6.7.2 パラメーター
ここでは,viewオペレーションのパラメーターを次の順に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) プログラム情報を表示する場合
- -sys [-sfunc|-msrv|-adrv|-pdrv|-lic|-audlog|-lbpathusetimes|-expathusetimes|-exrndpathusetimes|-pstv]
HDLMのプログラム情報が表示されます。
後続パラメーターで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメーターを省略した場合は,監査ログ採取の設定情報,ロードバランスの同一パス使用回数,拡張ロードバランスの同一パス使用回数,および物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態を除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメーター,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6‒11 プログラム情報の表示項目」に示します。
- -t
各情報の項目名を表示しません。
パラメーターおよび表示される情報 |
表示項目 |
説明 |
|---|---|---|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
HDLM Version |
HDLMのバージョン番号です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Service Pack Version |
HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Load Balance |
ロードバランス機能の設定状態です。
|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Support Cluster |
空白※ |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Elog Level |
障害ログ採取レベルです。
|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Elog File Size(KB) |
障害ログファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Number Of Elog Files |
障害ログファイル数です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Trace Level |
トレースの出力レベルです。
|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Trace File Size(KB) |
トレースファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Number Of Trace Files |
トレースファイル数です。 |
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Path Health Checking |
パスヘルスチェック機能の設定状態です。
|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Auto Failback |
自動フェールバック機能の設定状態です。
|
-sfunc HDLMの機能設定情報 |
Intermittent Error Monitor |
間欠障害監視の設定状態です。
|
-msrv HDLMマネージャーの情報 |
HDLM Manager |
HDLMマネージャーの状態です。 Alive:正常 Dead:停止 |
Ver |
HDLMマネージャーのバージョン番号です。 |
|
WakeupTime |
HDLMマネージャーの起動時刻です。 |
|
-adrv HDLMアラートドライバーの情報 |
HDLM Alert Driver |
HDLMアラートドライバーの状態です。 Alive:正常 Dead:停止 |
Ver |
HDLMアラートドライバーのバージョン番号です。 |
|
WakeupTime |
HDLMアラートドライバーの起動時刻です。 |
|
ElogMem Size |
HDLMアラートドライバーの障害ログメモリーのサイズです。単位は「キロバイト」です。 |
|
-pdrv HDLMドライバーの情報 |
HDLM Driver |
HDLMドライバーの状態です。 Alive:正常 Dead:停止 |
Ver |
HDLMドライバーのバージョン番号です。 |
|
WakeupTime |
HDLMドライバーの起動時刻です。 |
|
-lic HDLMのライセンス情報 |
License Type |
ライセンスの種別です。
|
Expiration |
ライセンスの期限です。
|
|
-audlog 監査ログ採取の設定情報 |
Audit Log |
監査ログ採取の設定状態です。
|
-audlog 監査ログ採取の設定情報 |
Audit Log Category |
監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。 ss:StartStop a:Authentication ca:ConfigurationAccess 上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。 監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。 |
-audlog 監査ログ採取の設定情報 |
Audit Log Facility |
監査ログのFacility名が表示されます。「user」,「local0」,「local1」,「local2」,「local3」,「local4」,「local5」,「local6」,または「local7」が表示されます。 監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。 |
-lbpathusetimes ロードバランスの同一パス使用回数 |
Times Same Path Was Used |
ロードバランスのアルゴリズムに,ラウンドロビン(rr),最少I/O数(lio),または最少ブロック数(lbk)を適用する場合,I/Oに同一のパスを使用する回数です。 LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。 |
-expathusetimes 拡張ロードバランスの同一パス使用回数(シーケンシャルI/O) |
Times Same ExPath Was Used |
ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数です。 LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。 |
-exrndpathusetimes 拡張ロードバランスの同一パス使用回数(ランダムI/O) |
Times Same ExPath Was Used(R) |
ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,ランダムI/Oに同一のパスを使用する回数です。 LU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。 |
-pstv 物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報 |
Physical Storage View |
物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態です。 on:有効 off:無効 |
- 注※
クラスターソフトウェアを使用する場合,クラスター対応機能の設定状態,およびクラスターソフトウェア名は表示されませんが,実際にはクラスター対応機能は問題なく動作します。
使用例
- 使用例1
HDLMの機能設定情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -sfunc HDLM Version : x.x.x-xx Service Pack Version : Load Balance : on(extended lio) Support Cluster : Elog Level : 3 Elog File Size(KB) : 9900 Number Of Elog Files : 2 Trace Level : 0 Trace File Size(KB) : 1000 Number Of Trace Files : 4 Path Health Checking : on(30) Auto Failback : off Intermittent Error Monitor : off KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例2
