Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


7.4.4 HMP-PCTOのKubernetesアプリケーションが強制シャットダウンしたときの挙動

グレースフルシャットダウンは、ユーザが事前に指定した猶予時間を過ぎた場合、トランザクション処理やリクエスト処理が処理中でもPodがシャットダウンします。

このときのKubernetesアプリケーションのトランザクションの決着結果およびユーザへの影響を次の表に示します。

表7‒5 HMP-PCTOのKubernetesアプリケーションが強制シャットダウンしたときのトランザクションの決着結果およびユーザへの影響

項番

Kubernetesアプリケーション

トランザクションの決着結果

最終的なKubernetesアプリケーションの挙動

備考

1

Orchestrator-ServiceおよびOrchestrator-Service(SQL)

ロールバックします。

Podのシャットダウンによって、Orchestrator-Serviceのクライアントへの応答が返りません。

Participantのトランザクション決着監視タイマによって、仕掛中のトランザクションがロールバックします。

2

Relay-Service

ロールバックします。

KFSG63105-Wメッセージを出力します。

Relay-Serviceの呼び出し元がレスポンスを受け取れないため通信エラーとなり、トランザクションがロールバックに決着します。

3

Entity-Service(SQL)

ロールバックします。

KFSG63105-Wメッセージを出力します。

未決着トランザクションのRecovery機能によってトランザクションがロールバックします。

4

Entity-Service(TCC)

5

TP1-Bridge

6

Alternate-Service

  • Orchestrator-Serviceの役割で処理しているトランザクションは項番1と同様の動作をします。

  • Relay-Serviceの役割で処理しているトランザクションは項番2と同様の動作をします。

7

Alternate-Service(SQL)

  • Orchestrator-Serviceの役割で処理しているトランザクションは項番1と同様の動作をします。

  • Relay-Serviceの役割で処理しているトランザクションは項番2と同様の動作をします。

  • Entity-Service(SQL)の役割で処理しているトランザクションは項番3と同様の動作をします。

8

Mediator

正常に決着します。

正常に動作します。

残存するほかのMediatorや補助合意機能によってトランザクションが決着します。