Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


8.3.2 TP1-Bridge(通常版かつTP1-Bridge限定)

TP1-Bridgeのパラメタを説明します。

tp1.cltjから始まるパラメタはTP1/Client/J環境定義に対応しています。パラメタの詳細については、マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。また、tp1.cltjから始まるパラメタとTP1/Client/J環境定義の対応については、取扱説明書「HMP-PCTO テクニカルガイド」のTP1/Client/Jの設定に関する説明を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) Helmチャートのパラメタ

Helmチャートの各パラメタの値は設定範囲に従って設定してください。

パラメタの値に、Integer型、Long型で7桁以上の数値を指定すると、Helmの仕様によって、指数表示に変換されます。このため、7桁以上の値を指定する場合は、ダブルクォーテーションで囲んでください。

表8‒13 TP1-BridgeのHelmチャートのパラメタ

パラメタ

説明

設定範囲

デフォルト値

namespace

TP1-BridgeのNamespace名を設定してください。

String

my-namespace

image

3.4.4 TP1-Bridgeコンテナイメージの作成(通常版かつTP1-Bridge限定)」で作成したTP1-Bridgeのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

imagePullSecrets

コンテナイメージをPullする際の資格情報を設定してください。

次のように設定します。

imagePullSecrets:
- name: regcred

資格情報が不要な場合は、設定不要です。

List<Object>

[]

(半角左角括弧と半角右角括弧です)

imagePullPolicy

TP1-BridgeのコンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent|Always|Never

IfNotPresent

resources

TP1-Bridgeのコンテナのリソースを設定します。

コンテナに割り当てるリソースを明示的に指定した場合に設定してください。

次の形式でrequestsやlimitsを設定します。

resources:
  limits:
    cpu: 2
    memory: 1Gi
  requests:
    cpu: 1
    memory: 512Mi

Object

{}

(波括弧です)

dependencyCheck.image

3.4.5 Dependency-Checkerコンテナイメージの作成(通常版限定)」で作成したDependency-Checkerのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

dependencyCheck.imagePullPolicy

Dependency-CheckerのコンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent|Always|Never

IfNotPresent

dependencyCheck.retryCount

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトのリトライ回数を設定してください。

Integer

0-1080

30

dependencyCheck.retryIntervalSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトのリトライ間隔秒数を設定してください。

Integer

0-360

10

dependencyCheck.connectTimeoutSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトの接続タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

dependencyCheck.readTimeoutSeconds

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトの応答タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

dependencyCheck.targets

初期化コンテナで実行するデプロイ依存関係チェックスクリプトのターゲットKubernetesオブジェクト群を設定してください。

設定方法の詳細は、「6.5.1 デプロイ依存関係チェックスクリプト(dependency_check.sh)」を参照してください。

List<String>

  • - my-namespace/statefulsets/mediator

  • - my-namespace/statefulsets/eads-server

filebeat.image

Filebeatのコンテナイメージを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

filebeat.imagePullPolicy

FilebeatのコンテナイメージをPullする際のポリシー設定をしてください。

String

IfNotPresent|Always|Never

IfNotPresent

filebeat.output.logstash.namespace

LogstashアプリケーションをデプロイするNamespaceを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

filebeat.livenessProbe.initialDelaySeconds

FilebeatコンテナのLiveness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

10

filebeat.livenessProbe.periodSeconds

FilebeatコンテナのLiveness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

10

filebeat.livenessProbe.failureThreshold

FilebeatコンテナのLiveness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

filebeat.livenessProbe.timeoutSeconds

FilebeatコンテナのLiveness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

5

filebeat.readinessProbe.initialDelaySeconds

FilebeatコンテナのReadiness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上※1

10

filebeat.readinessProbe.periodSeconds

FilebeatコンテナのReadiness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

10

filebeat.readinessProbe.failureThreshold

FilebeatコンテナのReadiness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上※1

3

filebeat.readinessProbe.timeoutSeconds

FilebeatコンテナのReadiness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上※1

5

livenessProbe.initialDelaySeconds

Liveness Probeの初回実行待機秒数を設定してください。

Integer

0以上1

180

livenessProbe.periodSeconds

Liveness Probeの実行間隔秒数を設定してください。

Integer

1以上1

30

livenessProbe.failureThreshold

Liveness Probeの最大失敗回数を設定してください。

Integer

1以上1

3

livenessProbe.timeoutSeconds

Liveness Probeのタイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1以上1

10

livenessProbe.healthCheck.connectTimeoutSeconds

Liveness Probeで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトの接続タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

livenessProbe.healthCheck.readTimeoutSeconds

Liveness Probeで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトの応答タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

postStart.healthCheck.retryCount

postStartフックで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトのリトライ回数を設定してください。

