Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.9.2 マルチターゲット構成でSQL Serverデータベースをリストアする例

マルチターゲット構成で,ローカルサイトのテープへバックアップしたデータをリストアし,SQL Serverデータベースをリカバリーする例について説明します。この例では,ローカルサイトからのリストアについて説明します。リモートサイトからのリストアについては,「6.12.5 カスケード構成でリストアする」を参照してください。ここでは,オペレーションIDとして,「opid_SQL」を使用します。

SQL Serverデータベースをマルチターゲット構成でテープからリストアするには:

  1. バックアップデータのバックアップIDを確認します。
    リストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,ローカルサイトのバックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行します。
    hostA> drmtapecat
  2. バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
    リストアするには,ローカルサイトのバックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
    hostA > EX_DRM_TAPE_RESTORE opid_SQL -backup_id 0000000002 
  3. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,データベースサーバーにコピーする必要があります。ローカルサイトのバックアップサーバーで,EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリーの一時ファイルへエクスポートします。
    hostA > EX_DRM_DB_EXPORT opid_SQL
  4. 一時ファイルをデータベースサーバーで受け取ります。
    ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバーの一時ファイルをデータベースサーバーで受け取ります。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
    hostB > EX_DRM_FTP_GET opid_SQL -server hostA -user admin -password password
  5. バックアップサーバーから転送した一時ファイルをデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。
    バックアップサーバーから転送した一時ファイルをデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    hostB > EX_DRM_DB_IMPORT opid_SQL
  6. 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
    ローカルサイトの正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,ローカルサイトのデータベースサーバーでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
    hostB > EX_DRM_SQL_RESTORE opid_SQL -resync
  7. SQL Serverデータベースをリカバリーします。
    SQL Serverデータベースをリカバリーします。リカバリーするにはローカルサイトのデータベースサーバーでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
    drmsqlrecoverコマンドでリカバリーする場合:
    hostB > drmsqlrecover DEFAULT
    drmsqlrecovertoolコマンドでリカバリーする場合:
    hostB > drmsqlrecovertool DEFAULT
    コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。drmsqlrecovertoolダイアログボックスについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。