Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.12.3 カスケード構成でバックアップする

カスケード構成でSQL Serverデータベースをリモートサイトの副ボリュームにバックアップする(カスケード構成でバックアップする)手順について説明します。ここでは,マルチターゲット(ローカルサイトの副ボリューム)にバックアップしないで,リモートサイトの副ボリュームだけにバックアップする例を説明します。マルチターゲットにバックアップする場合の手順は,「6.9.1 マルチターゲット構成でSQL Serverデータベースをバックアップする例」を参照してください。

SQL Serverデータベースをカスケード構成でバックアップするには:

  1. ユーザースクリプトファイルを用意します。
    この手順では,次のユーザースクリプトファイルを使用します。
    LOCAL_BACKUP=NO
    [RESYNC_PROC]
    [CMD]
    CMDLINE=C:\HORCM\etc\pairresync.exe -g TC01 -d sql01 -FBC 0
    ENV=HORCMINST=0
    END_CODE=TERMINATE_NZ
    TIMEOUT=0
    [SPLIT_PROC]
    [CMD]
    CMDLINE=C:\HORCM\etc\pairsplit.exe -g TC01 -d sql01 -FBC 0
    ENV=HORCMINST=0
    END_CODE=TERMINATE_NZ
    TIMEOUT=0
    [FINISH_PROC]
  2. SQL Serverデータベースをバックアップします。
    PROMPT> drmsqlbackup default -script C:\Uscrip.txt
  3. バックアップの実行結果を確認します。
    バックアップの実行結果を確認します。確認するにはリモートサイトのデータベースサーバーでdrmsqlcatコマンドを実行します。ユーザースクリプトファイルのLOCAL_BACKUPに「NO」を設定してバックアップを実行した場合はローカルサイトのバックアップ情報は表示されません。
    PROMPT> drmsqlcat default -template
  4. バックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。
    バックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。drmdbexportコマンドを実行して,バックアップカタログを一時ファイル「C:\tmp\EX-FILE1.drm」へエクスポートします。リモートサイトのデータベースサーバーで実行します。
    PROMPT> drmdbexport 0000000001 -f C:\tmp\EX-FILE1.drm
  5. エクスポートした一時ファイルをデータベースサーバーからバックアップサーバーへ転送します。
    エクスポートした「C:\tmp\EX-FILE1.drm」をデータベースサーバーからバックアップサーバーへ転送します。転送するにはリモートサイトのデータベースサーバーでftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。ここではFTPルートディレクトリーを「C:\FTP_ROOT」とします。一時ファイルは「C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm」としてバックアップサーバーに転送されます。
    PROMPT> ftp <バックアップサーバー名>
    ftp> Username: (ログイン名を入力)
    ftp> password: (パスワードを入力)
    ftp> binary
    ftp> put C:\temp\EX-FILE1.drm
    ftp> quit
    PROMPT>
  6. データベースサーバーから転送した一時ファイルをバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
    データベースサーバーから転送した一時ファイル「C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm」をバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。インポートするにはリモートサイトのバックアップサーバーでdrmdbimportコマンドを実行します。サーバーで未使用のバックアップIDが付与されます。ここでは付与されるバックアップIDを「0000000002」とします。
    PROMPT> drmdbimport -f C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm
  7. インポートの実行結果を確認します。
    インポートが正常に完了したかを確認します。確認するにはリモートサイトのバックアップサーバーでdrmsqlcatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlcat default -template
  8. 副ボリュームをマウントします。
    リモートサイトのバックアップサーバーで実行します。ここではマウントポイントを「E:」とします。
    PROMPT> drmmount 0000000002 -mount_pt E:
  9. 副ボリュームをテープへバックアップします。
    バックアップするには,リモートサイトのバックアップサーバーでdrmmediabackupコマンドを実行します。また,バックアップサーバーからSQL Serverデータベースがバックアップされた副ボリュームを操作できないようにコピーグループをロックします。
    PROMPT> drmmediabackup 0000000002 
    バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000003」で登録されます。
  10. 副ボリュームをアンマウントします。
    マウント時に指定したバックアップID「0000000002」を指定して,副ボリュームをアンマウントします。リモートサイトのバックアップサーバーで実行します。
    PROMPT> drmumount 0000000002
  11. テープへのバックアップの実行結果を確認します。
    バックアップが正常に完了したかを確認します。確認するにはリモートサイトのバックアップサーバーでdrmtapecatを実行します。
    PROMPT> drmtapecat 0000000003