Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
Global Link Managerサーバの設定を変更する場合,server.propertiesファイルの各プロパティの値を変更します。プロパティの値の入力規則は次のとおりです。
- ASCIIコードの文字を指定します。
- trueまたはfalseを指定する場合,それ以外の値が指定されたときは,falseが指定されたものとします。
- フォルダを指定する場合,パスの区切り文字(\)は2つ続けて入力します。
記述例:server.pathreport.log_location=C:\\Program Files\\HiCommand\\HGLAM\\pathreportGlobal Link Managerサーバの設定を変更するためのプロパティの一覧を次の表に示します。
表3-3 サーバの設定を変更するためのプロパティ(server.properties)
項番 プロパティ名 内容 1 server.thread.max_size 同時実行スレッドの最大数を指定します。 指定できる値:1~50(個)
- 注意事項
- この値は,次のプロパティで指定した値の合計より大きい値を指定してください。
- server.auto_refresh.thread_num
- server.network_scan.thread_num
デフォルト値:152 server.task.max_queue_size タスクキューの最大数を指定します。この値は,Global Link Manager GUIから一度に操作できるホストの最大数になります。 指定できる値:100~10000(個)
- 注意事項
- この値は通常変更しないでください。100台以上のホストに対して操作する場合は,分割して操作してください。
デフォルト値:1003 server.dbms.sweep_init サーバ起動時から初回の空きページを回収するまでの時間を指定します。
指定できる値:1~60(分)
デフォルト値:54 server.dbms.sweep_interval 前回実行から次の空きページを回収するまでの間隔を指定します。
指定できる値:60~100000(分)
デフォルト値:100805 server.agent.max_retry_count 処理中の共通エージェントコンポーネントに対して,処理が完了したかどうか確認するための最大リトライ回数を指定します。
指定できる値:1~350(回)
デフォルト値:1106 server.agent.timeout HDLMからの応答が無かったときに,タイムアウトを検知する時間を指定します。
指定できる値:60~3600(秒)
デフォルト値:12007 server.snmp.trap SNMP Trap受信機能を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します※7。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※18 server.snmp.trap_port_num SNMP Trapを受信するポート番号を指定します※7。 指定できる値:1~65535
- 注意事項
- Windowsファイアウォール機能を使用している場合,この値を変更した時は,Windowsファイアウォールの例外に登録しているポート番号も変更してください。
デフォルト値:22620※19 server.snmp.trap_thread_num SNMP Trapを処理するスレッド数を指定します。
指定できる値:1~10(個)
デフォルト値:310 server.snmp.trap_max SNMP Trap(アラート)を最大何件保持するかを指定します。
指定できる値:1000~30000(件)
デフォルト値:1000011 server.snmp.auto_set ホストの追加時またはホスト情報の更新時に,そのホストに対してアラートの通知設定を自動で実行するかどうかを指定します。自動で実行する場合はtrueを,自動で実行しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse
- 注意事項
- アラート通知をホストごとに設定する場合は,falseを指定してください。
デフォルト値:true※1012 server.snmp.trap_community SNMP Community値を指定します※7。
指定できる値:15文字以下の英数字(a~z,A~Z,0~9)※8
デフォルト値:public13 server.snmp.trap_ip_address SNMP Trapの通知先のIPアドレスを指定します。IPv4アドレスで指定します。SNMP Trapの通知先は,Global Link Managerをインストールしたサーバになります。Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合は,このプロパティの値も必ず変更してください※7。 指定できる値:15文字以下の値
- 注意事項
- Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合に,このプロパティの値を変更しないと,SNMP Trapを受信できなくなります。
デフォルト値:-※114 server.snmp.trap_ipv6_address SNMP Trapの通知先のIPアドレスを指定します。IPv6アドレスで指定します。SNMP Trapの通知先は,Global Link Managerをインストールしたサーバになります。Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合は,このプロパティの値も必ず変更してください※7。 指定できる値:39文字以下の値
- 注意事項
- Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合に,このプロパティの値を変更しないと,SNMP Trapを受信できなくなります。
デフォルト値:-※115 gui.indicator.auto_refresh_interval Global Link Manager GUIのダッシュボードの自動更新間隔を指定します。
指定できる値:1~10000(分)
デフォルト値:116 server.snmp_transfer.enable アラート転送を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse
- 注意事項
- アラート転送を有効にした場合
- snmpのバージョンが指定できます。詳細については,マニュアル「Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド」のアラート転送設定ダイアログの説明個所を参照してください。
- アラート転送を無効にした場合
- アラート転送設定ダイアログで設定した内容が削除されます。
デフォルト値:false17 server.snmp_transfer.ip_address アラート転送の転送先サーバのIPアドレスを指定します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。
Global Link Managerサーバと転送先サーバとの間にファイアウォールが設置されている場合は,あらかじめファイアウォールに転送先サーバのIPアドレスやポート番号などの情報を設定しておいてください。指定できる値:文字列
- 注意事項
- 次の値は指定しないでください。
- server.snmp.trap_ip_addressで指定したIPアドレス
- Global Link ManagerサーバのIPアドレス(複数のIPアドレスを持っているマシンの場合,どのIPアドレスとも同じにしないでください)
- 「127.0.0.1」および「0.0.0.0」(IPv4の場合)
- 「0:0:0:0:0:0:0:1」および「0:0:0:0:0:0:0:0」(IPv6の場合)
- マルチキャストアドレス(IPv6の場合)
ネットワーク内のすべてのホストに同じマルチキャストアドレスを設定し,IPv4のブロードキャストと同じ動作をさせた場合に限ります。- ブロードキャストアドレス(IPv4の場合)
デフォルト値:なし18 server.snmp_transfer.port_num アラート転送の転送先サーバのポート番号を指定します。