Integer

0-1080

30

postStart.healthCheck.retryIntervalSeconds

postStartフックで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトのリトライ間隔秒数を設定してください。

Integer

0-360

10

postStart.healthCheck.connectTimeoutSeconds

postStartフックで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトの接続タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

postStart.healthCheck.readTimeoutSeconds

postStartフックで実行するトランザクションヘルスチェックスクリプトの応答タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

preStop.waitTransactions.retryCount

preStopフックで実行する未決着トランザクション待機スクリプトのリトライ回数を設定してください。

Integer

0-1080

30

preStop.waitTransactions.retryIntervalSeconds

preStopフックで実行する未決着トランザクション待機スクリプトのリトライ間隔秒数を設定してください。

Integer

0-360

10

preStop.waitTransactions.connectTimeoutSeconds

preStopフックで実行する未決着トランザクション待機スクリプトの接続タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

preStop.waitTransactions.readTimeoutSeconds

preStopフックで実行する未決着トランザクション待機スクリプトの応答タイムアウト秒数を設定してください。

Integer

1-360

10

terminationGracePeriodSeconds

Podの安全な停止待機秒数を設定してください。

Integer

0-2147483647

330

server.tomcat.threads.max

Spring Bootのワーカースレッドの最大数を設定します。ワーカースレッドは、APからのOpenTP1のサービス呼び出し要求、メトリクスの収集などで使用します。

トランザクションの同時実行数+3以上の値を設定してください。

設定値を超えるリクエストを受信した場合は、ワーカースレッドの空きを待つため、APからTP1-Bridgeへのリクエストのレスポンスに時間が掛かることがあります。また、コネクションの確立に失敗して、送信時に例外が発生することがあります。

Integer

Spring Bootの仕様に依存します。

Spring Bootの仕様に依存します。

server.tomcat.maxSwallowSize

Spring Bootが受信するリクエストボディの最大サイズを設定します。APがTP1-Bridgeに送信するリクエストボディの最大サイズ以上の値をバイト単位で設定してください。

String※2

Spring Bootの仕様に依存します。

Spring Bootの仕様に依存します。

converter.host

TP1-Converterが動作するuCosminexus Application ServerのNIO HTTPサーバのホスト名、またはIPアドレスを設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

converter.port

TP1-Converterが動作するuCosminexus Application ServerのNIO HTTPサーバのポート番号を設定します。

uCosminexus Application Serverのusrconf.propertiesのwebserver.connector.nio_http.portの設定値と同じ値を設定してください。

Integer

1-65535

8008

converter.connectTime

TP1-Converterが動作するuCosminexus Application ServerのNIO HTTPサーバとのコネクション確立待ち時間を秒単位で設定してください。

Integer

1-60

10

converter.watchTime

TP1-Converterが動作するuCosminexus Application ServerのNIO HTTPサーバからの応答待ちタイムアウト時間を秒単位で設定してください。

0を設定した場合は、タイムアウトしないで無限に応答を待ちます。

Integer

0-65535

10

tp1.cltj.dchost

呼び出し先のOpenTP1のホスト名を設定してください。

String

なし

必ず設定してください。

tp1.cltj.dcrapport

呼び出し先のOpenTP1のrapリスナーのポート番号を設定してください。

Integer

5001-65535

なし

必ず設定してください。

tp1.cltj.dcwatchtim

呼び出し先のOpenTP1に対しての要求を開始してから応答を受信するまでの待ち時間の最大値を秒単位で設定してください。

0を設定した場合は、OpenTP1からの応答の受信を無限に待ちます。

Integer

0-65535

180

tp1.cltj.dcwatchtiminherit

最大応答待ち時間を呼び出し先のOpenTP1のrapサーバ側に引き継ぐかどうかを設定してください。

Y:最大応答待ち時間を引き継ぎます。

N:最大応答待ち時間を引き継ぎません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dcwatchtimrpcinherit

