Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)


6.7.2 パラメーター

ここでは,viewオペレーションのパラメーターを次の順に説明します。

(1) プログラム情報を表示する場合

(2) パス情報を表示する場合

(3) LU情報を表示する場合

(4) viewオペレーションの形式を表示する場合

〈この項の構成〉

(1) プログラム情報を表示する場合

-sys [-sfunc|-msrv|-adrv|-pdrv|-lic|-audlog|-rcm|-lbpathusetimes|-expathusetimes|-exrndpathusetimes|-pstv]

HDLMのプログラム情報が表示されます。

後続パラメーターで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメーターを省略した場合は,監査ログ採取の設定情報,ロードバランスの同一パス使用回数,拡張ロードバランスの同一パス使用回数,および物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態を除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメーター,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6‒11 プログラム情報の表示項目」に示します。

-t

各情報の項目名を表示しません。

表6‒11 プログラム情報の表示項目

パラメーターおよび表示される情報

表示項目

説明

-sfunc

HDLMの機能設定情報

HDLM Version

HDLMのバージョン番号です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Service Pack Version

HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Load Balance

ロードバランス機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • アルゴリズム

    設定状態がonの場合,onのあとの( )にロードバランスのアルゴリズムを表示します。

    rr:ラウンドロビン

    extended rr:拡張ラウンドロビン

    lio:最少I/O数

    extended lio:拡張最少I/O数

    lbk:最少ブロック数

    extended lbk:拡張最少ブロック数

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Support Cluster

クラスター対応機能の設定状態,およびクラスターサーバーの種類です。

  • on MSCS:クラスターサーバーにMSCSを使用している

  • off:クラスターサーバーにMSCS以外のクラスターソフトウェアを使用しているか,またはクラスター環境ではない

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Elog Level

障害ログ採取レベルです。

  • 0:障害ログを採取しない

  • 1:Errorレベル以上の障害情報を採取する

  • 2:Warningレベル以上の障害情報を採取する

  • 3:Informationレベル以上の障害情報を採取する

  • 4:Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取する

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Elog File Size(KB)

障害ログファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Number Of Elog Files

障害ログファイル数です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Trace Level

トレースの出力レベルです。

  • 0:トレースを出力しない

  • 1:エラー情報だけ出力する

  • 2:プログラムの動作概略を出力する

  • 3:プログラムの動作詳細を出力する

  • 4:すべての情報を出力する

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Trace File Size(KB)

トレースファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Number Of Trace Files

トレースファイル数です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Path Health Checking

パスヘルスチェック機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • チェック間隔

    設定状態がonの場合,onのあとの( )にパスヘルスチェックを実行するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Auto Failback

自動フェールバック機能の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

  • チェック間隔

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,パスの状態を確認するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Remove LU

LUの動的削除機能の設定状態です。

on:有効 off:無効

-sfunc

HDLMの機能設定情報

Intermittent Error Monitor

間欠障害監視の設定状態です。

  • 設定状態

    on:有効 off:無効

    自動フェールバックが「off」の場合,間欠障害監視に「on」が表示されていても,監視は無効です。自動フェールバックが「on」になったときに間欠障害監視が有効になります。

  • 障害監視時間および障害発生回数

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した障害監視時間および障害発生回数が,「障害発生回数 / 障害監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「分」です。

-msrv

HDLMマネージャーの情報

HDLM Manager

HDLMマネージャーの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMマネージャーのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMマネージャーの起動時刻です。

-adrv

HDLMアラートドライバーの情報

HDLM Alert Driver

HDLMアラートドライバーの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMアラートドライバーのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMアラートドライバーの起動時刻です。

ElogMem Size

HDLMアラートドライバーの障害ログメモリーのサイズです。単位は「キロバイト」です。

-pdrv

HDLMドライバーの情報

HDLM Driver

HDLMドライバーの状態です。

Alive:正常 Dead:停止

Ver

HDLMドライバーのバージョン番号です。

WakeupTime

HDLMドライバーの起動時刻です。

-lic

HDLMのライセンス情報

License Type

ライセンスの種別です。

  • Permanent:永久ライセンス

  • Temporary:一時ライセンス

  • Emergency:非常ライセンス

Expiration

ライセンスの期限です。

  • 永久ライセンスの場合:-

  • 一時ライセンスまたは非常ライセンスの場合:ライセンスの期限がyyyy/mm/dd(ndays after)の形式で表示されます。ライセンスの期限までn日ある場合にview -sys -licオペレーションを実行したときは,「(ndays after)」と表示されます。

