はじめに
このマニュアルは、マイクロサービス環境でシステム全体のトランザクションの一貫性を確保するためにHitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator(以降はHMP-PCTO)を適用する際、必要になる次の項目を説明したものです。
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HMP-PCTOを適用したKubernetesアプリケーションの開発・デプロイ、および設定手順
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HMP-PCTOを適用したKubernetesアプリケーションの開発・デプロイ、および設定時に必要なパラメタ
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Kubernetesクラスタ外のHMP-PCTOの運用方法
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Kubernetesクラスタ外のHMP-PCTOで設定が必要なパラメタ
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HMP-PCTOがサポートするAPI
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HMP-PCTOが出力するメッセージ
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HMP-PCTOの情報取得を含めたシステム運用
このマニュアルを利用することで、ユーザがHMP-PCTOを適用できるようになることを目的としています。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
このマニュアルは次の方にお読みいただくことを前提に説明しています。
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HMP-PCTOを適用したKubernetesアプリケーションを開発する方
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HMP-PCTOを適用したシステムを運用する方
また、次の知識をお持ちの方を前提としています。
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トランザクション制御に関する基本的な知識
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コンテナに関する知識
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Kubernetesに関する知識
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Java言語のプログラミングの基本的な知識、およびJDBCの基本的な知識
■ このマニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用する記号を次のように定義しています。
記号 |
意味 |
---|---|
| |
横に並べられた複数の項目に対する項目間の区切りを示し、「または」を意味します。 (例) A|B AまたはBを指定することを示します。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから1つを選択することを示します。項目が横に並べられ、記号|で区切られている場合は、そのうちの1つを選択します。 (例) {A|B|C} A、BまたはCのどれかを指定することを示します。 |
[ ] |
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。 (例) [A] 「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示します。 |
... |
記述が省略されていることを示します。 (例) ABC… ABCの後ろに記述があり、その記述が省略されていることを示します。 |
<> |
この記号で囲まれている項目は、該当する要素やファイルなどを指定したり、該当する要素が表示されたりすることを示します。 (例1) <プロパティ> プロパティを記述します。またはプロパティが表示されます。 (例2) <ファイル名> ファイル名を指定します。 |