Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド

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5.2.2 トラストストアーファイルへの証明書のインポート

LDAPディレクトリサーバの証明書をHitachi Command Suite共通コンポーネントで利用するトラストストアーにインポートします。Hitachi Command Suite共通コンポーネントで利用するトラストストアー(jssecacerts)を次の場所に格納します。トラストストアーファイルが存在しない場合は新規に作成してください。

Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\uCPSB11\jdk\lib\security\jssecacerts
 

トラストストアーファイルの作成,証明書のインポートおよび内容確認には,hcmds64keytoolユーティリティを使用します。格納場所を次に示します。

Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64keytool.exe
 

トラストストアーファイルの作成,および証明書のインポートには,次のコマンドを実行してください。

hcmds64keytool -import -alias <トラストストアー内のユニーク名> -file <証明書ファイル> -keystore <トラストストアーファイル名> -storepass <トラストストアーへのアクセスパスワード> -storetype JKS
 

例えば,証明書ファイルがC:\tmp\ldapcert.der,トラストストアーへのアクセスパスワードがchangeitで,トラストストアー内のユニーク名をldaphostとする場合,hcmds64keytoolユーティリティを使用して証明ファイルをインポートするコマンドは次のようになります。

  
"C:\Program Files\HiCommand\Base64\jdk\bin\hcmds64keytool" -import -alias ldaphost -file C:\tmp\ldapcert.der -keystore "C:\Program Files\HiCommand\Base64\uCPSB11\jdk\lib\security\jssecacerts" -storepass changeit -storetype JKS
  

また,トラストストアーの内容を表示するには,次のコマンドを実行してください。

hcmds64keytool -list -v -keystore <トラストストアーファイル名> -storepass <トラストストアーへのアクセスパスワード

なお,トラストストアーを適用するためには,Hitachi Command Suite製品のサービスおよびHitachi Command Suite共通コンポーネントを再起動する必要があります。

注意事項
  • 証明書ファイルが複数ある場合は,jssecacerts内で使用されていない任意のエイリアス名を指定して,インポートしてください。
  • hcmds64keytoolユーティリティで,トラストストアー内のユニーク名,トラストストアーのファイル名,およびパスワードを指定するときには,次の点に注意してください。
    • ファイル名には次の記号を使用しないでください。
      : , ; * ? " < > |
    • ファイル名は255バイト以内の文字列にしてください。
    • トラストストアー内のユニーク名,およびパスワードには「"」を含めないでください。