3.7.11 Microsoft AzureのマネージドPrometheusによるメトリクス収集のKubernetesマニフェストの作成
Microsoft Azure環境でマネージドPrometheusを使用してHMP-PCTOのメトリクスを収集する場合、次の手順を実施してください。
Microsoft Azure環境のマネージドPrometheusでは、サービスを起動しただけではHMP-PCTOのメトリクスを収集できないため、次のどちらかの定義を設定してください。詳細については、Microsoft Azureの公式ドキュメントを参照してください。
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configmap
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カスタムリソース定義
設定例として、configmapによる設定方法の一つであるama-metrics-prometheus-configの記述例およびデプロイ手順を示します。
Kubernetesマニフェストに設定されたアノテーションprometheus.io/*の値を使用してメトリクスを収集します。HMP-PCTOの各Kubernetesマニフェストの.spec.template.metadata.annotationsに次の内容を指定してください。MediatorおよびTP1-Bridgeについては、Helmチャート内で各アノテーションが設定されています。
|
キー名 |
値 |
備考 |
|---|---|---|
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prometheus.io/scrape |
true |
値がtrueの場合にメトリクスの収集対象となります。 |
|
prometheus.io/path |
/hmppcto/metrics※ |
メトリクス収集用のエンドポイントです。 |
|
prometheus.io/port |
httpポート番号（Prometheusメトリクス収集用）に指定した値 |
メトリクス収集用のポートです。 |
- 注※
-
ここでは、コンテキストパスを設定していない場合の「prometheus.io/path」の値を記載しています。
コンテキストパスを設定する場合は、次のように修正してください。
/<コンテキストパス>/hmppcto/metrics
ama-metrics-prometheus-configに設定するパラメタ内容および設定値の詳細については、Microsoft AzureおよびPrometheusの公式ドキュメントを参照してください。
(1) Kubernetesマニフェストの記述例
Kubernetesマニフェストの記述例を次に示します。この例では、Kubernetesマニフェストのファイル名を「ama-metrics-prometheus-config.yaml」としています。
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
name: ama-metrics-prometheus-config
namespace: kube-system
data:
prometheus-config: |
global:
scrape_interval: 30s
scrape_configs:
- job_name: 'hmppcto-metrics-scraper'
kubernetes_sd_configs:
- role: pod
relabel_configs:
- source_labels: [__meta_kubernetes_pod_annotation_prometheus_io_scrape]
action: keep
regex: "true"
- source_labels: [__meta_kubernetes_pod_annotation_prometheus_io_path]
action: replace
target_label: __metrics_path__
regex: (.+)
- source_labels: [__address__, __meta_kubernetes_pod_annotation_prometheus_io_port]
action: replace
regex: (.+):(?:\d+);(\d+)
replacement: ${1}:${2}
target_label: __address__
- source_labels: [__meta_kubernetes_namespace]
action: replace
target_label: namespace
- source_labels: [__meta_kubernetes_pod_name]
action: replace
target_label: pod_name
- source_labels: [__meta_kubernetes_pod_label_app_kubernetes_io_name]
action: replace
target_label: label_app_kubernetes_io_name
- source_labels: [__meta_kubernetes_pod_container_name]
regex: "dependency-checker"
action: drop
- 重要
-
metadata.namespaceパラメタの設定値を「kube-system」から変更しないでください。
(2) Kubernetesマニフェストのデプロイ
作成したKubernetesマニフェストをデプロイしてください。コマンド例を次に示します。
kubectl apply -f ama-metrics-prometheus-config.yaml