Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド
drmmediarestore バックアップID [ -raw ] [ -bup_env 構成定義ファイル名 ]
バックアップIDで指定したバックアップ情報を基に,drmmediabackupコマンドでバックアップしたデータをテープから副ボリュームにリストアします。drmmediarestoreコマンドを実行する前に,副ボリュームを,バックアップサーバー上のマウントポイントにマウントする必要があります。マウントには,drmmountコマンドを使用し,引数にはバックアップIDを指定してください。また,drmmediarestoreコマンドを実行したあとに,マウントした副ボリュームをdrmumountコマンドでアンマウントする必要があります。
drmmediarestoreコマンドを実行する前に,次のことを確認してください。
drmmediarestoreコマンドの実行中に異常が発生した場合は,Application Agentが提供するテープバックアップ管理用のソフトウェアのトレースログの内容を参照し,出力内容に従って対処してください。
複数のdrmmediarestoreコマンドを 並列実行する場合は,コマンドのリトライ時間に注意してください。コマンドの並列実行については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド」を参照してください。
バックアップID
リストアするバックアップデータのバックアップIDを指定します。バックアップIDとは,バックアップデータを一意に識別するためのIDで,バックアップ時に,バックアップカタログに登録されます。なお,指定できるバックアップIDの値は0000000001~4294967295 です。先頭の0は省略しないでください。バックアップIDを確認するには,drmtapecatコマンドを実行します。
drmmediarestoreコマンドを使用する場合は,事前にdrmmountコマンドで,バックアップIDを指定してマウントしておいてください。drmmountコマンドで,コピーグループ名を指定してマウントしたときは,drmmediarestoreコマンドを使用できません。
-raw
バックアップIDで指定したバックアップデータが,バックアップ時に-rawオプションを指定して,RAWデバイスとしてバックアップしたデータであることを明示します。このオプションを省略しても,バックアップ時に-rawオプションを指定していれば,-rawオプション指定と同様のリストア処理を行います。ただし,バックアップ時に-rawオプションを指定しないでバックアップしたデータをリストアする場合にこのオプションを指定すると,メッセージを出力しエラーになります。
このオプションはNetBackupのときにだけ使用できます。
-bup_env 構成定義ファイル名
テープにバックアップ,または,テープからリストアをする場合に,ユーザーが作成した構成定義ファイルの起動パラメーターを指定したいときに指定します。
このオプションを省略した場合は,デフォルトの構成定義ファイルを使用します。このため,デフォルトの構成定義ファイルを作成しておく必要があります。
構成定義ファイルは,デフォルト構成定義ファイルと同じディレクトリーの下に作成してください。詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド」の,構成定義ファイルの作成についての記述を参照してください。
構成定義ファイル名を指定するときの条件は次のとおりです。
最大文字数(ディレクトリー長とファイル名の合計):255バイト
使用できる文字:Windowsでファイル名として使用できる文字
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
バックアップID「0000000002」で識別されるバックアップデータを,副ボリュームをDドライブへマウントし,テープからリストアする。
PROMPT> drmmount 0000000002 -mount_pt D: PROMPT> drmmediarestore 0000000002 PROMPT> drmumount 0000000002
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