最大応答待ち時間を呼び出し先のOpenTP1に引き継ぐかどうかを設定してください。

Y:最大応答待ち時間を引き継ぎます。

N:最大応答待ち時間を引き継ぎません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dccltdelay

呼び出し先のOpenTP1のrapサーバ側の監視を早く終了させる場合に、その時間を秒単位で設定してください。

Integer

0-65535

0

tp1.cltj.dcuaptrace

UAPトレースを取得するかどうかを設定してください。

Y:UAPトレースを取得します。

N:UAPトレースを取得しません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dcuaptracesize

UAPトレースファイルのサイズをバイト単位で設定してください。

Integer

4096-1048576

4096

tp1.cltj.dcdatatrace

データトレースを取得するかどうかを設定してください。

Y:データトレースを取得します。

N:データトレースを取得しません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dcdatatracesize

データトレースファイルのサイズをバイト単位で設定してください。

Integer

4096-1048576

4096

tp1.cltj.dcdatatracemaxsize

データトレース1件のデータ長の最大値をバイト単位で設定してください。

Integer

16-1048576

128

tp1.cltj.dcerrtrace

エラートレースを取得するかどうかを設定してください。

Y:エラートレースを取得します。

N:エラートレースを取得しません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dcerrtracesize

エラートレースファイルのサイズをバイト単位で設定してください。

Integer

4096-1048576

4096

tp1.cltj.dcmethodtrace

メソッドトレースを取得するかどうかを設定してください。

Y:メソッドトレースを取得します。

N:メソッドトレースを取得しません。

String

Y|N

N

tp1.cltj.dcmethodtracesize

メソッドトレースファイルのサイズをバイト単位で設定してください。

Integer

4096-1048576

4096

tp1.cltj.dccltrpcmaxmsgsize

RPCで受け渡しできる電文の最大長をメガバイト単位で設定してください。

Integer

1-8

1

tp1.cltj.dccltsendbuffsize

コネクションごとに確保されるTCP/IP送信バッファのサイズをバイト単位で設定してください。

省略した場合は、JavaVMの送信バッファサイズが適用されます。

Integer

8192-2147483647

省略した場合は、JavaVMの送信バッファサイズを適用します。

tp1.cltj.dccltrecvbuffsize

コネクションごとに確保されるTCP/IP受信バッファのサイズをバイト単位で設定してください。

省略した場合は、JavaVMの受信バッファサイズが適用されます。

Integer

8192-2147483647

省略した場合は、JavaVMの受信バッファサイズを適用します。

externalConsensus.intervalInMillis

Mediatorなどに障害が発生し、補助合意によってトランザクションの分散合意を行う場合の、補助合意を試行する間隔をミリ秒単位で設定してください。

この間隔が短ければ、Mediatorなどに障害が発生した場合のトランザクションの遅延を小さくできます。ただし、この間隔を短くし過ぎると、通信遅延を障害と誤認し不要な補助合意が発生します。そのため、通信遅延を考慮した値を設定してください。

この設定値に1000ミリ秒以上を設定した場合は1000の単位に切り上げた値とします。

なお、この値は初回だけ、最大でこの設定値分の正の誤差を持ちます。ただし、この設定値が1000ミリ秒以上の場合の誤差は、最大1000ミリ秒です。

Integer

100-10000

1000

externalConsensus.eads.cache

補助合意に使用するEADSクラスタに対して、eztool createcacheコマンドで作成したキャッシュ名を設定してください。

String

32バイト以内の半角英数字(0-9,A-Z,およびa-z)

hmppctoCache

tp1.xaServerName

TP1-Bridge起動時に未決着トランザクションがOpenTP1に残っているか確認する際、OpenTP1から取得した未決着トランザクションがTP1-Bridge自身の実行したトランザクションか判断するために使用する識別子です。

同じOpenTP1に接続するTP1-Bridgeが複数ある場合、ユニークな値を設定してください。

String

32バイト以内の文字列

なし

必ず設定してください。

tp1.pool.allocationWaitTimeInMillis

TP1-BridgeがOpenTP1にアクセスするためのコネクションをコネクションプールから取得する際に、コネクションプールに空きがなかった場合の空き待ち時間をミリ秒単位で設定します。

