2.3　LU構成

HDLMをインストールすると，ホスト側でのLU構成の認識が，次のように変わります。

HDLMをインストールする前

ホストの「ディスクの管理」画面では，SCSIデバイスがパスごとに表示されます。

つまり，ストレージシステム側の1つのLUが，パスと同じ数だけ存在するように見えます。

HDLMをインストールしたあと

パスごとに認識されるLUが，MPIOドライバーによって，統合されます。ホストの「ディスクの管理」画面では，ストレージシステム側のLUと1対1で対応するディスクが表示されます。

このため，ストレージシステム側の1つのLUが，ホスト側でも1つに見えます。

なお，SCSIデバイスは，Windowsの「デバイスマネージャー」画面で表示できます。

HDLMをインストールしたあとにホストが認識するLUをホストLU（HLU）と呼びます。ストレージシステム側のLU内のDevに対応する，ホストLU内の領域をホストデバイス（HDev）と呼びます。

HDLMを使用したシステムでは，MPIOドライバーによって統合されたディスク（Windowsの「ディスクの管理」画面に表示されるディスク）にドライブレターを割り当てて，目的のLUにアクセスします。

HDLMをインストールしたあとに，ホスト側で認識されるLUの構成を次の図に示します。

図2‒4　HDLMをインストールしたあとにホスト側で認識されるLUの構成

ホスト側で認識される要素を次の表に示します。