この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。なお,ここではファイルサーバーが1台の場合のシステム構成を例としていますが,ファイルサーバーを複数構成にすることもできます。
図5-4 ファイルシステムをテープへバックアップ,リストアするためのシステム構成
![[図]](GRAPHICS/JC060400.GIF)
なお,Application Agentでは,ファイルサーバーをクラスター構成にできます。ファイルサーバーをフェールオーバー型のクラスター構成にすることで,現用サーバーに障害が発生したときに待機サーバーに運用を引き継ぐことができます。
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- ファイルサーバー(サーバー名:FSServer)と,テープ装置を接続したバックアップサーバー(サーバー名:BKServer)を備えている。
- 正ボリュームと副ボリュームは,ファイルサーバーとバックアップサーバーでペア定義されている。
- バックアップサーバーにテープバックアップ管理用のソフトウェアがインストールされている。
- バックアップサーバーでFTPサービスが起動しており,各ファイルサーバーのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバーへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- drmtapeinitコマンドを実行して,テープバックアップ管理用のソフトウェアのパラメーターが登録されている。
- コマンドプロンプトから「cscript //H:Cscript」コマンドが実行され,ホストパラメーターが変更されている。
- 副ボリュームをテープへバックアップするまでは,バックアップ対象の副ボリュームとペアを構成している正ボリュームのバックアップを新たに実行することはないとする。
- 「FSServer」にはマウントポイント「E:」がある。
- バックアップ対象のマウントポイントはNTFSでフォーマットされている。
- 副ボリュームは通常はマウントされていないで,運用時にだけEドライブにマウントされる。
- ファイルサーバーおよびバックアップサーバーで,オペレーション定義ファイルに指定された拡張コマンド一時ファイル格納ディレクトリーが作成されている。
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