0を設定した場合は、コネクションプールの空き待ちをしません。

コネクションプールの空きがなかった場合、このパラメタに設定した時間だけ、コネクションプールの空き待ちをします。空き待ちをしない場合、または空き待ち時間内にコネクションプールの空きができなかった場合はエラーとなり、TP1-Bridgeは、呼び出し元にhttpステータス502を応答します。

Long

0-65535000

61000

tp1.pod.serviceName

TP1-Bridgeを構成するPodを定義したKubernetesのServiceのService名とネームスペース名を「.」でつないだ形式で設定します。

Service名とネームスペース名には、英小文字(a〜z)、数字(0〜9)、およびダッシュ(-)を使用できます。ただし、Service名およびネームスペース名の先頭と終端に使用できるのは英小文字(a〜z)、または数字(0〜9)です。

なお、Service名には、「(15) Kubernetesアプリケーションのデプロイ」でhelmコマンドに指定するリリース名を指定してください。

リリース名がtp1-bridge1の場合のService名の設定例:

tp1-bridge1

このパラメタには、Mediatorからホスト名として認識できる値を設定する必要があります。

設定例:

name.namespace

String

3バイト〜41バイトの文字列

なし

必ず設定してください。

tp1.mediator.port

TP1-BridgeがMediatorからgRPC通信を受信するためのポート番号を設定します。

Integer

1024-65535

20552

tp1.pool.maxPoolSize

TP1-BridgeがコネクションプールにプールするOpenTP1とのコネクションの数を設定します。

TP1-Bridge起動時にこのパラメタに設定した数のコネクションがプールされます。

TP1-Bridgeが使用するコネクションの数がこのパラメタに設定した値を超えた場合、コネクションプールの空き待ちになります。

OpenTP1のrapリスナーの同時接続する最大クライアント数以下、およびrapサーバ数以下で、かつ同時実行するトランザクション数以上の値を設定してください。

Integer

1-1024

なし

必ず設定してください。

tp1.transactionTermination.timeoutInMillis

トランザクション決着監視タイマのタイマ監視時間をミリ秒単位で設定します。

OpenTP1のSPPによるリソースの排他ロックが解除できない状態となることを許容できる時間をタイマ監視します。このパラメタの値に設定した時間を超えてもトランザクションが決着しなかった場合、OpenTP1のSPPによるリソースの排他ロック解除のためにトランザクションを決着に向かわせます。

APがユーザにレスポンスを返すまでの許容時間、またはトランザクションブランチの処理時間の業務要件に応じた値を設定してください。

なお、同一トランザクションのすべてのサービスの業務要件に応じた値の合計時間で監視時間を設定する必要があります。

このタイマ値は初回だけ、最大でこの設定値分の正の誤差を持ちます。ただし、この設定値が1000ミリ秒以上の場合の誤差は、最大1000ミリ秒です。また、この設定値に1000ミリ秒以上を設定した場合は、1000の単位に切り上げたタイマ値とします。

Long

100-6000000

60000

tp1.transactionTermination.consensus.replayIntervalInMillis

トランザクション分散合意リプレイインターバルタイマのタイマ監視時間をミリ秒単位で設定します。

このパラメタの値は次の処理のために設定します。この値に設定した時間を超えてもトランザクションが決着しなかった場合、トランザクション決着処理を再実行(リプレイ)し、OpenTP1のSPPによるリソースの排他ロック解除のためにトランザクションを決着に向かわせます。

  • トランザクションをコミットまたはロールバックするためにトランザクション決着処理をする

  • トランザクション決着監視タイマのタイムアウトによるトランザクション決着処理をする

  • TP1-Bridgeダウンからの再起動時にトランザクション決着処理をする

このタイマを短く設定することで、TP1-Bridge内で合意が滞ったトランザクションを速やかに決着できます。ただし、障害が長引いた場合にリトライの回数が多くなり、トランザクション決着のための通信に負荷が掛かります。そのため、通信負荷を考慮した値を設定してください。

このタイマ値は初回だけ、最大でこの設定値分の正の誤差を持ちます。ただし、この設定値が1000ミリ秒以上の場合の誤差は、最大1000ミリ秒です。また、この設定値に1000ミリ秒以上を設定した場合は1000の単位に切り上げたタイマ値とします。

