3.6 パス構成の確認
ロードバランスやフェールオーバーなどのHDLMの機能は,1つのHDLM管理対象デバイスに対して複数の稼働状態のパスがあるときにだけ使用できます。HDLMのインストール後,およびハードウェア構成の変更後には,パスの構成や状態を確認してください。
パス情報は,HDLMコマンドのviewオペレーションで確認できます。
パス情報を確認する手順について,次に説明します。viewオペレーションの詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- -pathパラメーターを指定して出力した情報を確認する
次に示すコマンドを実行します。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path > リダイレクト先のファイル1
リダイレクト先のファイル1を開いて,次のことを確認します。
パスがアクセスするLUがあるか
パスは「PathName」で特定できます。パスがアクセスするLUは「DskName」と「iLU」の組み合わせで特定できます。
パスはすべてOnline状態か
「PathStatus」が「Online」であることを確認してください。Online状態ではないパスが存在する場合は,「Reduced」と表示されます。
同じLUにアクセスするパスが経由するCHAポート(「ChaPort」)とHBAポート(「PathName」に表示されたHBAアダプター番号およびバス番号,またはアダプター種別およびアダプター番号)の組み合わせが異なっているか
「PathName」のうち,左端の番号がHBAアダプター番号またはアダプター種別です。HBAアダプター番号の右側にあるピリオドから2番目のピリオドまでの番号が,バス番号またはアダプター番号です。
物理的なHBAのポートの数だけ,異なるHBAアダプター番号.バス番号(またはアダプター種別.アダプター番号)があるか
- OSとHDLMが認識するHDLM管理対象デバイスが一致することを確認する
次に示すコマンドを実行します。
# lsdev -Cc disk > リダイレクト先のファイル2
リダイレクト先のファイル1およびリダイレクト先のファイル2を開きます。
リダイレクト先のファイル1の「HDevName」に表示されたhdisk名と,リダイレクト先のファイル2の「Hitachi Disk Array (Fibre)」と表示された行のhdisk名がすべて一致することを確認します。