この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-18 SQL Serverのトランザクションログを利用した運用をするためのシステム構成
![[図]](GRAPHICS/JC071900.GIF)
なお,Application Agentでは,データベースサーバーをクラスター構成にできます。データベースサーバーをフェールオーバー型のクラスター構成にすることで,現用サーバーに障害が発生したときに待機サーバーに運用を引き継ぐことができます。
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- 正ボリュームと副ボリュームは,データベースサーバーとバックアップサーバーでペア定義されている。
- バックアップサーバーにテープバックアップ管理用のソフトウェアがインストールされている。
- drmtapeinitコマンドを実行して,テープバックアップ管理用のソフトウェアのパラメーターが登録されている。
- バックアップサーバーでFTPサービスが起動しており,データベースサーバーのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバーへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- 正ボリュームから副ボリュームにオンラインバックアップされたデータを,テープにバックアップする。
- データベースサーバー(サーバー名:DBServer)上にはインスタンス「DEFAULT」が在り,サービスが起動されている。
- データベースサーバーおよびバックアップサーバーで,拡張コマンド用一時ディレクトリーが作成されている(拡張コマンドを使用する場合)。
- 副ボリュームは通常はマウントされていないで,運用時にだけEドライブ(ドライブ文字:E:)にマウントされる。
- 副ボリュームをテープへバックアップするまでは,バックアップ対象の副ボリュームとペアを構成している正ボリュームのバックアップを新たに実行することはないとする。
- コマンドプロンプトから「cscript //H:Cscript」コマンドが実行され,ホストパラメーターが変更されている。
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