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Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


6.1 コンテナイメージの一覧

HMP-PCTOは、ユーザアプリケーションに取り込んで使用する製品です。HMP-PCTOでは、アプリケーションをコンテナオーケストレーションツール上にデプロイして実行します。このため、アプリケーションはコンポーネントごとにコンテナイメージ形式で作成します。

HMP-PCTOの運用として、コンテナイメージは、ユーザが用意する資材で作成するものと、HMP-PCTOが提供する資材を使用してユーザが作成するものがあります。コンテナイメージの分類を次に示します。

また、HMP-PCTOのコントロールプレーンのコンテナイメージには、次のバリエーションがあります。

HMP-PCTOのコンテナイメージの一部は、共通のコンテナベースイメージをあらかじめ作成しておき、そのコンテナベースイメージを使用して作成します。例えば、HMP-PCTOのアプリケーションの各コンポーネントの多くはJavaアプリケーションのため、各コンポーネントのコンテナイメージの前提プログラムとしてJavaランタイムが必要です。このため、Javaランタイムを含んだ共通のコンテナベースイメージをあらかじめ作成しておき、そのコンテナベースイメージを使用して各コンポーネントのコンテナイメージを作成します。

HMP-PCTOのコンテナベースイメージの一覧を次の表に示します。これらのコンテナベースイメージは、「表6‒2 HMP-PCTOのコンテナイメージの一覧」のコンテナイメージを作成する際に使用します。

表6‒1 HMP-PCTOのコンテナベースイメージの一覧

コンテナベースイメージ

説明

uCosminexus Application Runtime for Spring Bootコンテナベースイメージ

通常版でuCosminexus Application Runtime for Spring Bootを導入するユーザ責務のコンテナイメージを作成する際に使用します。

JDKコンテナベースイメージ

トライアル版の場合、または通常版でuCosminexus Application Runtime for Spring Bootを導入しないユーザ責務のコンテナイメージを作成する際に使用します。

HMP-PCTOのコンテナイメージの一覧を次の表に示します。これらのコンテナイメージの一部は、「表6‒1 HMP-PCTOのコンテナベースイメージの一覧」のコンテナベースイメージを使用して作成します。

表6‒2 HMP-PCTOのコンテナイメージの一覧

コンテナイメージ

コンテナイメージの分類

バリエーション

備考

ユーザ責務のコンテナイメージ

HMP-PCTOのコントロールプレーンのコンテナイメージ

通常版

トライアル版

uCosminexus Application Runtime for Spring Boot導入あり

uCosminexus Application Runtime for Spring Boot導入なし

Orchestrator-Serviceコンテナイメージ

Relay-Serviceコンテナイメージ

Entity-Service(SQL)コンテナイメージ

Entity-Service(TCC)コンテナイメージ

Orchestrator-Service(SQL)コンテナイメージ

Alternate-Serviceコンテナイメージ

Alternate-Service(SQL)コンテナイメージ

Mediatorコンテナイメージ

TP1-Bridgeコンテナイメージ

TP1-Bridgeを使用する場合だけ作成します。

Dependency-Checkerコンテナイメージ

Ext-Consコンテナイメージ

トライアル版の場合だけ作成します。

EADSサーバ用コンテナイメージ

通常版の場合だけ作成します。

コンテナイメージの詳細については、取扱説明書「EADS コンテナオーケストレーションツール対応機能」を参照してください。

EADSコマンド実行用コンテナイメージ

通常版の場合だけ作成します。

コンテナイメージの詳細については、取扱説明書「EADS コンテナオーケストレーションツール対応機能」を参照してください。

(凡例)

○:該当します。

−:該当しません。