HDLMマネージャーの情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -msrv HDLM Manager Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例3
HDLMアラートドライバーの情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -adrv HDLM Alert Driver Ver WakeupTime ElogMem Size Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss 4000 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例4
HDLMドライバーの情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pdrv HDLM Driver Ver WakeupTime Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例5
HDLMのライセンス情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lic License Type Expiration Permanent - KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例6
監査ログの設定情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -audlog Audit Log : off Audit Log Category : - Audit Log Facility : - KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例7
ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lbpathusetimes Times Same Path Was Used : 20 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例8
拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(シーケンシャルI/O)
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -expathusetimes Times Same ExPath Was Used : 100 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例9
拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(ランダムI/O)
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -exrndpathusetimes Times Same ExPath Was Used(R): 1 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
- 使用例10
物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報を表示する場合
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pstv Physical Storage View : off KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
(2) パス情報を表示する場合
パス情報を表示する場合,-pathパラメーターと同時に-itemパラメーターや-cパラメーターを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメーターの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。
パス情報表示
- -path
-pathパラメーターと同時に,-cパラメーター,-itemパラメーターのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメーターで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメーター,および-srtパラメーターを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。
-pathパラメーターを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,hdisk名を指定します。英字の大文字,小文字は区別されます。
- -stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
- -iem
パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。
- -srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。
- -hbaportwwn
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
ホストデバイス「hdisk1」にアクセスするパス情報を表示する場合
パス情報表示(表示項目を選択する場合)
- -path -item
-pathパラメーターと同時に-itemパラメーターを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメーター値で指定した項目だけを表示します。
-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。
-itemパラメーターで選択できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を次の表に示します。
選択できる表示項目 |
後続パラメーター |
|---|---|
PathID※ |
なし |
PathName |
pn |
DskName |
dn |
iLU |
lu |
ChaPort |
cp |
Status※ |
なし |
Type |
type |
IO-Count |
ic |
IO-Errors |
ie |
DNum |
dnu |
HDevName |
hd |
IEP |
iep |
HBAPortWWN |
hbaportwwn |
Physical-LDEV |
phys |
Virtual-LDEV |
virt |
Physical-DskName |
vid |
Physical-iLU |
vid |
Physical-ChaPort |
vid |
- 注※
PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメーター値の指定は不要です。
また,後続パラメーターで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメーターおよび-srtパラメーターを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,hdisk名を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。
- -stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。
- -srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメーターを指定した場合,-itemパラメーターで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
パス情報の表示項目のうちIO-Countを選択して,LUで昇順にソートして表示する場合
パス情報の概略表示
- -path -c
-pathパラメーターと同時に-cパラメーターを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して1つのパスの情報が1行で表示されます。
各表示項目の内容については,「表6‒13 パス情報の表示項目」を参照してください。
DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6‒15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
- -srt {lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメーターで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメーターを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合
パス情報の表示項目
