Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


7.5.14 Prometheusの要件

Elastic Stack、JaegerおよびPrometheusを使用してトラブルシュート情報を収集する場合だけ使用します。次の表に示す要件を満たすように作成します。

表7‒59 Prometheusの要件

項目

要件

ワークロードリソース

規定しません。

ネームスペース

任意の名称を指定できます。ただし、「7.5.11 Filebeatの要件」〜「7.5.17 Logstashの要件」では同一のネームスペースを指定してください。

ラベル

規定しません。

アノテーション

規定しません。

初期化コンテナ構成

規定しません。

コンテナ構成

Prometheusコンテナ

レプリカ数

規定しません。

再起動ポリシー

コンテナ障害時は必ず再起動(オートヒーリング)してください(Kubernetesのデフォルト設定)。

アップデートストラテジー

ローリングアップデートとしてください(Kubernetesのデフォルト設定)。

Podセキュリティコンテキスト

規定しません。

アクセス制御

Podに対するロールベースアクセス制御(RBAC)で、次に示すとおり対象リソースへのアクセス許可を定義してください。

<デプロイ依存関係チェック機能用ロール>

  • APIグループ

    空(コアグループ)、apps

  • リソース

    pods、replicasets、deployments、statefulsets、daemonsets

  • アクセス許可

    get、list

上記アクセス許可を定義するためのKubernetesリソースはRoleリソース、RoleBindingリソース、ServiceAccountリソースを使用してください。

<メトリクス収集用ロール>

  • APIグループ

    空(コアグループ)

  • リソース

    pods、nodes、nodes/proxy、services、endpoints

  • アクセス許可

    get、watch、list

上記アクセス許可を定義するためのKubernetesリソースはClusterRoleリソース、ClusterRoleBindingリソース、ServiceAccountリソースを使用してください。

ServiceAccountリソースのトークンの自動マウント(automountServiceAccountTokenフィールド)を「有効(true)」にしてください(Kubernetesのデフォルト設定)。

Podの割り当てノードの制御

規定しません。

永続化ボリューム

規定しません。

Podライフサイクル設定

terminationGracePeriodSecondsを次のとおり設定してください。

  • 安全な停止待機秒数(terminationGracePeriodSeconds)

    推奨値「300」

コンテナごとの要件を次に示します。

表7‒60 PrometheusのPrometheusコンテナの要件

項目

要件

コマンド

次に示すコマンド引数(args)を設定します。

  • --config.file

    「/etc/prometheus/prometheus.yml」

    Prometheusの設定ファイルを配置したパス名を設定します。ConfigMapで定義したprometheus.ymlは、/etc/prometheus/に配置されます。

ネットワーク設定

デプロイしたノードのIPで、次のポートを公開してください(Serviceリソース)。

PrometheusのWeb UIアクセス用ポート番号
  • プロトコル

    TCP

  • 公開ポート

    デプロイしたノード上のほかと被らないポート番号

  • コンテナポート

    9090

コンフィグ設定

規定しません。

コンテナセキュリティコンテキスト

規定しません。

コンテナライフサイクル設定

規定しません。

CPU/メモリリソース制限

実稼働を通して、環境に合わせた設定を実施してください。