Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


9.3.10 Elasticsearch

Elasticsearchのパラメタを説明します。

〈この項の構成〉

(1) Helmチャートのパラメタ

Helmチャートの各パラメタの値は設定範囲に従って設定してください。

パラメタの値に、Integer型、Long型で7桁以上の数値を指定すると、Helmの仕様によって、指数表示に変換されます。このため、7桁以上の値を指定する場合は、ダブルクォーテーションで囲んでください。

次の表に記載されていないパラメタは設定を変更しないでください。

表9‒27 ElasticsearchのHelmチャートのパラメタ

パラメタ

説明

設定範囲

デフォルト値

namespace

ElasticsearchのNamespace名を設定してください。

String

my-namespace

replicas

起動するElasticsearch数を設定してください。

Integer

1以上

1

必ず設定してください。

image

Elasticsearchのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

imagePullSecrets

コンテナイメージをPullする際の資格情報を設定してください。

次のように指定します。

imagePullSecrets:

- name: regcred

資格情報が不要な場合は設定不要です。

List<Object>

[]

(半角左角括弧と半角右角括弧です)

imagePullPolicy

コンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent | Always | Never

IfNotPresent

role

デプロイするElasticsearchのロールを設定してください。

最小機器構成の場合はデフォルト値をそのまま使用してください。

Elasticsearchをクラスタ構成で構築する場合は、マスターノード用values.yamlには「master」、データノード用values.yamlには「data」を設定してください。

String

なし

livenessProbe.initialDelaySeconds

Liveness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

300

livenessProbe.periodSeconds

Liveness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

10

livenessProbe.failureThreshold

Liveness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

livenessProbe.timeoutSeconds

Liveness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

5

livenessProbe.successThreshold

Liveness Probeの最小連続成功数を設定してください。

Integer

1以上※1

1

readinessProbe.initialDelaySeconds

Readiness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

60

readinessProbe.periodSeconds

Readiness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

10

readinessProbe.failureThreshold

Readiness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

readinessProbe.timeoutSeconds

Readiness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

5

readinessProbe.successThreshold

Readiness Probeの最小連続成功数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

terminationGracePeriodSeconds

Podの安全な停止待機秒数を設定してください。

Integer

0-2,147,483,647

120

affinity

Podの割り当てノードの制御をします。

Object

podAntiAffinity:
  requiredDuringSchedulingIgnoredDuringExecution:
  - labelSelector:
      matchExpressions:
      - key: app.kubernetes.io/name
        operator: In
        values:
        - elasticsearch-master 
    topologyKey: kubernetes.io/hostname

クラスタ構成で、データノードとして起動させる場合は、elasticsearch-masterをelasticsearch-dataに変更してください。

http.port

Elasticsearch REST API用ポート番号を設定してください。

動的ポートなど、ほかのポートと重ならないよう設定してください。

Integer

1,024-65,535

なし

必ず指定してください。

data.storageClassName

3.7.3 Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で作成するElasticsearchのPodに割り当てるリポジトリディレクトリの永続ボリュームのストレージクラス名を設定してください。

クラスタ構成で構築する場合、マスターノード用values.yamlの場合はマスターノード用のストレージクラス名、データノード用values.yamlの場合はデータノード用のストレージクラスを設定してください。

String

なし

必ず指定してください。

data.storageSize

3.7.3 Elasticsearchデータディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で作成するElasticsearchのPodに割り当てるデータディレクトリの永続ボリュームのサイズを設定してください。

String

なし

必ず指定してください。

repo.storageClassName

3.7.4 Elasticsearchリポジトリディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で作成するElasticsearchのPodに割り当てるリポジトリディレクトリの永続ボリュームのストレージクラス名を設定してください。

String

なし

必ず指定してください。

repo.storageSize

3.7.4 Elasticsearchリポジトリディレクトリの永続ボリュームおよびストレージクラスのKubernetesマニフェストの作成」で作成するElasticsearchのPodに割り当てるリポジトリディレクトリの永続ボリュームのサイズを設定してください。

String

なし

必ず指定してください。

sysctlVmMaxMapCount

Elasticsearchコンテナのカーネルパラメタvm.max_map_countの値です。ElasticsearchのPodがダウンする場合、この値を262,144より大きくしてください。

Integer

262,144

requests.cpu

コンテナが最低限要求するCPUコア数を設定してください。

String※2

※1、※2

2,000m

必ず指定してください。

requests.memory

コンテナが最低限要求するメモリを設定してください。

String※2

※1、※2

4Gi

必ず指定してください。

limits.cpu

コンテナで上限のCPUコア数を設定してください。

String※2

※1、※2

2,000m

必ず指定してください。

limits.memory

コンテナで上限のメモリを設定してください。

String※2

※1、※2

4Gi

必ず指定してください。

tls.enabled

Elasticsearchと暗号化通信をするかどうかを指定します。

  • true:暗号化通信をします。

  • false:暗号化通信をしません。

Boolean

true | false

false

tls.secretName

ElasticsearchのTLS通信シークレットの名前を設定してください。

String

なし

tls.enabledにtrueを設定した場合は、必ず設定してください。

elasticUserSecretName

tls.enabledパラメタにtrueを設定した場合、Elasticsearchのelasticユーザアカウントに設定するパスワードが設定されたシークレットの名前を設定してください。

シークレットのdata.passwordにパスワードを設定してください。

この設定が行われていない場合、elasticユーザアカウントのパスワードは"changeme"となります。

String

なし

(凡例)

−:該当しません。

注※1

コンテナオーケストレーションに設定する値であるため、最大値、最大文字数および許容される文字パターンはコンテナオーケストレーションに依存します。詳細はKubernetesドキュメントを参照してください。

注※2

Helmの仕様によって、7桁以上のInteger、Long型の入力は指数形式(例:「1e+06」)に自動で変換されるため、String型の仕様とします。設定する際は指定値をダブルクォーテーションで囲んでください。