パス情報の表示項目とその説明を「表6‒13 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。
概略表示しない場合:-pathまたは-path -itemパラメーターを指定した場合を示します。
概略表示する場合:-path -cパラメーターを指定した場合を示します。
表示項目 |
説明 |
|
|---|---|---|
概略表示しない場合 |
概略表示する場合 |
|
Paths |
表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。 |
|
OnlinePaths |
表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。 |
|
PathStatus |
表示対象のパスの状態です。
Reducedと表示されている場合,障害が発生しているパスがあるおそれがあります。確認して,障害が発生しているパスがあれば対処してください。 |
|
IO-Count |
表示対象のすべてのパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。 |
|
IO-Errors |
表示対象のすべてのパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。 |
|
PathID |
パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。 ホストの再起動時,またはパスの構成変更時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,cfgmgrコマンドの実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。 |
|
PathName※1 |
- |
パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
パス名を構成する項目と,各項目のAIXでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。 |
DskName※1 |
DskName |
ストレージシステム名です。この名前で,パスがアクセスするストレージシステムを特定できます。 次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。
これらの情報をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にストレージシステムを特定できます。 |
iLU※1 |
iLU |
ストレージシステム内のLU番号が表示されます。 この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
|
ChaPort※1 |
CP |
CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。 |
Status |
パスの状態です。
Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。 |
|
Type※1 |
Type |
パスの属性です。
HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナーパスです。※2 |
IO-Count※1 |
- |
パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。 IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。 |
IO-Errors※1 |
- |
パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。 IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。 |
DNum※1 |
- |
Dev番号が,10進数で表示されます。 論理ボリューム番号に該当します。 1つのLUに1つのDevがあるため,「0」で固定です。 |
HDevName※1 |
- |
ホストデバイス名です。hdisk名が表示されます。 |
IEP※1 |
- |
間欠障害に関する情報が表示されます。この項目は,-pathと同時に-iemを指定した場合だけ表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
|
HBAPortWWN※1 |
- |
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が16桁の16進数で表示されます。この項目は,-pathと同時に-hbaportwwnを指定した場合だけ表示されます。 |
Physical-LDEV |
- |
物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。 この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Virtual-LDEV |
- |
仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。 この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-DskName |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム名が表示されます。 次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-iLU |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-ChaPort |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。 仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
- (凡例)
-:表示されない項目
- 注※1
-path -itemパラメーターの場合,パラメーター値に指定したときだけ表示されます。
- 注※2
ノンオーナーパスがあるのは,次の場合です。
global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき
項目 |
AIXでの表現 |
対応する情報 |
|---|---|---|
HBAアダプター番号(表示例:08)※1 |
HBAアダプター番号 |
lsdev -Cc diskコマンドを実行して表示されるHBAアダプター番号 |
バス番号(表示例:14)※1 |
PCIバス番号 |
lsdev -Cc diskコマンドを実行して表示される親バス番号 |
アダプター種別(表示例:00)※2 |
なし |
「00」固定 |
アダプター番号(表示例:01)※2 |
fscsi番号(fscsiXXの「XX」部分) |
lsdev -Cコマンドを実行して表示されるfscsi番号 |
ターゲットID(表示例:00000000000000E2) |
Target Id |
lsattr -El hdisk名コマンドを実行して表示されるscsi_idの値 |
ホストLU番号(表示例:0001) |
Logical Unit Id,または LUN |
lsattr -El hdisk名コマンドを実行して表示される,lun_idの値 |
- 注※1
HDLM動作ODM設定ユーティリティー(dlmodmset)のNPIVオプションが「off」の場合に適用されます。
- 注※2
HDLM動作ODM設定ユーティリティー(dlmodmset)のNPIVオプションが「on」の場合に適用されます。
ストレージシステム |
表示内容 |
||
|---|---|---|---|
-stnameパラメーター 指定なし |
-stnameパラメーター指定時(下記のモデルIDを表示) |
||
概略表示しない場合 |
概略表示する場合 |
||
Hitachi Virtual Storage Platform |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP |
VSP |
VSP 5000シリーズ |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_5000 |
VSP_5000 |
VSP G1000 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_G1000 |
VSP_G1000 |
VSP G1500 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_G1500 |
VSP_G1500 |
VSP F1500 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_F1500 |
VSP_F1500 |
仮想ストレージVSP G1000,G1500およびVSP F1500※3 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_G1000 |
VSP_G1000 |
