2.1.3 ストレージシステム間でバックアップおよびリストアする場合の注意事項

ストレージシステム間のペアボリュームのペア生成について
ローカルサイトとリモートサイトの間でバックアップを実行する場合，Application Agentは自動ペア生成をしません。ペアボリュームのペア生成は，ユーザーがあらかじめ実施しておく必要があります。
ストレージシステム間での1つの正ボリュームから複数ボリュームへのバックアップについて
1つの正ボリュームから同時にバックアップできる副ボリュームは1つです。同時に複数の副ボリュームにはバックアップできません。
ストレージシステム間での複数の正ボリュームから複数の副ボリュームへのバックアップについて
複数の正ボリュームから，複数の副ボリュームへ同時にバックアップする場合，バックアップ先のボリュームは，同じ世代番号である必要があります。同じ世代番号にするには，RAID Managerの構成定義ファイル（horcm<n>.conf）に定義するMU#を同じ番号にそろえてください。システム構成については，ハードウェアの仕様を確認してください。
複数の正ボリュームから複数の副ボリュームへ同時にバックアップする場合の構成図を次に示します。
図2-7 複数の正ボリュームから複数の副ボリュームへ同時にバックアップする場合の構成例（リモートコピー）
ストレージシステム間のRAID Managerインスタンスの起動について
正ボリュームを管理するRAID Managerインスタンス，および副ボリュームを管理するRAID Managerインスタンスの両方をあらかじめ起動しておくことをお勧めします。RAID Managerインスタンスの起動については，「3.4.8 RAID Managerインスタンスの起動および停止について」を参照してください。