    ライセンス期限の満了日(2006年08月21日)まであと100日ある場合の表示例

    Expiration

    2006/08/21(100days after)

-audlog

監査ログ採取の設定情報

Audit Log

監査ログ採取の設定状態です。

  • 設定状態

    on:採取する off:採取しない

  • 監査ログ採取レベル

    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した採取レベルが表示されます。採取レベルは重要度(Severity)を示し,0~7で表示されます。

-audlog

監査ログ採取の設定情報

Audit Log Category

監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。

ss:StartStop

a:Authentication

ca:ConfigurationAccess

上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。

監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。

-rcm

リトライ回数監視機能の設定情報

Retry Count Monitor

リトライ回数監視機能の設定状態です。

設定状態

on :有効

off:無効

監視回数,監視時間

設定状態がonの場合,onのあとの()に,設定した監視回数と監視時間が,「監視回数/監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「秒」です。

-lbpathusetimes

ロードバランスの同一パス使用回数

Times Same Path Was Used

ロードバランスのアルゴリズムに,ラウンドロビン(rr),最少I/O数(lio),または最少ブロック数(lbk)を適用する場合,I/Oに同一のパスを使用する回数です。

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-expathusetimes

拡張ロードバランスの同一パス使用回数(シーケンシャルI/O)

Times Same ExPath Was Used

ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数です。

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-exrndpathusetimes

拡張ロードバランスの同一パス使用回数(ランダムI/O)

Times Same ExPath Was Used(R)

ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,ランダムI/Oに同一のパスを使用する回数です。

LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。

-pstv

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報

Physical Storage View

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態です。

on:有効 off:無効

注※

HDLMは,HDLMマネージャー起動時に自動的にクラスター構成を認識します。

使用例

使用例1

HDLMの機能設定情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -sfunc
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
Load Balance                   : on(extended lio)
Support Cluster                : off
Elog Level                     : 3
Elog File Size(KB)             : 9900
Number Of Elog Files           : 2
Trace Level                    : 0
Trace File Size(KB)            : 1000
Number Of Trace Files          : 4
Path Health Checking           : on(30)
Auto Failback                  : off
Remove LU                      : on
Intermittent Error Monitor     : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例2

HDLMマネージャーの情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -msrv
HDLM Manager Ver         WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例3

HDLMアラートドライバーの情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -adrv
HDLM Alert Driver Ver          WakeupTime          ElogMem Size
Alive             x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss 128
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例4

HDLMドライバーの情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -pdrv
HDLM Driver Ver          WakeupTime
Alive       x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例5

HDLMのライセンス情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -lic
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例6

監査ログの設定情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -audlog
Audit Log                      : off
Audit Log Category             : -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例7

ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -lbpathusetimes
Times Same Path Was Used    : 1
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例8

拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(シーケンシャルI/O)

PROMPT>dlnkmgr view -sys -expathusetimes
Times Same ExPath Was Used    : 100
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例9

拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(ランダムI/O)

PROMPT>dlnkmgr view -sys -exrndpathusetimes
Times Same ExPath Was Used(R): 1
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
使用例10

物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報を表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -sys -pstv
Physical Storage View        : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>

(2) パス情報を表示する場合

パス情報を表示する場合,-pathパラメーターと同時に-itemパラメーターや-cパラメーターを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメーターの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。

パス情報表示

-path

-pathパラメーターと同時に,-cパラメーター,-itemパラメーターのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメーターで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメーター,および-srtパラメーターを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。

-pathパラメーターを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名

指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名をドライブレターで指定します。ドライブレターが割り当てられていない場合,指定はできません。英字の大文字,小文字は区別されます。KAPL01064-WまたはKAPL01013-Eのメッセージを出力して終了した場合は,それぞれのメッセージの対処に従ってください。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-iem

パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。

-srt {pn|lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。

-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-hbaportwwn

ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

ホストデバイス「J」にアクセスするパス情報を表示する場合

[図データ]

パス情報表示(表示項目を選択する場合)

-path -item

-pathパラメーターと同時に-itemパラメーターを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメーター値で指定した項目だけを表示します。