|
VSP One B20 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_One_Block |
VSP_One_Block※4 |
VSP E シリーズ |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_Ex00 |
VSP_Ex00 |
VSP Gx00 モデル |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_Gx00 |
VSP_Gx00 |
VSP Fx00 モデル |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VSP_Fx00 |
VSP_Fx00 |
HUS VM |
エミュレーションタイプ※1※2 |
HUS_VM |
HUS_VM |
VP9500 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VP9500 |
VP9500 |
VX7 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
VX7 |
VX7 |
P9500 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
P9500 |
P9500 |
|
XP8 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
XP8 |
XP8 |
|
XP7 |
エミュレーションタイプ※1※2 |
XP7 |
XP7 |
- 注※1
-path -cパラメーターで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。
- 注※2
-
コマンドデバイスの場合,エミュレーションタイプのあとに「-CM」が表示されます。(表示例:OPEN-V-CM)
- 注※3
global-active deviceのプライマリーボリュームが仮想ストレージに登録されていない場合は,プライマリーボリュームのストレージシステムのモデルIDが表示されます。なお,プライマリーボリュームがホストに接続されていないときは,「VSP_G1000」が表示されます。
- 注※4
-
-path -stname -cパラメーターで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。
(3) LU情報を表示する場合
LU情報を表示する場合,-luパラメーターと同時に-itemパラメーターや-cパラメーター,-c -itemパラメーターを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメーターの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。
LU情報表示
- -lu
-luパラメーターと同時に-cパラメーターまたは-itemパラメーターのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。
各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID
-hdevパラメーターを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,hdisk名を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。
-pathidパラメーターを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu Product : VSP_G1000 SerialNumber : 10182 LUs : 10 iLU HDevName OSPathID PathID Status 002A0A hdisk0 00000 000000 Online 00001 000001 Online 002A0B hdisk1 00000 000002 Online 00001 000003 Online 002A0C hdisk2 00000 000004 Online 00001 000005 Online 002A0D hdisk3 00000 000006 Online 00001 000007 Online 002A0E hdisk4 00000 000008 Online 00001 000009 Online 002A0F hdisk5 00000 000010 Online 00001 000011 Online 002A10 hdisk6 00000 000012 Online 00001 000013 Online 002A11 hdisk7 00000 000014 Online 00001 000015 Online 002A12 hdisk8 00000 000016 Online 00001 000017 Online 002A13 hdisk9 00000 000018 Online 00001 000019 Online KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
LU情報表示(表示項目を追加する場合)
- -lu -item
-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しない場合,またはパラメーター値にallを指定した場合,Physical-LDEV,Virtual-LDEV,Physical-Product,Physical-SerialNumber,Physical-iLU,およびPhysical-ChaPortを除く追加できる項目がすべて表示されます。
-itemパラメーターで追加できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を次の表に示します。
表6‒16 -lu -itemパラメーターで追加できる表示項目と指定する後続パラメーター 追加できる表示項目
後続パラメーター
SLPR
slpr
PathName
pn
ChaPort
cp
CLPR
clpr
Type
type
IO-Count
ic
IO-Errors
ie
DNum
dnu
IEP
iep
LB
lb
VG
vg
Physical-LDEV
phys
Virtual-LDEV
virt
Physical-Product
vid
Physical-SerialNumber
vid
Physical-iLU
vid
Physical-ChaPort
vid
すべての項目
all
各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID
-hdevパラメーターを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,hdisk名を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。
-pathidパラメーターを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
LU情報の表示項目に,SLPR,PathName,ChaPort,CLPR,Type,IO-Count,IO-Errors,DNum,IEP,およびVGを追加して表示する場合
LU情報の概略表示
- -lu -c
-luパラメーターと同時に-cパラメーターを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメーターを指定する場合,-hdevパラメーターまたは-pathidパラメーターを同時に指定できません。
各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu -c Product S/N LUs iLU HDevName Paths OnlinePaths VSP_G1000 10182 10 002A0A hdisk0 2 2 002A0B hdisk1 2 2 002A0C hdisk2 2 2 002A0D hdisk3 2 2 002A0E hdisk4 2 2 002A0F hdisk5 2 2 002A10 hdisk6 2 2 002A11 hdisk7 2 2 002A12 hdisk8 2 2 002A13 hdisk9 2 2 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
LU情報の概略表示(表示項目を追加する場合)
- -lu -c -item
-itemで指定した項目が-lu -cの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメーターでパラメーター値を何も指定しない場合,またはパラメーター値にallを指定した場合,追加できる項目がすべて表示されます。各表示項目の内容については,「表6‒18 LU情報の表示項目」を参照してください。
-itemパラメーターで追加できる表示項目と,-itemパラメーターの後続に指定するパラメーター値との対応を,次の表に示します。
表6‒17 -lu -c -itemパラメーターで追加できる表示項目と指定する後続パラメーター 追加できる表示項目
