Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


3.1.16 メモリ所要量とディスク占有量

メモリ所要量およびディスク占有量について説明します。

〈この項の構成〉

(1) メモリ所要量

ホストのメモリ所要量を次の表に示します。

表3‒62 ホストのメモリ所要量

OS

メモリ所要量

Red Hat Enterprise Linux

SUSE LINUX Enterprise Server

Oracle Linux 6

Oracle Linux 7

Oracle Linux 8

Oracle Unbreakable Enterprise Kernel

26MB

(2) ディスク占有量

ホストのディスク占有量を次の表に示します。

表3‒63 ホストのディスク占有量

ディレクトリ

ディスク占有量

/tmp

570KB

/var

pMB※1+qMB※2+4MB※3+uMB※4+vMB※5+xMB※9+65MB

(220MB※6

/opt

598MB

/etc

yMB※7+zMB※8+5.5MB

(10MB※6

/root

580KB

/sbin

500KB

/boot

20MB

注※1

最大30GBで,ログファイルの設定に依存します。

pは,障害ログファイルサイズをs(単位はKB,デフォルト値は9900),障害ログファイル数をm(デフォルト値は2)とすると,

p=(s×m)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※2

最大1000MBで,トレースファイルの設定に依存します。

qは,トレースファイルサイズをt(単位はKB,デフォルト値は1000),トレースファイル数をn(デフォルト値は4)とすると,

q=(t×n)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※3

プロセス別トレース情報ファイルサイズです。

注※4

inquiry情報のログファイルサイズです。

uは,

u=(2500バイト×パス数)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます

5

dlmcfgmgrティリティのログファイルサイズです。

最大1954MB(約2GB)で,HDLM構成定義ユティリティdlmcfgmgr)のログファイルサイズの設定に依存します。

vは,dlmcfgmgrティリティのログファイルサイズをw(単位はKB,デフォルト値は1024)とすると,

v=(w×2)÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※6

HDLMの機能の設定値にデフォルト値を適用し,パス数が256本の場合の概算値です。

HDLMの機能の設定値については,3.20.2 機能の設定」の表3‒82 各機能のデフォルト値と推奨値」を参照してください。

注※7

構成定義ファイルサイズです。

yは,

y=(2500バイト×パス数×4)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※8

除外ディスク定義ファイルサイズです。

zは,

z=(20バイト×除外ディスク数×4)÷1024÷1024[MB]

として計算します。計算式で割り切れなければ1MB切り上げます。

注※9

HDLMブートディスク環境構築ユティリティdlmbootstart)でバックアップするファイルの合計サイズです。

xは,次のファイルの合計値として計算します。

ファイルのサイズはユーザ環境に依存するため,ご使用の環境でファイルのサイズを確認してください。

  • /etc/fstab

  • /etc/lvm/lvm.conf

  • ブートローダの設定ファイル

  • 初期RAM ディスクイメージファイル