-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。

-itemパラメーターで選択できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を次の表に示します。

表6‒12 -path -itemパラメーターで選択できる表示項目と指定する後続パラメーター

選択できる表示項目

後続パラメーター

PathID

なし

PathName

pn

DskName

dn

iLU

lu

ChaPort

cp

Status

なし

Type

type

IO-Count

ic

IO-Errors

ie

DNum

dnu

HDevName

hd

IEP

iep

RCM

rcm

HBAPortWWN

hbaportwwn

Physical-LDEV

phys

Virtual-LDEV

virt

PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメーター値の指定は不要です。

また,後続パラメーターで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメーターおよび-srtパラメーターを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名

指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名をドライブレターで指定します。ドライブレターが割り当てられていない場合,指定はできません。英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。KAPL01064-WまたはKAPL01013-Eのメッセージを出力して終了した場合は,それぞれのメッセージの対処に従ってください。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。

-srt {pn|lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。

-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

パス情報の表示項目のうちIO-Countを選択して,LUで昇順にソートして表示する場合

[図データ]

パス情報の概略表示

-path -c

-pathパラメーターと同時に-cパラメーターを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して1つのパスの情報が1行で表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。

DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-stname

プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。

プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-srt {lu|cp}

パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。

パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合

[図データ]

パス情報の表示項目

パス情報の表示項目とその説明を「表6‒13 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。

  • 概略表示しない場合:-pathまたは-path -itemパラメーターを指定した場合を示します。

  • 概略表示する場合:-path -cパラメーターを指定した場合を示します。

表6‒13 パス情報の表示項目

表示項目

説明

概略表示しない場合

概略表示する場合

Paths

表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。

OnlinePaths

表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

PathStatus

表示対象のパスの状態です。

  • Online:すべてのパスを使用できる

  • Reduced:使用できないパスがある

Reducedと表示されている場合,障害が発生しているパスがあるおそれがあります。確認して,障害が発生しているパスがあれば対処してください。

IO-Count

表示対象のすべてのパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Errors

表示対象のすべてのパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

PathID

パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。

ホストの再起動時に割り当てられます。

PathName1

パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。

  • ホストポート番号(16進数)

  • バス番号(16進数)

  • ターゲットID(16進数)

  • ホストLU番号(16進数)

パス名を構成する項目と,各項目のWindowsでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。

DskName1

DskName

ストレージシステム名です。この名前で,パスがアクセスするストレージシステムを特定できます。

次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。

  • ベンダーID(表示例:HITACHI):ストレージシステムのベンダー名

  • プロダクトID(表示例:OPEN-V):ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID

    詳細については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

  • シリアル番号(表示例:0051):ストレージシステムのシリアル番号

これらの情報をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にストレージシステムを特定できます。

iLU※1

iLU

ストレージシステム内のLU番号が表示されます。

この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます

  • XP8,XP7たはVX7の場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します

  • VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP One B20,VSP E シリーズVSP Gx00 モデル,またはVSP Fx00 モデルの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

ChaPort※1

CP

CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。

Status

パスの状態です。

  • Online:稼働状態

  • Offline(C):コマンド,HDLM GUIのパス管理ウィンドウでのオフライン操作による閉塞状態

  • Offline(E):障害による閉塞状態

  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)

  • Online(P):Onlineのパスに対するoffline実行待ち状態※2

  • Offline(P):Offline(E)のパスに対するoffline実行待ち状態※2

  • Online(EP):Online(E)のパスに対するoffline実行待ち状態※2

Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。

Type※1

Type

パスの属性です。

  • Own:オーナーパス

  • Non:ノンオーナーパス

HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナーパスです。※3

IO-Count1

パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

IO-Errors1

パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

DNum※1

LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。

HDevName※1※4

ホストデバイス名です。ドライブレターが表示されます。ドライブレターが割り当てられていない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。DNumに「0」が表示されていても,HDevNameにドライブレターが表示されます。これは,そのLU内に含まれるDev中の1Devのドライブレターです。

IEP1

間欠障害に関する情報が表示されます。この項目は,-iemパラメーターを指定した場合,または-itemパラメーターにiepを指定した場合だけ表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -

    間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外(パスの状態はOnline(E),Offline(C),またはOffline(E))

  • 0以上の数値

    間欠障害の監視中に発生した障害の回数(パスの状態はOnline(E),Offline(E)またはOnline)

  • *

    間欠障害が発生(自動フェールバックの対象外)(パスの状態はOnline,Online(E),またはOffline(E))

RCM

リトライ回数監視機能に関する情報が表示されます。この項目は,-itemパラメーターにrcmを指定した場合だけ表示されます。1 本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -

