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Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)


5.2 メッセージでの障害情報の確認

パスの障害は,イベントログに出力されるKAPL08xxxのメッセージから確認できます。

パスについての詳細な情報を得たい場合は,メッセージの情報を基にviewオペレーションの実行結果を確認してください。

viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。

次にメッセージの例を示します。

注意事項
  • Windowsに一度も認識されていないパスを,はじめてLUに追加した場合,次に示すメッセージが出力されることがあります。

    • KAPL08019-EおよびKAPL08022-E

    • KAPL05301-E

    これは,Windowsの動作による現象で,障害ではありません。

  • LUの動的削除機能を使用してHDLMの管理対象からLUが削除された場合,イベントログへKAPL08022-Eメッセージが出力されないことがあります。HDLMの管理対象からLUが削除された場合は,KAPL05301-Eメッセージの内容でパスの情報を確認してください。

メッセージの各項目について説明します。

KAPL05301-Eメッセージの詳細については,「4.6.2 LUを動的に削除する」の「(2) LUまたはパスが動的に削除されていることを確認する」に記載されている,「パスの切断によってLUまたはパスが削除されたとき」を参照してください。

ErrorCode

Windowsがパスの障害を検出したときのエラー番号を示します。

Windowsのプラグ アンド プレイ機能によって,SCSIデバイスがWindowsから削除されたパスが閉塞状態になった場合は,エラー番号が0x00000000となります。この場合,自動フェールバック機能を使用しなくても,パスが回復してSCSIデバイスがWindowsに認識されたときに,自動的にパスが稼働状態になります。

PathID

パスに付けられたIDで,パス管理PATH_IDと呼びます。ホストの再起動時に割り当てられます。

これは,パス管理ウィンドウのパスリストビューで表示されるパスIDと同じです。

また,コマンドのviewオペレーションで表示される「PathID」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。

PathName

パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。

次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。

  • ホストポート番号(16進数)

  • バス番号(16進数)

  • ターゲットID(16進数)

  • ホストLU番号(16進数)

パス名は,コマンドのviewオペレーションで表示される「PathName」と同じです。パス名の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を確認してください。

DNum

Dev番号です。

LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。これはviewオペレーションで表示される「DNum」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。

HDevName

ホストデバイス名です。

ドライブレターが表示されます。ドライブレターが割り当てられていない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

これはviewオペレーションで表示される「HDevName」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。