3.25.3 RHCMの設定解除
RHCMを使用している環境で,HDLMデバイスの設定をRHCM上で解除する場合の手順を説明します。HDLMデバイスがすでにRHCMで使用されている環境の場合,SCSIデバイスのキャラクター型デバイスを使用する環境に移行するためには,次に示す手順を実行する必要があります。
(1) Red Hat Enterprise Linux 6,Red Hat Enterprise Linux 7,Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 9を使用している場合
RHCMの解除手順を,次に説明します。
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RHCMのクラスターのサービスを停止します。
RHCMのサービスが起動している場合,次に示すコマンドを実行して停止します。
# service rgmanager stop # service cman stop
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RHCMが使用しているHDLMデバイスをSCSIデバイスに置き換えます。
HDLMデバイス(/dev/sddlmaa)の下位のSCSIデバイス(/dev/sda)を,/dev/raw/raw1として使用する場合,次に示すように編集します。
# ACTION=="add", KERNEL=="sddlmaa", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N" ACTION=="add", KERNEL=="sda", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
KERNEL=="sddlmaa"をコメントアウトし,KERNEL=="sda"を追加しています。
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ホストを再起動する場合は,手順4に進んでください。ホストを再起動しない場合は,手順5以降に進んでください。
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ホストを再起動し,手順2の変更を有効にします。
次に示すコマンドを実行して再起動します。
# shutdown -r now
以上でRHCMの設定解除は終了です。
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次に示すコマンドを実行して,手順2の変更を有効にします。
# /sbin/start_udev
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RHCMのクラスターのサービスを起動します。
次に示すコマンドを実行して起動します。
# service cman start # service rgmanager start