後続パラメーター
SLPR
slpr
VG
vg
すべての項目
all
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
- 使用例
LU情報の概略表示項目に,SLPRおよびVGを追加して表示する場合
LU情報の表示項目
LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6‒18 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。
概略表示しない場合:-luまたは-lu -itemパラメーターを指定した場合を示します。
概略表示する場合:-lu -cまたは-lu -c -itemパラメーターを指定した場合を示します。
表示項目 |
説明 |
|
|---|---|---|
概略表示しない場合 |
概略表示する場合 |
|
Product |
ストレージシステムのモデルIDです。 |
|
SerialNumber |
S/N |
ストレージシステムのシリアル番号です。 |
LUs |
ストレージシステム内のLUのうち,HDLM管理下のLUの総数です。 |
|
iLU |
ストレージシステム内のLU番号が表示されます。 この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
|
|
SLPR※1 |
SLPR※2 |
LUが属するSLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ストレージ論理分割機能がサポートされていないストレージシステム内のLUが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 また,iLUが仮想化されているボリュームの場合も,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
HDevName※1 |
- |
ホストデバイス名です。hdisk名が表示されます。 |
OSPathID |
- |
OS管理パスIDが表示されます。 |
PathID |
- |
パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。ホストの再起動時,またはパスの構成変更時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,cfgmgrコマンドの実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。 |
PathName※1 |
- |
パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
パス名を構成する項目と,各項目のAIXでの表現については,「表6‒14 パス名を構成する項目」を参照してください。 |
ChaPort※1 |
- |
CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。 |
CLPR※1 |
- |
CHAポートが属するCLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ただし,次に示すものが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
|
Status |
- |
パスの状態です。
Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。 |
Type※1 |
- |
パスの属性です。
HDLMがサポートするストレージシステムは,通常すべてのパスがオーナーパスです。※3 |
IO-Count※1 |
- |
パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。 |
IO-Errors※1 |
- |
パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアーされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。 |
DNum※1 |
- |
Dev番号が,10進数で表示されます。 論理ボリューム番号に該当します。 1つのLUに1つのDevがあるため,「0」で固定です。 |
IEP※1 |
- |
表示対象のパスが,間欠障害と見なされ,自動フェールバックの対象外になっているかどうかが,表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
|
VG※1 |
VG※2 |
LUが登録されているボリュームグループ名です。LUがボリュームグループに登録されていない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
|
LB※1 |
LB |
LU単位のロードバランスの設定値です。 |
Physical-LDEV |
- |
物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。 この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Virtual-LDEV |
- |
仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。 この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-Product |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのモデルIDが表示されます。 仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-SerialNumber |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのシリアル番号が表示されます。 仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-iLU |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
Physical-ChaPort |
- |
仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。 仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。 |
- |
Paths |
表示対象のLUに対して,認識されているパスの総数が,10進数で表示されます。 |
- |
OnlinePaths |
表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。 |
- (凡例)
-:表示されない項目
- 注※1
-lu -itemパラメーターを使用してパラメーター値に表示項目もしくはallを指定した場合,またはパラメーター値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。
- 注※2
-lu -c -itemパラメーターを使用してパラメーター値に表示項目を指定した場合,allを指定した場合,またはパラメーター値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。
- 注※3
ノンオーナーパスがあるのは,次の場合です。
global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき
(4) HBAポート情報を表示する場合
- -hba
HBAポートを通るパスの情報が,HBAポート単位に表示されます。HDLMはHBAポートごとに固有のHBAポートIDを付けて表示します。OfflineおよびOnlineオペレーションで使用できます。表示される項目とその説明を次の表に示します。
表6‒19 HBAポート情報の表示項目 項目
説明
HbaID
HBAポートIDです。
Port.Bus
Port(HBAアダプター番号,文字列)とBus(バス番号,文字列),またはアダプター種別とアダプター番号がピリオドで区切って表示されます。
HBAPortWWN
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が,16桁の16進数で表示されます。
この項目は,-hbaと同時に-portwwnを指定した場合だけに表示されます。
IO-Count
表示対象のパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors
表示対象のパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
Paths
表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths
表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。
- 使用例
-