    リトライ回数監視機能が無効の場合

  • 0もしくは1以上の数値

    リトライ回数監視機能が監視するエラーを検出した監視時間の監視回数

  • *

    リトライ回数監視機能で設定した監視時間が監視回数で設定した回数検出した場合,もしくは間欠障害で,パスが自動フェールバック抑止状態で閉塞している場合

HBAPortWWN※1

ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が16桁の16進数で表示されます。この項目は,-hbaportwwnパラメーターを指定した場合,または-itemパラメーターにhbaportwwnを指定した場合だけ表示されます。

なお,iSCSIインターフェイスの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Physical-LDEV

物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Virtual-LDEV

仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

凡例)

-:表示されない項目

注※1

-path -itemパラメーターの場合,パラメーター値に指定したときだけ表示されます。

注※2

クラスター構成の場合,リザーブ処理中に要求されたoffline処理は,リザーブ処理が完了するまで実行待ち状態になります。

注※3

ノンオーナーパスがあるのは,次の場合です。

  • global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき

注※4

ダイナミックディスクのボリュームに割り当てたドライブレターは表示されません。

表6‒14 パス名を構成する項目

項目

Windowsでの表現

ホストポート番号(16進数)(表示例:0004,0005)

SCSI Port番号

バス番号(表示例:0001)

SCSI Bus番号

ターゲットID(表示例:0000000000000000,000000000000007A)

Target Id

ホストLU番号(表示例:0001)

Logical Unit Id,またはLUN

パス名は,次に示す情報に対応しています。

  • [コンピューターの管理]で表示される情報

  • 次のレジストリーの情報

    HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DEVICEMAP\Scsi
注意事項

FCを使用する場合,SCSIのターゲットIDは,HBAの設定に従います。ターゲットIDを知る必要がある場合には,HBAのマニュアルなどを参照してください。

表6‒15 プロダクトIDの表示内容

ストレージシステ

表示内容

-stnameパラメーター

指定なし

-stnameパラメーター指定時(下記のモデルIDを表示)

概略表示しない場合

概略表示する場合

VSP 5000シリーズ

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_5000

VSP_5000

VSP G1000

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_G1000

VSP_G1000

VSP G1500

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_G1500

VSP_G1500

VSP F1500

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_F1500

VSP_F1500

仮想ストレージVSP G1000,G1500およびVSP F1500※3

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_G1000

VSP_G1000

VSP One B20

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_One_Block

VSP_One_Block※4

VSP E シリーズ

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_Ex00

VSP_Ex00

VSP Gx00 モデル

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_Gx00

VSP_Gx00

VSP Fx00 モデル

エミュレーションタイプ※1※2

VSP_Fx00

VSP_Fx00

VX7

エミュレーションタイプ※1※2

VX7

VX7

XP8

エミュレーションタイプ※1※2

XP8

XP8

XP7

エミュレーションタイプ※1※2

XP7

XP7

注※1

-path -cパラメーターで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

注※2

コマンドデバイスの場合,エミュレーションタイプのあとに「-CM」が表示されます。(表示例:OPEN-V-CM)

注※3

global-active deviceのプライマリーボリュームが仮想ストレージに登録されていない場合は,プライマリーボリュームのストレージシステムのモデルIDが表示されます。なお,プライマリーボリュームがホストに接続されていないときは,「VSP_G1000」が表示されます。

注※4

-path -stname -cパラメーターで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

(3) LU情報を表示する場合

LU情報を表示する場合,-luパラメーターと同時に-itemパラメーターや-cパラメーター,-c -itemパラメーターを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメーターの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。

LU情報表示

-lu

-luパラメーターと同時に-cパラメーターまたは-itemパラメーターのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID

-hdevパラメーターを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名をドライブレターで指定します。ドライブレターが割り当てられていない場合,指定はできません。英字の大文字,小文字は区別されます。KAPL01064-WまたはKAPL01013-Eのメッセージを出力して終了した場合は,それぞれのメッセージの対処に従ってください。

-pathidパラメーターを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例
PROMPT>dlnkmgr view -lu
Product       : VSP_5000
SerialNumber  : 39304
LUs           : 3
iLU    HDevName PathID Status
002030 K        000003 Online
                000009 Online
002031 L        000004 Online
                000010 Online
002032 M        000005 Online
                000011 Online
Product       : VSP_Ex00
SerialNumber  : 621020
LUs           : 3
iLU    HDevName PathID Status
0000AD H        000000 Online
                000006 Online
0000AE I        000001 Online
                000007 Online
0000AF J        000002 Online
                000008 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>

