3.9.1 ログおよびトラブルシュート情報の取得の設定
連携製品のトラブルシュート情報を取得するため、HMP-PCTOの構築時に次の設定をします。
- 〈この項の構成〉
(1) Tomcatのアクセスログの取得方法
-
ログ取得を有効にする方法
Orchestrator、Entity-Service、SQL-Participant、およびTCC-ParticipantのSpring Bootのコンフィグソースにserver.tomcat.accesslog.enable=trueを設定するように定義してください。なお、TP1-Bridgeでは、ログを取得する設定がされています。
「2.6.2 OrchestratorのKubernetesマニフェストの作成」、「2.6.3 Entity-Service(Participantコンテナを含まないPodとする場合)のKubernetesマニフェストの作成」、「2.6.4 SQL-ParticipantのKubernetesマニフェストの作成(SQL-Participant限定)」、「2.6.5 TCC-ParticipantのKubernetesマニフェストの作成(TCC-Participant限定)」時にFilebeatコンテナのfilebeat.ymlに次を設定してください。なお、output.logstashフィールドのNamespace名にはLogstashアプリケーションをデプロイするNamespaceを指定します。
filebeat.inputs: - type: filestream id: "tomcat" paths: - '<Tomcatのアクセスログのパス>' output.logstash: hosts: ["logstash.my-namespace.svc.cluster.local:5044"] -
ヘッダ情報を取得する方法
server.tomcat.accesslog.enabled=trueを設定したSpring Bootのコンフィグソースに「server.tomcat.accesslog.pattern」の指定値として、「"%{X-transparent}i"」を含めるように定義してください。設定例は次のとおりです。
server.tomcat.accesslog.enabled=true server.tomcat.accesslog.pattern=%h %{X-Forwarded-For}i %u %{dd/MMM/yyyy:HH:mm:ss.SSS Z}t "%r" %s %b %D %{ucar.rootap}r "%{Referer}i" "%{User-Agent}i" "%{X-transparent}i"
(2) PostgreSQLのログの取得方法(SQL-Participantを使用する場合)
PostgreSQLのKubernetesマニフェスト作成時にFilebeatをサイドカーコンテナとして立ち上げるようにしてください。
PostgreSQLのログ出力を有効にする設定をしてください。
Filebeatコンテナのfilebeat.ymlに次を設定してください。なお、output.logstashフィールドのNamespace名にはLogstashアプリケーションをデプロイするNamespaceを指定します。
注 ログが1回の出力で複数行を出力する場合、Filebeatのマニュアルを参考にMultiline messagesの設定をfilebeat.ymlに対して行い、1つの行として処理される設定にしてください。
filebeat.inputs:
- type: filestream
id: "postgre"
paths:
- '<PostgreSQLログのパス>'
output.logstash:
hosts: ["logstash.my-namespace.svc.cluster.local:5044"]
(3) HiRDBのトラブルシュート情報の取得方法
トラブルシュートをするためには、次の情報が必要です。
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ログ情報
メッセージログファイル、システムログファイルを取得してください。
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HiRDBサーバのトランザクションの状態表示の結果
障害発生時などの場合に、トランザクションの状態表示の結果を取得してください。
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SQLトレース
SQLトレースの出力は性能に影響があるため、デフォルトでは有効化されていません。SQLトレースの出力を有効化することで、SQLトレースによる詳細な調査ができます。
これらのトラブルシュート情報の取得方法については、マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」、マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」、およびマニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(4) SQL Serverのトラブルシュート情報の取得方法
トラブルシュートをするためには、次の情報が必要です。
-
クエリトレース
-
ログ情報
システムログ、およびエラーログを取得してください。
これらのトラブルシュート情報の出力方法および取得情報については、SQL Serverのドキュメントを参照してください。
(5) EADSのトラブルシュート情報の取得方法
EADSのトラブルシュート情報を取得するための設定、および取得方法については、マニュアル「Elastic Application Data Store ユーザーズガイド」を参照してください。
なお、トライアル版では取得できません。
(6) uCosminexus Service Platformのトレース・ログ情報の取得方法
トラブルシュートをするためには、次の情報が必要です。
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J2EEアプリケーションのユーザログ
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NIO HTTPサーバのアクセスログ
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Webサーブレットログ
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JavaVMスタックトレース情報
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JavaVMのGCログ
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JavaVMログ(JavaVMログファイル)
これらのトレース・ログ情報を取得するための設定、および取得方法については、マニュアル「Cosminexus BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」を参照してください。
(7) OpenTP1のトレース・ログ情報の取得方法
トラブルシュートをするためには、次の情報が必要です。
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リアルタイム出力機能
このトレース・ログ情報を取得するための設定、および取得方法については、マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
(8) TP1/Client/Jのトラブルシュート情報の取得方法
TP1-Bridgeのトラブルシュート情報は、情報ごとに出力方法が異なります。情報ごとの取得方法を次の表に示します。
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項番 |
トラブルシュート情報 |
取得方法 |
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1 |
デバッグトレース |
TP1-Bridgeの標準出力として出力されるため、Filebeatで収集します。 収集されたデータはElasticsearchに送信されるため、Elasticsearchのスナップショット機能で取得します。 |
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2 |
エラートレース |
TP1-BridgeのHelmチャートのvalues.yamlで、トラブルシュート情報の出力を有効化できます。出力を有効化するパラメタについては、「(1) Helmチャートのパラメタ」を参照してください。 出力を有効化したトラブルシュート情報は、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootのスナップショットログ機能で取得します。 |
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3 |
メソッドトレース |
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4 |
UAPトレース |
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5 |
データトレース |