Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.8.1 SQL Serverデータベースをリモートサイトにバックアップする

ファイルシステムをリモートサイトにバックアップする例について説明します。ローカルサイトとリモートサイトの手順を分けて説明します。

この項の構成
(1) ローカルサイトでの操作
(2) リモートサイトでの操作
(3) ローカルサイトでの操作

(1) ローカルサイトでの操作

  1. バックアップ対象となるボリュームと,世代識別名を確認するために,データベースサーバーでdrmsqldisplayコマンドを実行します。
    DBServer > drmsqldisplay default -cf
  2. データベースをリモートサイトの副ボリュームへバックアップします。
    データベースをリモートサイトの副ボリュームへバックアップします。バックアップするには,データベースサーバーでバックアップ先の世代識別名「remote_0」を指定して,EX_DRM_SQL_BACKUPを実行します。
    DBServer > EX_DRM_SQL_BACKUP Operation_A -rc remote_0
  3. 正しくバックアップされていることを確認します。
    データベースサーバーでdrmsqlcatコマンドを実行して,バックアップ情報を確認します。
    DBServer > drmsqlcat default
  4. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
    DBServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
  5. 一時ファイルをバックアップサーバーへ転送します。
    一時ファイルは,バックアップサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
    DBServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password

(2) リモートサイトでの操作

  1. ローカルサイトのデータベースサーバーから転送した一時ファイルをバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
    一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
  2. 正しくインポートされていることを確認します。
    バックアップサーバーでdrmsqlcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバーにインポートされていることを確認します。
    BKServer > drmsqlcat default
  3. 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
    バックアップするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。
    BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A
  4. 正しくテープへバックアップされていることを確認します。
    バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
    BKServer > drmtapecat
  5. 副ボリュームのキャッシュをクリアーします。
    残存しているキャッシュが副ボリュームを上書きしてバックアップデータを破壊するおそれがあるため,テープへのバックアップが完了したあとに,バックアップサーバーのシステムキャッシュをクリアーします。
    システムキャッシュをクリアーするには,バックアップサーバーでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。
    BKServer > EX_DRM_CACHE_PURGE Operation_A

(3) ローカルサイトでの操作

  1. コピーグループを再同期します。
    データベースサーバーでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。
    DBServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A