Hitachi

 Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(AIX用)


3.8 統合トレースの設定

HDLMを使用している場合,HDLMコマンドの動作ログは,Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)の統合トレース情報ファイル(/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2n.lognはファイルの番号))に出力されます。

統合トレース情報の出力量が多い場合,情報が短時間で削除されてしまうことがあります。また,一度に出力される統合トレース情報が多い場合,一部がバッファに取り込まれないで,統合トレースファイルに保存されないことがあります。必要な情報を保存しておくために,Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を変更して,統合トレースファイルの容量,およびバッファの容量を増やしてください。増加量はシステムへの負荷を考慮して決めてください。

統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値を次の表に示します。

表3‒17 統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値

設定

デフォルト値

推奨値

統合トレースファイルのサイズ

256(KB)

4096(KB)

統合トレースファイルの数

4

8

監視間隔当たりのバッファサイズ

監視間隔

10(秒)

5(秒)

バッファサイズ

64(KB)

256(KB)

監視間隔当たりのメッセージの出力件数

監視間隔

0(秒)

0(秒)

メッセージ出力件数

0(件)

0(件)

Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)がすでにインストールされていた場合,設定値は引き継がれます。設定を変更する場合は,HDLM以外のプログラムでの使用状況を考慮して変更してください。

〈この節の構成〉