Long

100-6000000

1000

tp1.participantProcessing.threadPoolSize

TP1-Bridgeがトランザクション処理(投票処理、分散合意処理、およびトランザクション完了通知処理)で使用するスレッド数を設定してください。

スレッドが不足した場合は、キューイングしてスレッドが空くのを待ってから処理を実行します。

スレッドの空き待ちを発生しないようにするための理論上必要なスレッド数は、「トランザクションに参加するMediator数×同時実行するトランザクション数」です。

ただし、処理の実行が重ならないかぎりは、理論上必要なスレッド数は必要ありません。通常は、デフォルト値を使用してください。

Integer

1-1000

12

tp1.participantProcessing.queueSize

TP1-Bridgeがトランザクション処理(投票処理、分散合意処理、およびトランザクション完了通知処理)に使用するスレッドの割り当て待ちをするキューのサイズを設定します。

理論上必要な設定値は、次のとおりです。

{m+(p−1)×m×m}×m×t

m:トランザクションに参加するMediator数

p:トランザクションに参加するParticipantおよびTP1-Bridgeの数

t:同時実行するトランザクション数

Integer

1-2147483647

25

mediatorProcessManagement.threadPoolSize

SQL-Participantのmediator-process-management.thread-pool-sizeと同じです。

(2) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

Integer

1-32767

30

mediatorCommunication.threadPoolSize

SQL-Participantのmediator-communication.thread-pool-sizeと同じです。

(2) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

Integer

1-1000

30

mediatorCommunication.queueSize

SQL-Participantのmediator-communication.queue-sizeと同じです。

(2) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

Integer

1-2147483647

25

http.port

TP1-Bridgeのhttpポート番号を設定してください。

動的ポートなどのほかのポートと重ならない値を設定してください。

なお、この設定値は、トランザクションヘルスチェックスクリプトおよび未決着トランザクション待機スクリプトのコマンド引数のhttpポート番号、APからのOpenTP1のサービス呼び出し要求の受信にも使用します。

Integer

1024-65535

20554

grpc.port

TP1-BridgeのgRPCを受信するポート番号を設定してください。

tp1.mediator.portと同じ値を設定してください。なお、動的ポートなどのほかのポートと重ならない値を設定してください。

Integer

1024-65535

20552

grpc.useTls

暗号化通信をするかどうかを設定してください。

true:暗号化通信をします。

false:暗号化通信をします。

Boolean

true|false

false

grpc.tls.secretName

(3) TP1-Bridge、MediatorのgRPC通信機能の暗号化通信用シークレットの作成」で作成した、TP1-BridgeのgRPC通信機能の暗号化通信用シークレットのKubernetesオブジェクト名を設定してください。

String

なし

grpc.useTlsにtrueを設定した場合は、必ず設定してください。

grpc.tls.clientAuth.enabled

クライアント認証をするかどうかを設定してください。

true:クライアント認証をします。

false:クライアント認証をしません。

このパラメタにtrueを設定する場合は、grpc.useTlsにもtrueを必ず設定してください。

Boolean

true|false

false

grpc.tls.session.cacheSize

SSLセッション情報のキャッシュ数を設定してください。

0を設定するとgRPCのデフォルト値が使用されます。

Integer

0-2147483647

0

grpc.tls.session.timeout

キャッシュしたSSLセッション情報の保持時間を、秒単位で設定してください。

0を設定するとgRPCのデフォルト値が使用されます。

Integer

0-65535

0

grpc.keepalive.interval

PING要求電文の送信間隔を、秒単位で設定してください。

0を設定した場合は、PING要求電文を送信しません。また、1〜9を設定した場合は、10秒となります。

なお、ネットワーク機器の無通信監視タイマなどによる、TCPコネクションの切断回避が目的の場合は、無通信監視タイマ値より小さい値を設定してください。

Integer

0-100000

0

grpc.keepalive.timeout

PING応答電文の応答待ち時間を、秒単位で設定してください。

PING要求電文の送信後、このタイマの設定値の時間以内にPING応答電文を受信できなかった場合は、TCPコネクションが切断されます。

Integer

1-65535

60

grpc.watchtime

Mediatorへの要求電文に対する応答電文の待ち時間を、秒単位で設定してください。

0を設定した場合は、タイマ監視をしないで無限に応答を待ちます。

ParticipantからMediatorに要求電文を送信すると、Mediatorは、すぐに要求を受け付けた旨の応答電文を送信します。そのため、応答電文の待ち時間はgRPC通信の送受信時間として許容できる待ち時間となります。

