Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


8.3.8 Prometheus

Prometheusのパラメタを説明します。

〈この項の構成〉

(1) Helmチャートのパラメタ

Helmチャートの各パラメタの値は設定範囲に従って設定してください。

パラメタの値に、Integer型、Long型で7桁以上の数値を指定すると、Helmの仕様によって、指数表示に変換されます。このため、7桁以上の値を指定する場合は、ダブルクォーテーションで囲んでください。

次の表に記載されていないパラメタは設定を変更しないでください。

表8‒24 PrometheusのHelmチャートのパラメタ

パラメタ

説明

設定範囲

デフォルト値

namespace

PrometheusのNamespace名を設定してください。

String

my-namespace

requests.cpu

コンテナが最低限要求するCPUコア数を設定してください。

String※3

※1、※3

500m

必ず設定してください。

requests.memory

コンテナが最低限要求するメモリを設定してください。

String※3

※1、※3

500Mi

必ず設定してください。

limits.cpu

コンテナで上限のCPUコア数を設定してください。

String※3

※1、※3

500m

必ず設定してください。

limits.memory

コンテナで上限のメモリを設定してください。

String※3

※1、※3

500Mi

必ず設定してください。

image

Prometheusのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

imagePullSecrets

コンテナイメージをPullする際の資格情報を設定してください。

次のように指定します。

imagePullSecrets:

- name: regcred

資格情報が不要な場合は設定不要です。

List<Object>

[]

(半角左角括弧と半角右角括弧です)

imagePullPolicy

コンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent|Always|Never

IfNotPresent

livenessProbe.initialDelaySeconds

Liveness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

30

livenessProbe.periodSeconds

Liveness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

15

livenessProbe.failureThreshold

Liveness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

livenessProbe.timeoutSeconds

Liveness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

10

livenessProbe.successThreshold

Liveness Probeの最小連続成功数を設定してください。

Integer

1以上※1

1

readinessProbe.initialDelaySeconds

Readiness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

30

readinessProbe.periodSeconds

Readiness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

5

readinessProbe.failureThreshold

Readiness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

readinessProbe.timeoutSeconds

Readiness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

4

readinessProbe.successThreshold

Readiness Probeの最小連続成功数を設定してください。

Integer

1以上※1

1

terminationGracePeriodSeconds

Podの安全な停止待機秒数を設定してください。

Integer

0-2147483647

300

http.port

PrometheusのWeb UIアクセス用ポート番号を設定してください。

動的ポートなど、ほかのポートと重ならないよう設定してください。

Integer

1024-65535

なし。

必ず指定してください。

scrapeNamespace.orchestrator

OrchestratorのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

String

なし。

必ず指定してください。

scrapeNamespace.sqlparticipant

SQL-ParticipantのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

SQL-Participantが存在しない場合は、値の設定は不要です。

String

なし。

scrapeNamespace.tccparticipant

TCC-ParticipantのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

TCC-Participantが存在しない場合は、値の設定は不要です。

String

なし。

scrapeNamespace.tp1bridge

TP1-BridgeのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

TP1-Bridgeが存在しない場合は、値の設定は不要です。

String

なし。

scrapeNamespace.entity

Entity-serviceのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

String

なし。

必ず指定してください。

scrapeNamespace.mediator

MediatorのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

String

なし。

必ず指定してください。

scrapeNamespace. jaegercollector

Jaeger-collectorのpodのNamespace名を設定してください。

複数のNamespace名を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用して設定してください。

String

なし。

必ず指定してください。

scrapePort.orchestrator

Orchestratorのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

Integer/String

なし。

必ず指定してください。

scrapePort.sqlparticipant

SQL-Participantのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

SQL-Participantが存在しない場合は、値の設定は不要です。

Integer/String

なし。

scrapePort.tccparticipant

TCC-Participantのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

TCC-Participantが存在しない場合は、値の設定は不要です。

Integer/String

なし。

scrapePort.tp1bridge

TP1-Bridgeのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

TP1-Bridgeが存在しない場合は、値の設定は不要です。

Integer/String

なし。

scrapePort.entity

Entity-serviceのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

Integer/String

なし。

必ず指定してください。

scrapePort.mediator

Mediatorのpodのhttpポート番号を設定してください。

単一のポート番号を指定する場合は、Integer型で設定してください。

複数のポート番号を指定する場合は、正規表現(RE2構文)を使用してString型で設定してください。

Integer/String

なし。

必ず指定してください。

prometheus.scrape.interval

Prometheusがメトリクスの取得対象から情報を取得する間隔を設定してください。

設定した値は次のパラメタとして有効になります。

  • Prometheusのglobal.scrape_interval

String

※2

15s

prometheus.storage.retentionTime

Prometheus内部で収集したメトリクスを保持する期間を設定してください。

設定した値は次のパラメタとして有効になります。

  • Prometheusの--storage.tsdb.retention.time

String

※2

7d

prometheus.remoteWrite.queue.capacity

PrometheusからMetricbeatに対する送信処理を行うためにPrometheus内部で作成されるキューのサイズを設定してください。

設定した値は次のパラメタとして有効になります。

  • Prometheusのremote_write.queue_coinfig.capacity

String※3

※2、※3

10000

prometheus.remoteWrite.queue.maxShards

Metricbeatに送信するデータの最大サイズを設定してください。

この値は、送信が遅延した場合などに有効となる最大サイズを指定します。

設定した値は次のパラメタとして有効になります。

  • Prometheusのremote_write.queue_coinfig.max_shards

String※3

※2、※3

50

prometheus.remoteWrite.queue.maxSamplesPerSend

Metricbeatに対して一度にまとめて送信するデータのサイズを設定してください。

設定した値は次のパラメタとして有効になります。

  • Prometheusのremote_write.queue_coinfig.max_samples_per_send

String※3

※2、※3

2000

dependencyCheck.enabled

Dependency-Checkerを有効にするかどうかを設定してください。

Boolean

true | false

true

dependencyCheck.image

3.4.5 Dependency-Checkerコンテナイメージの作成(通常版限定)」で作成したDependency-Checkerのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

dependencyCheck.enabledにtrueを設定した場合は、必ず設定してください。

dependencyCheck.imagePullPolicy

Dependency-CheckerのコンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent|Always|Never

IfNotPresent

dependencyCheck.retryCount

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトのリトライ回数を設定してください。

Integer

0-1080

30

dependencyCheck.retryIntervalSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトのリトライ間隔秒数を設定してください。

Integer

0-360

10

dependencyCheck.connectTimeoutSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトの接続タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

dependencyCheck.readTimeoutSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトの応答タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

(凡例)

−:該当しません。

注※1

コンテナオーケストレーションに設定する値であるため、最大値、最大文字数および許容される文字パターンはコンテナオーケストレーションに依存します。詳細はKubernetesドキュメントを参照してください。

注※2

Prometheusへの設定値であるため、最大値、最大文字数および許容される文字パターンは、Prometheusに依存します。詳細はPrometheusドキュメントを参照してください。

注※3

Helmの仕様によって、7桁以上のInteger、Long型の入力は指数形式(例:「1e+06」)に自動で変換されるため、String型の仕様とします。設定する際は指定値をダブルクォーテーションで囲んでください。