Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド

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3.10 ユーザーアカウントに関するセキュリティの設定

Global Link Managerでは,ユーザーのパスワードが第三者に推測されないように,パスワードの条件(文字数,種別など)を設定できます。また,同じユーザーIDに対して不正なパスワードが繰り返し入力された場合に,そのユーザーアカウントを自動的にロックできます。ユーザーアカウントがロックされると,解除するまでロックされたユーザーアカウントを使ってログインすることはできません。なお,ロックされているユーザーがログインするときには,通常の認証エラーが通知され,ロックされていることはユーザー自身には通知されません。

セキュリティの設定はGlobal Link Manager GUIからも操作できます。ただし,クラスタ構成の環境の場合には,Global Link Manager GUIから設定すると実行系ノードだけに反映されます。待機系ノードに反映するときは,ノードを切り替えてから同一の設定を実施してください。Global Link Manager GUIでの操作方法については,マニュアル「Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド」を参照してください。

外部認証サーバと連携してユーザー認証を行う場合,パスワードの管理やユーザーアカウントの制御は,外部認証サーバ側の設定が有効になります。ただし,Hitachi Command Suite製品へ新規にユーザーを登録する際には,Hitachi Command Suite製品で設定したパスワードの条件が適用されます。

注意事項
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのバージョン5.1以降をインストールすると,ユーザーアカウントのロック機能,およびパスワードの複雑性チェック機能が使用できるようになります。これらの機能は,すべてのHitachi Command Suite製品のユーザーに対して有効になるので,バージョン5.0以前のHitachi Command Suite製品の操作で,次の現象が起こるおそれがあります。
  • 正しいユーザーIDとパスワードを指定しても,ログインできない。
    ユーザーアカウントがロックされているおそれがあります。該当するアカウントのロックを解除するか,または新しいユーザーアカウントを登録するなどの適切な対処をしてください。
  • パスワードが変更できない,またはユーザーアカウントが追加できない。
    指定したパスワードが,パスワードの入力規則に従っていないおそれがあります。出力されるメッセージに従って,適切なパスワードを指定してください。
この節の構成
3.10.1 ユーザー定義ファイルを使用したセキュリティの設定
3.10.2 アカウントロックの解除