」や「%TEMP%」などのリモートクライアントで定義されているWindows環境変数を含めると,dlmgetrasユーティリティーはESXiホストに接続できません。dlmgetrasユーティリティーを使用する場合は,ESXiホストのパスワードにWindows環境変数を含めないでください。

  • VMware PowerCLIをオフラインでインストールする場合,ダウンロードしたVMware PowerCLIコマンドレットのファイルアクセスがWindowsによってブロックされていないか,プロパティを確認してください。ブロックされている場合は,Unblock-Fileコマンドでブロックを解除してください。

VMware PowerCLIを使用する場合の注意事項

  • リモート管理クライアントでVMware PowerCLIを使用する場合は,次の設定を行ってください。

    • VMware PowerCLIは,Windows PowerShellで動作するコマンドレットのため,Windows PowerShellの実行ポリシーの設定がRestrictedAllSigned,またはUndefinedの場合はコマンドを実行できません。実行ポリシーをRemoteSignedに設定してください。

      Windows PowerShellのプロンプトで,次のコマンドを実行して実行ポリシーを確認してください。

      >Get-ExecutionPolicy

      表示された結果がRestrictedAllSigned,またはUndefinedの場合は,実行ポリシーをRemoteSignedに変更してください。

      Windows PowerShellのプロンプトで,CurrentUserの実行ポリシーをRemoteSignedに変更する場合の例を次に示します。

      >Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
    • VMware PowerCLIをインストール後に,Windows PowerShellのプロンプトで次のコマンドが動作することを確認してください。

      >Connect-VIServer -Server "ESXiホスト名またはIPアドレス" -User "ユーザー名" -Password "パスワード"
      >$esxcli = Get-EsxCli -VMHost $vmHost -V2
      >$esxcli.system.version.get.Invoke()
      Build   : Releasebuild-XXXXXXXX
      Patch   : XX
      Update  : X
      Version : X.X.X
      >Disconnect-VIServer -Server "ESXiホスト名またはIPアドレス"

      Connect-VIServerの実行時に警告またはエラーになることがあります。これは接続先のESXiホストの証明書が無効と判断されているためです。詳細はVMwareのサイトを参照してください。

      証明書のチェックが不要な場合は,Windows PowerShellのプロンプトで次のコマンドを実行してPowerCLIの設定を変更してください。

      >Set-PowerCLIConfiguration -Scope user -InvalidCertificateAction Ignore


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