LU情報表示(表示項目を追加する場合)

-lu -item

-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。

-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しない場合,またはパラメーター値にallを指定した場合,Physical-LDEVおよびVirtual-LDEV除く追加できる項目がすべて表示されます。

-itemパラメーターで追加できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を次の表に示します。

表6‒16 -lu -itemパラメーターで追加できる表示項目と指定する後続パラメーター

追加できる表示項目

後続パラメーター

SLPR

slpr

PathName

pn

ChaPort

cp

CLPR

clpr

Type

type

IO-Count

ic

IO-Errors

ie

DNum

dnu

IEP

iep

RCM

rcm

Physical-LDEV

phys

Virtual-LDEV

virt

べての項目

all

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID

-hdevパラメーターを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。

ホストデバイス名をドライブレターで指定します。ドライブレターが割り当てられていない場合,指定はできません。英字の大文字,小文字は区別されます。KAPL01064-WまたはKAPL01013-Eのメッセージを出力して終了した場合は,それぞれのメッセージの対処に従ってください。

-pathidパラメーターを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

LU情報の表示項目に,SLPR,PathName,ChaPort,CLPR,Type,IO-Count,IO-Errors,DNum,およびIEPを追加して表示する場合

PROMPT>dlnkmgr view -lu -item slpr pn cp clpr type ic ie dnu iep
Product       : VSP_One_Block
SerialNumber  : 806211
LUs           : 3

iLU    SLPR HDevName PathID PathName                        ChaPort CLPR Status     Type IO-Count   IO-Errors  DNum IEP
000213    - E        000000 0005.0000.0000000000000002.0000 7C         0 Online     Own        4638          0    0 -
                     000003 0006.0000.0000000000000005.0000 8C         0 Online     Own           0          0    0 -
000214    - F        000001 0005.0000.0000000000000002.0001 7C         0 Online     Own        4704          0    0 -
                     000004 0006.0000.0000000000000005.0001 8C         0 Online     Own           0          0    0 -
000215    - G        000002 0005.0000.0000000000000002.0002 7C         0 Online     Own        4634          0    0 -
                     000005 0006.0000.0000000000000005.0002 8C         0 Online     Own           0          0    0 -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss

PROMPT>

LU情報の概略表示

-lu -c

-luパラメーターと同時に-cパラメーターを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメーターを指定する場合,-hdevパラメーターまたは-pathidパラメーターを同時に指定できません。

各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例
PROMPT>dlnkmgr view -lu -c
Product  S/N    LUs iLU    HDevName Paths  OnlinePaths
VSP_5000 39304    3 002030 K             2           2
                    002031 L             2           2
                    002032 M             2           2
VSP_Ex00 621020   3 0000AD H             2           2
                    0000AE I             2           2
                    0000AF J             2           2
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>

LU情報の概略表示(表示項目を追加する場合)

-lu -c -item

-itemで指定した項目が-lu -cの表示項目に追加して表示されます。

-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しない場合,追加できる項目がすべて表示されます。各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。

-itemパラメーターで追加できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を次の表に示します。

表6‒17 -lu -c -itemパラメーターで追加できる表示項目と指定する後続パラメーター

追加できる表示項目

後続パラメーター

SLPR

slpr

後続パラメーターの形式を次に示します。

-pstv|-vstv

-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。

-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,6.6.2 パラメーター」の表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t

各情報の項目名が非表示になります。

使用例

LU情報の概略表示項目に,SLPRを追加して表示する場合

[図データ]

LU情報の表示項目

LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6‒18 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。

  • 概略表示しない場合:-luまたは-lu -itemパラメーターを指定した場合を示します。

  • 概略表示する場合:-lu -cまたは-lu -c -itemパラメーターを指定した場合を示します。

表6‒18 LU情報の表示項目

表示項目

説明

概略表示しない場合

概略表示する場合

Product

ストレージシステムのモデルIDです。

SerialNumber

S/N

ストレージシステムのシリアル番号です。

LUs

ストレージシステム内のLUのうち,HDLM管理下のLUの総数です。

iLU

ストレージシステム内のLU番号が表示されます。

この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます

  • XP8,XP7たはVX7の場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します

  • VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP One B20,VSP E シリーズVSP Gx00 モデル,またはVSP Fx00 モデルの場合