Integer

0-65535

5

mediator.name

Orchestratorのmediator.nameと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

なし

必ず設定してください。

mediator.nameSuffix

Orchestratorのmediator.name-suffixと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

なし

必ず設定してください。

mediator.port

Orchestratorのmediator.portと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

20551

tracing.instanceId

共通のtracing.instance-idと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

tracing.url

共通のtracing.urlと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

tracing.traceUse

共通のtracing.trace-useと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

tracing.queueSize

共通のtracing.queue-sizeと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

tracing.delayTime

共通のtracing.delay-timeと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

tracing.batchSize

共通のtracing.batch-sizeと同じです。

(1) jp.co.Hitachi.soft.hmppctoのパラメタ」を参照してください。

timezone

TP1-Bridgeコンテナのタイムゾーンを設定してください。ユーザ責務のKubernetesアプリケーションと同じタイムゾーンに設定することを推奨します。

このパラメタに設定した値は環境変数TZユーザに設定されます。

なお、このパラメタに設定した値がタイムゾーンとして不正な文字列である場合は、TP1-Bridgeコンテナのタイムゾーンは、協定世界時(UTC)となります。

String

Asia/Tokyo

java.options

TP1-BridgeのJavaプロセス起動時にJava VMに渡すオプションを設定してください。複数のオプションを設定する場合は、半角スペースで区切ってください。

このパラメタには、「-XX:+UseG1GC」オプションを必ず含めてください。「-XX:+UseG1GC」オプションを含めなかった場合、「-XX:+UseG1GC」オプションを含めた場合と比較して、TP1-Bridgeの実行性能およびメモリ性能が低下することがあります。

String

-XX:+UseG1GC

ucars.snapshots.claimName

3.6.10 uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootスナップショットログの永続ボリュームおよび永続ボリューム要求のKubernetesマニフェストの作成(通常版限定)」で作成するuCosminexus Application Runtime with Java for Spring BootスナップショットログのPersistentVolumeClaimリソースの名称(.metadata.nameフィールドに指定した値)を設定してください。

String

必ず設定してください。

eads.client.properties

EADSクライアントのプロパティを設定します。パラメタには、EADSクライアントのパラメタを設定してください。※3

詳細については、「(2) EADSクライアントのパラメタ」を参照してください。

String

  • eads.client.connect.servers=sv1,sv2,sv3

  • eads.client.sv1.address=eads-service-eads-service-0.my-namespace

  • eads.client.sv1.port=24600

  • eads.client.sv2.address=eads-service-eads-service-1.my-namespace

  • eads.client.sv2.port=24600

  • eads.client.sv3.address=eads-service-eads-service-2.my-namespace

  • eads.client.sv3.port=24600

  • eads.client.logger.dir=eads-log

  • eads.client.connectionPool.poolsize=1

(凡例)

−:該当しません。

注※1

コンテナオーケストレーションに設定する値であるため、最大値、最大文字数、および許容される文字パターンはコンテナオーケストレーションに依存します。詳細はKubernetesドキュメントを参照してください。

注※2

Helmの仕様によって、7桁以上のInteger、Long型の入力は指数形式(例:「1e+06」)に自動で変換されるため、String型の仕様とします。設定する際は設定値をダブルクォーテーションで囲んでください。

注※3

次に示すように「properties」の行に「|」を記述して、複数行の文字列を記述してください。

eads:
  client:
    properties: |
      eads.client.connect.servers=sv1,sv2,sv3
      eads.client.sv1.address=eads-service-eads-service-0.my-namespace
      eads.client.sv1.port=24600
      eads.client.sv2.address=eads-service-eads-service-1.my-namespace
      eads.client.sv2.port=24600
      eads.client.sv3.address=eads-service-eads-service-2.my-namespace
      eads.client.sv3.port=24600
      eads.client.logger.dir=eads-log
      eads.client.connectionPool.poolsize=1