運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成の場合,ディクショナリーマップファイルは,現用サーバー,待機サーバーそれぞれが参照できる共有ディレクトリーに作成する必要があります。運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成でのディクショナリーマップファイルの作成例について,次の図に示します。
図3-7 運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成でのディクショナリーマップファイルの作成例
![[図]](GRAPHICS/JC040700.GIF)
運用待機型(Active-Passive)のクラスター構成の場合にディクショナリーマップファイルを作成するには:
- ディクショナリーマップファイルおよびバックアップカタログの格納先を変更します。
現用サーバーおよび待機サーバーそれぞれのApplication Agentの構成定義ファイル(init.conf)に「DRM_DB_PATH=<共有ディスク上のディレクトリー名>;<仮想サーバー名>」を追加します。次のことに注意してください。
- init.confの最後の行に追加する。
- 「<共有ディスク上のディレクトリー名>;<仮想サーバー名>」の後ろには必ず改行コードを入れる。
- バックアップ対象とは別の共有ディスクを指定する。バックアップ対象のペアボリュームを構成した共有ディスクは指定しない。
- 拡張コマンドは運用時に一時ディレクトリーを自動生成する。自動生成する場所はディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーと同じ階層のディレクトリーとなる。クラスター構成で拡張コマンドを使用する場合,拡張コマンドが一時ディレクトリーを共有できるように,ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーは共有ディスク上に設定する必要がある。
- ディレクトリー名は絶対パスで指定する。
注意事項
バックアップ対象がExchangeデータベースの場合,DRM_DB_PATHの仮想サーバー名にはExchange仮想サーバー名を指定してください。
Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)の指定例を次に示します。
DRM_DB_PATH=H:\PTM;VHOST
- 共有ディスクにディクショナリーマップファイルおよびバックアップカタログを作成します。
Active状態となっている現用サーバーでdrmdbsetupユーティリティーを実行します。クラスターを切り替えて,待機サーバーで実行する必要はありません。
drmdbsetupユーティリティーを実行する前に,環境変数DRM_HOSTNAMEに仮想サーバー名を設定しておく必要があります。仮想サーバー名を指定しないと,共有ディスクにディクショナリーマップファイルが作成されないで,デフォルトのディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーに作成されてしまい,Application Agentのクラスター設定が有効になりませんのでご注意ください。
バックアップ対象がExchangeデータベースの場合,仮想サーバー名にはExchange仮想サーバー名を設定してください。
drmdbsetupユーティリティーを実行するには,次のように指定します。
PROMPT> set DRM_HOSTNAME=VHOST
PROMPT> <Application Agentのインストール先>\DRM\bin\util\drmdbsetup -i
ディクショナリーマップファイルおよびバックアップカタログが作成されると,次のメッセージが表示されます。
All data files were created.
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