5.4.3 ユーザースクリプトの例

ユーザースクリプトの作成例を次に示します。

スクリプト本文解説

スクリプト本文	解説
LOCAL_BACKUP=YES …(1) #前処理セクション [PRE_PROC] …(2) [CMD] #ファイルシステムを利用するアプリケーションの停止 CMDLINE=C:\tmp\stop_app.bat ENV=VAL=ApplicationName …(3) TIMEOUT=60 …(4) END_CODE=100 …(5) LOCATION=LOCAL …(6) #副ボリュームのキャッシュのクリアー(マウントおよびアンマウント) [CMD] CMDLINE="C:\Program Files (x86)\HITACHI\drm\bin\drmmount.exe" -copy_group vg01,vol01 LOCATION=REMOTE …(7) [CMD] CMDLINE="C:\Program Files (x86)\HITACHI\drm\bin\drmumount.exe" -copy_group vg01,vol01 LOCATION=REMOTE #後処理セクション [POST_PROC] …(8) #副ボリュームのテープバックアップ [CMD] CMDLINE=C:\tmp\tapebackup.bat TIMEOUT=NOWAIT …(9) END_CODE=TERMINATE_NZ …(10) LOCATION=REMOTE PARENT_STAT=NORMAL …(11) [CMD] #バックアップエラー時のアプリケーションのリカバリー処理 CMDLINE=C:\tmp\recovery.bat TIMEOUT=60 END_CODE=IGNORE …(12) LOCATION=LOCAL PARENT_STAT=ERROR …(13) [CMD] #ファイルシステムを利用するアプリケーションの再開 CMDLINE=C:\tmp\restart_app.bat ENV=VAL=ApplicationName TIMEOUT=60 END_CODE=100 LOCATION=LOCAL	(1)必ず`YES`を指定します。 (2)ユーザー前処理セクションの開始 (3)コマンドに環境変数「`VAL= ApplicationName`」を渡します。 (4)60秒でタイムアウトします。 (5)コマンドの戻り値が100以上をエラーとして扱います。 (6)ローカルサーバーで実行します。 (7)リモートサーバーで実行します。 (8)ユーザー後処理セクションの開始 (9)コマンドの終了を待たないで次のコマンドを実行します。 (10)コマンドの戻り値が0以外をエラーとして扱います。 (11)バックアップコマンドが正常の場合だけ実行します。 (12)コマンドのエラーを無視します。 (13)バックアップコマンドがエラーの場合だけ実行します。

LOCAL_BACKUP=YES …(1)
#前処理セクション
[PRE_PROC] …(2)
[CMD]
#ファイルシステムを利用するアプリケーションの停止
CMDLINE=C:\tmp\stop_app.bat
ENV=VAL=ApplicationName …(3)
TIMEOUT=60 …(4)
END_CODE=100 …(5)
LOCATION=LOCAL …(6)
#副ボリュームのキャッシュのクリアー(マウントおよびアンマウント)
[CMD]
CMDLINE="C:\Program Files (x86)\HITACHI\drm\bin\drmmount.exe" -copy_group vg01,vol01
LOCATION=REMOTE …(7)
[CMD]
CMDLINE="C:\Program Files (x86)\HITACHI\drm\bin\drmumount.exe" -copy_group vg01,vol01
LOCATION=REMOTE
#後処理セクション
[POST_PROC] …(8)
#副ボリュームのテープバックアップ 
[CMD]
CMDLINE=C:\tmp\tapebackup.bat
TIMEOUT=NOWAIT …(9)
END_CODE=TERMINATE_NZ …(10)
LOCATION=REMOTE
PARENT_STAT=NORMAL …(11)
[CMD]
#バックアップエラー時のアプリケーションのリカバリー処理
CMDLINE=C:\tmp\recovery.bat
TIMEOUT=60
END_CODE=IGNORE …(12)
LOCATION=LOCAL
PARENT_STAT=ERROR …(13)
[CMD]
#ファイルシステムを利用するアプリケーションの再開
CMDLINE=C:\tmp\restart_app.bat
ENV=VAL=ApplicationName
TIMEOUT=60
END_CODE=100
LOCATION=LOCAL

(1)必ずYESを指定します。
(2)ユーザー前処理セクションの開始
(3)コマンドに環境変数「VAL= ApplicationName」を渡します。
(4)60秒でタイムアウトします。
(5)コマンドの戻り値が100以上をエラーとして扱います。
(6)ローカルサーバーで実行します。
(7)リモートサーバーで実行します。
(8)ユーザー後処理セクションの開始
(9)コマンドの終了を待たないで次のコマンドを実行します。
(10)コマンドの戻り値が0以外をエラーとして扱います。
(11)バックアップコマンドが正常の場合だけ実行します。
(12)コマンドのエラーを無視します。
(13)バックアップコマンドがエラーの場合だけ実行します。

副ボリュームをテープにバックアップするtapebackup.batの例を次に示します。

rem NTBACKUPでジョブ「Job1」を実行してテープ「Tape1」にG:\をコピーバックアップ
rem 環境変数DRMENV_COMMENTとして渡されるバックアップコメントをバックアップジョブの説明に設定
"C:\Windows\system32\ntbackup.exe" backup G:\ /j "Job1" /a /t "Tape1" /D "%DRMENV_COMMENT%" /m copy
IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
rem テープバックアップ後，バックアップサーバーにインポートされたバックアップIDを指定して副ボリュームをアンマウント
"C:\Program Files (x86)\HITACHI\DRM\bin\drmumount.exe" %DRMENV_R_BACKUPID%
IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
exit 0
:ERROR
exit 1

注 remで始まる行はコメントです。