Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
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6.9.1 マルチターゲット構成でSQL Serverデータベースをバックアップする例
ここでは,SQL Serverデータベースをリモートサイトの副ボリュームにバックアップするのと同時に,ローカルサイトの副ボリュームへバックアップする(マルチターゲット構成でバックアップする)手順について説明します。オペレーションIDとして,「opid_SQL」を使用します。
SQL Serverデータベースをマルチターゲット構成でバックアップするには:
- 副ボリュームのキャッシュをクリアーします。
バックアップする前に,バックアップサーバーのシステムキャッシュをクリアーします。
システムキャッシュをクリアーするには,ローカルサイトのバックアップサーバーでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。ここでは,コピーグループ名を「SI01,sql01」とします。
hostA > EX_DRM_CACHE_PURGE opid_SQL -cg SI01,sql01
- コピーグループを再同期します。
ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。副ボリュームへバックアップする時点で正ボリュームと副ボリュームの差分量が大きいと,バックアップの応答時間が長くなる場合があります。バックアップする前にコピーグループを再同期することで,バックアップを高速化できます。
hostB > EX_DRM_RESYNC opid_SQL -cg SI01,sql01 -copy_size 7
- SQL Serverデータベースを副ボリュームへバックアップします。
SQL Serverデータベースをオンラインバックアップします。バックアップするには,EX_DRM_SQL_BACKUPを実行します。引数として,オペレーションID「opid_SQL」を指定します。また,実行するユーザースクリプトファイルを指定します。
hostB > EX_DRM_SQL_BACKUP opid_SQL -script C:\Uscrip.txt
- ローカルサイトでのバックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
hostB > EX_DRM_DB_EXPORT opid_SQL
- 一時ファイルをローカルサイトのバックアップサーバーへ転送します。
一時ファイルを一括してデータベースサーバーからローカルサイトのバックアップサーバーへ転送します。転送するには,データベースサーバーでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,バックアップサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
hostB > EX_DRM_FTP_PUT opid_SQL -server hostA -user admin -password password
- データベースサーバーから転送した一時ファイルを,ローカルサイトのバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
データベースサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
hostA > EX_DRM_DB_IMPORT opid_SQL
- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,ローカルサイトのバックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。ここでは,副ボリュームのドライブ文字を「E:」とします。
hostA > EX_DRM_TAPE_BACKUP opid_SQL -exopt -mount_pt E:
バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。
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