マルチターゲット構成で,ローカルサイトのテープへバックアップしたデータをリストアし,SQL Serverデータベースをリカバリーする例について説明します。この例では,ローカルサイトからのリストアについて説明します。リモートサイトからのリストアについては,「6.12.5 カスケード構成でリストアする」を参照してください。ここでは,オペレーションIDとして,「opid_SQL」を使用します。
SQL Serverデータベースをマルチターゲット構成でテープからリストアするには:
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
リストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,ローカルサイトのバックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行します。
hostA> drmtapecat
- バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
リストアするには,ローカルサイトのバックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
hostA > EX_DRM_TAPE_RESTORE opid_SQL -backup_id 0000000002
- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,データベースサーバーにコピーする必要があります。ローカルサイトのバックアップサーバーで,EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリーの一時ファイルへエクスポートします。
hostA > EX_DRM_DB_EXPORT opid_SQL
- 一時ファイルをデータベースサーバーで受け取ります。
ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバーの一時ファイルをデータベースサーバーで受け取ります。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
hostB > EX_DRM_FTP_GET opid_SQL -server hostA -user admin -password password
- バックアップサーバーから転送した一時ファイルをデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。
バックアップサーバーから転送した一時ファイルをデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
hostB > EX_DRM_DB_IMPORT opid_SQL
- 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
ローカルサイトの正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
hostB > EX_DRM_SQL_RESTORE opid_SQL -resync
- SQL Serverデータベースをリカバリーします。
SQL Serverデータベースをリカバリーします。リカバリーするにはローカルサイトのデータベースサーバーでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
drmsqlrecoverコマンドでリカバリーする場合:
hostB > drmsqlrecover DEFAULT
drmsqlrecovertoolコマンドでリカバリーする場合:
hostB > drmsqlrecovertool DEFAULT
コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。drmsqlrecovertoolダイアログボックスについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager
Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。
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