    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。

SLPR※1

SLPR※2

LUが属するSLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ストレージ論理分割機能がサポートされていないストレージシステム内のLUが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

また,iLUが仮想化されているボリュームの場合も,「-」(ハイフン)が表示されます。

HDevName※1※3

ホストデバイス名です。ドライブレターが表示されます。ドライブレターが割り当てられていない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。DNumに「0」が表示されていても,HDevNameにドライブレターが表示されます。これは,そのLU内に含まれるDev中の1Devのドライブレターです。

PathID

パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。ホストの再起動時に割り当てられます。

PathName※1

パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影表6‒14 パス名を構成する項目響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。

  • ホストポート番号(16進数)

  • バス番号(16進数)

  • ターゲットID(16進数)

  • ホストLU番号(16進数)

パス名を構成する項目と,各項目のWindowsでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。

ChaPort※1

CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。

CLPR※1

CHAポートが属するCLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ただし,次に示すものが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

  • キャッシュ論理分割機能がサポートされていないストレージシステムに搭載されているCHAポート

Status

パスの状態です。

  • Online:稼働状態

  • Offline(C):コマンド,HDLM GUIのパス管理ウィンドウでのオフライン操作による閉塞状態

  • Offline(E):障害による閉塞状態

  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)

  • Offline(P):Offline(E)のパスに対するoffline実行待ち状態※4

  • Online(P):Onlineのパスに対するoffline実行待ち状態※4

  • Online(EP):Online(E)のパスに対するoffline実行待ち状態※4

Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。

Type※1

パスの属性です。

  • Own:オーナーパス

  • Non:ノンオーナーパス

HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナーパスです。※5

IO-Count※1

パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

IO-Errors※1

パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。

DNum※1

LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。

IEP※1

表示対象のパスが,間欠障害と見なされ,自動フェールバックの対象外になっているかどうかが,表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -:間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外

  • 0以上の数値:間欠障害の監視時間内に発生した障害の回数

  • *:間欠障害発生(自動フェールバックの対象外)

RCM

リトライ回数監視機能に関する情報が表示されます。この項目は,-itemパラメーターにrcmを指定した場合だけ表示されます。1 本のパスにつき,次のどれかが表示されます。

  • -

    リトライ回数監視機能が無効の場合

  • 0もしくは1以上の数値

    リトライ回数監視機能が監視するエラーを検出した監視時間の監視回数

  • *

    リトライ回数監視機能で設定した監視時間が監視回数で設定した回数検出した場合,もしくは間欠障害で,パスが自動フェールバック抑止状態で閉塞している場合

Physical-LDEV

物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Virtual-LDEV

仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。

この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

Paths

表示対象のLUに対して,認識されているパスの総数が,10進数で表示されます。

OnlinePaths

表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

(凡例)

-:表示されない項目

注※1

-lu -itemパラメーターを使用してパラメーター値に表示項目もしくはallを指定した場合,またはパラメーター値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※2

-lu -c -itemパラメーターを使用してパラメーター値に表示項目を指定した場合,またはパラメーター値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※3

ダイナミックディスクのボリュームに割り当てたドライブレターは表示されません。

注※4

クラスター構成の場合,リザーブ処理中に要求されたoffline処理は,リザーブ処理が完了するまで実行待ち状態になります。

注※5

ノンオーナーパスがあるのは,次の場合です。

  • global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき

(4) viewオペレーションの形式を表示する場合

-help

viewオペレーションの形式が表示されます。

使用例

PROMPT>dlnkmgr view -help
view:
  Format
    dlnkmgr view -sys [ -sfunc | -msrv | -adrv | -pdrv | -lic | -audlog | -rcm 
                            | -lbpathusetimes | -expathusetimes
                            | -exrndpathusetimes | -pstv ] [-t]
    dlnkmgr view -path [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName ] [-stname]
                             [-iem] [-srt {pn | lu | cp}] [-hbaportwwn] [-t]
    dlnkmgr view -path
                 -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu]
                              [hd] [iep] [rcm] [hbaportwwn] [phys] [virt]
                 [-pstv | -vstv] [-hdev HostDeviceName] [-stname]
                                           [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -path -c [-pstv | -vstv] [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -lu [-pstv | -vstv]
                   [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu
                 -item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu]
                         [iep] [rcm] [phys] [virt] | all ]
                 [-pstv | -vstv]
                   [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c [-pstv | -vstv] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c -item [slpr] [-pstv | -vstv] [-t]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
PROMPT>