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -hba HbaID Port.Bus IO-Count IO-Errors Paths OnlinePaths 00000 08.11 71520 0 20 20 00001 08.1D 425 100 20 10 KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -srt pb
HBAポート情報がHBAアダプター番号(Port),バス番号(Bus)(またはアダプター種別,アダプター番号)の順番にソートされて表示されます。
- -portwwn
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が,16桁の16進数で表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
(5) CHAポート情報を表示する場合
- -cha
CHAポートを通るパスの情報が,CHAポート単位に表示されます。HDLMはCHAポートごとに固有のCHAポートIDを付けて表示します。OfflineおよびOnlineオペレーションで使用できます。表示される項目とその説明を次の表に示します。
表6‒20 CHAポート情報の表示項目 項目
説明
ChaID
CHAポートIDです。
Product
ストレージシステムのモデルIDです。
S/N
ストレージシステムのシリアル番号です。
ChaPort
CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。
IO-Count
表示対象のパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors
表示対象のパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
Paths
表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths
表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。
- 使用例
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -srt cp
CHAポート情報がストレージシステムのモデルID(Product),ストレージシステムのシリアル番号(S/N),CHAポート番号(ChaPort)の順番にソートされて表示されます。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
(6) hdisk,OS管理パスIDおよびLDEV情報の対応を表示する場合
- -drv
PathID,hdisk名,OS管理パスID,およびストレージシステム内のLDEV情報(ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびLU番号をピリオドで区切った文字列)の対応が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6‒21 hdisk,OS管理パスIDおよびLDEV情報」を参照してください。
後続パラメーターの形式を次に示します。
- -pstv|-vstv
-pstvパラメーターを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメーターを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメーターも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメーターで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメーターと-vstvパラメーターの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.2.2 パラメーター」の「表6‒10 -pstvパラメーターの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。
- -t
各情報の項目名が非表示になります。
項目 |
説明 |
|---|---|
PathID |
パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。 ホストの再起動時,またはパスの構成変更時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,cfgmgrコマンドの実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。 |
HDevName |
ホストデバイス名です。 hdisk名が表示されます。 |
OSPathID |
OS管理パスIDが表示されます。 |
LDEV |
ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびiLU番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。LDEVの情報によって,LUを物理的に特定できます。 |
- 使用例
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv PathID HDevName OSPathID LDEV 000000 hdisk6 00000 VSP_Fx00.400007.000001 000001 hdisk6 00001 VSP_Fx00.400007.000001 000002 hdisk7 00000 VSP_Ex00.621020.0000AA 000003 hdisk7 00001 VSP_Ex00.621020.0000AA 000004 hdisk8 00000 VSP_Ex00.621020.0000AB 000005 hdisk8 00001 VSP_Ex00.621020.0000AB 000006 hdisk9 00000 VSP_Ex00.621020.0000AC 000007 hdisk9 00001 VSP_Ex00.621020.0000AC KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view(-vstv), 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #
(7) viewオペレーションの形式を表示する場合
- -help
viewオペレーションの形式が表示されます。
使用例
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -help view: Format dlnkmgr view -sys [ -sfunc | -msrv | -adrv | -pdrv | -lic | -audlog | -lbpathusetimes | -expathusetimes | -exrndpathusetimes | -pstv ] [-t] dlnkmgr view -path [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-iem] [-srt {pn | lu | cp}] [-hbaportwwn] [-t] dlnkmgr view -path -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu] [hd] [iep] [hbaportwwn] [phys] [virt] [vid] [-pstv | -vstv] [-hdev HostDeviceName] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t] dlnkmgr view -path -c [-pstv | -vstv] [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t] dlnkmgr view -lu [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t] dlnkmgr view -lu -item [ [slpr] [vg] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu] [iep] [lb] [phys] [virt] [vid] | all ] [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t] dlnkmgr view -lu -c [-pstv | -vstv] [-t] dlnkmgr view -lu -c -item [ [slpr] [vg] | all ] [-pstv | -vstv] [-t] dlnkmgr view -drv [-pstv | -vstv] [-t] dlnkmgr view -hba [-srt pb] [-portwwn] [-t] dlnkmgr view -cha [-srt cp] [-t] KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #