Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Windows®用)
リトライ回数監視機能は,パスごとに実施されます。ここでは,リトライ回数監視機能の動作を次の場合に分けて説明します。
リトライ回数監視機能が有効で,監視回数のカウンターが0のとき,リトライを伴うIOの応答を検出すると,カウンターを1とします。リトライを伴うIOの応答を検出した時点(以下(1))から,監視時間(-intvlで設定した時間(秒))の間は,リトライを伴うIOの応答を検出してもカウンターは1のままです。次の監視時間((1)+監視時間~(1)+2×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出すると,カウンターに1を加算して,カウンターの値は2になります。こうした状況を「リトライを伴うIOの応答を連続して検出している」とします。さらに次の監視時間((1)+2×監視時間~(1)+3×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出した場合もカウンターに1を加算します。このとき,カウンターの値が,監視回数の設定値(デフォルトは3)に達していれば,パスを自動フェールバック抑止状態で閉塞(Offline(E)に)します。
リトライを伴うIOの応答を検出したあと,次の監視時間((1)+監視時間~(1)+2×監視時間)の間にリトライを伴うIOの応答を検出しなかった場合,連続して検出していないことになります。さらに次の監視時間以降((1)+2×監視時間~)にリトライを伴うIOの応答を検出した場合は,カウンターを1にして数えなおします。 その際,監視時間は,リトライを伴うIOの応答を検出した時刻から再開します。
カウンターが2以上の場合もその次の監視時間でリトライを伴うIOの応答を検出しない場合,連続して検出していないことになります。 さらに次の監視時間以降にリトライを伴うIOの応答を検出した場合は,カウンターを1にして数えなおします。
HDLM コマンドのsetオペレーションでリトライ回数監視機能の設定を実行するとカウンターが0クリアーします。
また,リトライを伴うIOの応答を検出しているパスに対して,HDLMコマンドのonlineのパス指定などで,オンライン操作を実行した際もカウンターが0クリアーします。
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