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Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


付録A.2 Linuxのコマンドについての注意事項

HDLMは,ホストとストレージシステムを複数のパスで接続している場合,それぞれのパスをすべてHDLMデバイスとして使用します。したがって,HDLMデバイスへのOpen(),Close()システムコール処理の延長でそれぞれのパスにOpenまたはClose処理を行います。lvmdiskscanpvscanなどのLinuxのコマンドを1回実行すると,複数のHDLMデバイスに連続してOpen(),Close()システムコールを実行するので,実行時間がHDLMのインストール前より長くなります。

HDLMをインストールする前とインストールしたあとのLinuxコマンド実行時間の計測例を「表A‒1 Linuxのコマンド実行時間の計測例」に示します。「表A‒1 Linuxのコマンド実行時間の計測例」に示す実行時間は,LVM1のコマンドを使用して計測した結果です。LVM2を使用する場合は,HDLMをインストールする前とあとで実行時間の差はほとんどありません。

表A‒1 Linuxのコマンド実行時間の計測例

Linuxコマンド

実行時間

環境例1※1

環境例2※2

HDLMインストール前

HDLMインストール後

HDLMインストール前

HDLMインストール後

lvmdiskscan

6.1秒

19.6秒

3.8秒

10.6秒

pvscan

2.6秒

12.6秒

1.5秒

5.2秒

注※1

CPU: Pentium III 1.4GHz×2

メモリ: 1GB

ホストとストレージ間の構成: 64LU×2パス(合計128パス)

注※2

CPU: Xeon 2.0GHz×2

メモリ: 2GB

ホストとストレージ間の構成: 64LU×2パス(合計128パス)