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Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


11.2.1 概要

HMP-PCTOは、稼働状況管理、障害検知、および障害発生時の切り分けなどを目的としてメッセージログを出力します。メッセージログ出力の契機は、アプリケーションの稼働状況の変化、障害発生などです。

HMP-PCTOは、ロギングライブラリを使用して、メッセージログを標準出力します。HMP-PCTOが出力するメッセージログを監視し、出力されたメッセージログに従って適切に対応してください。

標準出力の内容は、ノード上でログ収集アプリケーションまたはサービスを使用して収集します。収集したログは、ログを永続化するためのアプリケーションまたはサービスに転送され、永続化および可視化されます。障害発生時は、必要に応じて保存されたログをエクスポートし、障害調査者に送付してください。詳細については、「11.6 HMP-PCTOの障害調査」を参照してください。

また、KubernetesのコンテナのライフサイクルイベントハンドラではMediatorの起動・停止に関するイベントがメッセージログとして出力されます。出力された内容はKubernetesのイベントリソースに保存されます。必要に応じてイベントリソースのメッセージログを確認し、適切に対応してください。

なお、ログ収集アプリケーションおよびサービスは、イベントソースに保存されたメッセージログを収集しません。必要に応じて、永続化する必要があります。詳細については、「11.6 HMP-PCTOの障害調査」を参照してください。

メッセージログの構成を次の図に示します。なお、メッセージログの出力形式は、各コンポーネントで共通です。

図11‒10 メッセージログの構成

[図データ]

HMP-PCTOでは、次に示すロギングライブラリを使用します。

重要
  • ユーザアプリケーションで使用するロギングライブラリ

    ユーザアプリケーションでロギングライブラリを使用する場合、HMP-PCTOの使用するロギングライブラリと記載が一致している必要があります。一致していない場合は、メッセージログが正常な出力フォーマットで出力されないか、またはメッセージログが出力されないことがあります。

  • ユーザアプリケーションのログ出力形式

    ユーザアプリケーションでログを出力する場合、ログの確認、永続化、および可視化の利便性の観点から、HMP-PCTOのメッセージログと同様に、標準出力への出力を推奨します。