7.6.4 CSVファイルの出力
dlmperfinfoユーティリティーに-fパラメーターを指定すると,指定したファイル※に性能情報を出力します。項目名と値は,それぞれ「"」(引用符)で囲まれ,コンマ区切りで出力されます(CSV形式)。出力する内容は「表7‒8 出力内容一覧」を参照してください。
- 注※
-cパラメーターに「0」を指定した場合は,指定したCSVファイル名の後に_YYYYMMDDhhmmss.csvが付いたファイルに出力されます。YYYYMMDDhhmmssは,ファイルを作成した日時(協定世界時)です。
CSVファイルの出力例を次に示します。
実行例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmperfinfo -i 300 -c 2 -f CSVファイル名 KAPL13031-I The utility for displaying HDLM performance information (dlmperfinfo) will now start. Start time = 2017/08/30 13:34:55 KAPL13047-I Performance information is now being measured. (1 / 2) KAPL13047-I Performance information is now being measured. (2 / 2) KAPL13032-I The utility for displaying HDLM performance information (dlmperfinfo) finished. End time = 2017/08/30 13:44:56
CSVファイルの出力例
[Paths:000008] "UTC","Date","Time","LDEV","HDevName","Device","PathID","Count_R/s","Count_W/s","MB_R/s","MB_W/s","Time_R","Time_W" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_5000.39303.000034","sddlmaa","/dev/sdn","000000","30","3","0.1173","0.0134","166.2703","625.4919" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_5000.39303.000034","sddlmaa","/dev/sdj","000001","25","9","0.0970","0.0366","180.1263","637.2924" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_5000.39303.000035","sddlmab","/dev/sdo","000002","29","4","0.1137","0.0154","179.5969","663.3387" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_5000.39303.000035","sddlmab","/dev/sdk","000003","24","9","0.0952","0.0335","229.5274","683.1288" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_Ex00.416044.0000DC","sddlmac","/dev/sdp","000004","28","7","0.1083","0.0254","186.9855","627.8596" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_Ex00.416044.0000DC","sddlmac","/dev/sdl","000005","27","6","0.1049","0.0245","195.8313","586.1036" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_Ex00.416044.0000DD","sddlmad","/dev/sdq","000006","27","6","0.1073","0.0240","172.0459","632.1648" "20170830T044335","20170830","134335","VSP_Ex00.416044.0000DD","sddlmad","/dev/sdm","000007","27","7","0.1059","0.0259","189.1432","605.9836" "UTC","Date","Time","LDEV","HDevName","Device","PathID","Count_R/s","Count_W/s","MB_R/s","MB_W/s","Time_R","Time_W" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_5000.39303.000034","sddlmaa","/dev/sdn","000000","27","5","0.1069","0.0193","176.7588","657.4251" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_5000.39303.000034","sddlmaa","/dev/sdj","000001","26","8","0.1007","0.0296","193.0229","576.9321" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_5000.39303.000035","sddlmab","/dev/sdo","000002","28","4","0.1100","0.0168","165.8784","586.8735" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_5000.39303.000035","sddlmab","/dev/sdk","000003","25","8","0.0975","0.0320","181.1106","594.3750" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_Ex00.416044.0000DC","sddlmac","/dev/sdp","000004","26","7","0.1021","0.0267","168.9082","620.6742" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_Ex00.416044.0000DC","sddlmac","/dev/sdl","000005","27","6","0.1055","0.0220","182.2214","582.3260" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_Ex00.416044.0000DD","sddlmad","/dev/sdq","000006","26","7","0.1020","0.0264","183.5498","1642.2365" "20170830T044835","20170830","134835","VSP_Ex00.416044.0000DD","sddlmad","/dev/sdm","000007","27","6","0.1043","0.0223","192.6760","570.5610"
注意事項
-cパラメーターに「0」を指定した場合,ユーザーがユーティリティーの実行を中止しないかぎり,連続実行します。ユーティリティーを終了するには[Ctrl]+[C]で処理を中止してください。
CSVファイルを出力する場合は,ファイル出力先のディスクを圧迫しないように,次の計算式で必要なディスク容量を計算してください。また,不要になったCSVファイルは適宜削除するようにしてください。
-cパラメーターに「0」を指定した場合
-aパラメーターを指定した場合
1025バイト×((パス数+1)×-mパラメーターで指定する値+1)×-rパラメーターで指定する値(バイト)
-aパラメーターを指定しない場合
671バイト×((パス数+1)×-mパラメーターで指定する値+1)×-rパラメーターで指定する値(バイト)
-cパラメーターに「0」以外を指定した場合
-aパラメーターを指定した場合
1025バイト×((パス数+1)×-cパラメーターで指定する値+1)(バイト)
-aパラメーターを指定しない場合
671バイト×((パス数+1)×-cパラメーターで指定する値+1)(バイト)
- (例1)パス数が3060の環境で,-aパラメーターを指定して288回収集する場合
dlmperfinfo -c 288 -f CSVファイル名 -aを実行する場合で,ファイルサイズは次のとおりです。
1025×((3060+1)×288+1)=903608225(バイト)(約862MB)
- (例2)パス数が500の環境で,-aパラメーターを指定して,1分の時間間隔で1日分を1ファイルとして,1年間分のファイルを収集する場合
-mパラメーターは,60分×24時間=1440,-rパラメーターは,1年の日数+1=366 なので,dlmperfinfo -i 60 -c 0 -f CSVファイル名 -m 1440 -r 366 -aを実行する場合で,ファイルサイズは次のとおりです。
1025×(500+1)×(1440+1)×366=270836166150(バイト)(約252.2GB)
- (例3)パス数が1000の環境で,-aパラメーターを指定して,ファイルあたりの測定回数を1440として,ファイル容量を2TB以内にする場合
-rパラメーターの値=2×10244÷(1025×1001×1441)≒1487.3(ファイル)
そのため,ファイル容量を2TB以内にするには1487ファイルまで作成できるので,dlmperfinfo -c 0 -f CSVファイル名 -m 1440 -r 1487 -aを実行できます。
CSV出力ファイルの行数は次の計算で求められます。次の計算式で1ファイル当たりの出力行数を算出し,測定回数を調整してください。
-cパラメーターに「0」を指定した場合
(パス数+1)×-mパラメーターで指定する値+1
ただし,ヘッダー部分を表示しないように-tパラメーターを指定して実行した場合は,次のようになります。
パス数×-mパラメーターで指定する値
-cパラメーターに「0」以外を指定した場合
(パス数+1)×-cパラメーターで指定する値+1
ただし,ヘッダー部分を表示しないように-tパラメーターを指定して実行した場合は,次のようになります。
パス数×-cパラメーターで指定する値
- (例1)パス数が500の環境で,ヘッダー部分を表示しないで1ファイルに500回分測定結果を出力する場合の行数
(500+0)×500+0=250000(行)
- (例2)パス数が1000の環境で,ヘッダー部分も表示して1048576行までに抑える測定回数
(1048576-1)÷(1000+1)≒1047.5(回)
そのため,1ファイルに1047回まで測定結果を出力できます。