Hitachi

 Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(AIX用)


4.1.14 ストレージシステムを再起動するときの注意事項

HDLMのリザーブレベルをON(2)としてボリュームグループを活動化している状態で,ストレージシステムを再起動すると,このボリュームグループへ登録しているLUのパスがOffline(E)状態になります。下記の手順に従って,ボリュームグループを非活動化したあと,再度活動化して回復してください。計画的にストレージシステムを再起動する場合は,ボリュームグループを非活動化した状態でしてください。

〈この項の構成〉

(1) ボリュームグループの非活動化

下記ユティリティを使ってボリュームグループを非活動化してください。
 # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryoffvg ボリュームグループ名 

ボリュームグループを非活動化した際,下記のメッセージが出力される場合がありますが,このエラーメッセージが出力されても非活動化自体は成功しているので問題ありません。

  • "0516-013 lqueryvg: ディスクリプター領域のコピーが不良であるため,このボリュームグループをONに構成変更できません。"

  • "0516-062 lqueryvg: 論理ボリューム・マネージャーのレコードの読み取りまたは書き込みができません。物理ボリュームが永久的に破壊されている可能性があります。診断プログラムを実行してください。"

(2) 対象のボリュームグループの非活動化確認

下記コマンドを使ってボリュームグループが非活動化されていることを確認してください。
 # lsvg -o 

コマンド結果に対象のボリュームグループ名が出力された場合,非活動化に失敗しています。以降の手順は行わずに再起動してください。

(3) パスのonline化

下記のコマンドを使ってパスをonline状態にしてください。
 # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -s 

(4) ボリュームグループ再活動化

下記のユティリティを使ってボリュームグループを活動化してください。
 # /usr/DynamicLinkManager/bin/dlmvaryonvg ボリュームグループ名