Global Link Managerサーバと転送先サーバとの間にファイアウォールが設置されている場合は,あらかじめファイアウォールに転送先サーバのIPアドレスやポート番号などの情報を設定しておいてください。
指定できる値:1~65535(番号)
デフォルト値:16219 server.snmp_transfer.critical_enable アラート転送の際にCriticalレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※220 server.snmp_transfer.error_enable アラート転送の際にErrorレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※221 server.snmp_transfer.warning_enable アラート転送の際にWarningレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※222 server.snmp_transfer.information_enable アラート転送の際にInformationレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※223 server.snmp_transfer.path_enable アラート転送の際にカテゴリーがPathのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※224 server.snmp_transfer.host_enable アラート転送の際にカテゴリーがHostのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※225 server.snmp_transfer.hdlm_enable アラート転送の際にカテゴリーがHDLMのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true※226 server.snmp.alert_refresh_enable パス障害時のアラート受信時にホストの自動更新を有効にするかどうかを指定します※9。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true27 server.auto_refresh.enable ホストの自動更新を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true28 server.auto_refresh.interval ホストの自動更新の更新間隔を指定します。
指定できる値:180~2880(分)
デフォルト値:18029 server.auto_refresh.thread_num ホストの自動更新で同時に実行できる最大数を指定します。 指定できる値:1~50(個)
- 注意事項
- この値を変更するときは,server.network_scan.thread_numの値と合計した値が,server.thread.max_sizeの値より小さくなるように指定してください。
デフォルト値:530 server.pathreport.enable レポートを出力するために,Global Link ManagerがHDLMからパス稼働情報(パスステータスログ)を取得するかどうかを指定します。取得する場合はtrueを,取得しない場合はfalseを指定します。※3 指定できる値:trueまたはfalse
- 注意事項
- この値を変更した場合は,ホストの情報を更新してください。
- この値をtrueにした場合は,次の内容を確認してください。
- server.auto_refresh.enableがtrueであること。
- パス稼働情報(パスステータスログ)を取得するための十分なディスク空き容量があること。ホスト当たりに必要なログファイルのサイズは,server.pathreport.log_total_size_per_hostを参照してください。
- パス稼働情報(パスステータスログ)が不要となり,falseを指定した場合,server.pathreport.log_locationをデフォルト値に戻してください。デフォルト値に戻さない場合,値に指定したフォルダが作成されます。
デフォルト値:false31 server.pathreport.log_location パス稼働情報(パスステータスログ)を保存するフォルダを指定します。このフォルダの配下には,サブフォルダ「\PathStatusLog\<ホストのIPアドレス>」が作成され,次の形式でCSVファイルが出力されます。
PathStatusLog_<ホストのIPアドレス>_<日付>.csv
IPv6形式の場合,<ホストのIPアドレス>は「:」が「-」に置き換わります。
すでにパス稼働情報(パスステータスログ)を出力している場合に,保存するフォルダを変更するときは,出力済みのパス稼働情報(パスステータスログ)を変更後のフォルダへ移動する必要があります。移動する手順については,「(1) パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合」を参照してください。
フォルダがデフォルト値の場合は,Global Link Managerのアンインストール時に削除されます。デフォルト値以外のフォルダを指定した場合は削除されないため,手動で削除する必要があります。指定できる値:150バイト以下の有効な絶対パス※4
- 注意事項
- ネットワーク上のパスは指定できません。ローカルディスクを指定してください。
- デフォルト値以外が指定されている場合,server.pathreport.enableの設定に関係なくフォルダが作成されます。フォルダが作成できなかった場合,Global Link Managerの起動時にエラーとなります。
- このフォルダに格納されるファイルは,Global Link Manager GUIで出力するレポートに使用されるため,編集しないでください。レポートが正しく出力されないおそれがあります。
デフォルト値:<Global Link Managerのインストールフォルダ>\pathreport32 server.pathreport.log_total_size_per_host ホスト当たりのパス稼働情報(パスステータスログ)のサイズを指定します。
指定した値を超えた場合,ファイル名に含まれる日付の古いファイルから削除されます。必要に応じてバックアップを取得してください。大規模構成の場合,デフォルト値で約90日が目安となります。
指定できる値:10~1024(MB)
デフォルト値:10033 server.network_scan.thread_num ネットワークスキャンで同時にホストを追加できる最大数を指定します。 指定できる値:1~20(個)
- 注意事項
- この値を変更するときは,server.auto_refresh.thread_numの値と合計した値が,server.thread.max_sizeの値より小さくなるように指定してください。
デフォルト値:334 server.trouble_detection.enable パス障害検知機能を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true35 server.alert_gathering.interval アラートのE-mail通知機能でアラート情報の集約期間を指定します。
指定できる値:0~1440(分)
デフォルト値:1036 server.alert_email.from.address アラートのE-mail通知機能でGlobal Link Managerサーバから送信するE-mailの送信元アドレスを変更する場合に指定します。 指定できる値:E-mailアドレスのフォーマット(RFC822)に従った文字列
- 注意事項
- 大文字と小文字は区別されます。
- 「\」を文字として使用する場合は,「\\」と記述してください。
デフォルト値:なし(匿名アドレスを使用する)37 gui.export.version 管理情報のCSVファイルを出力するときに,Global Link Managerのどのバージョンの形式で出力するか指定します。値が指定されていない場合,または不正な値を指定した場合は,最新バージョンの形式で出力します。
指定できる値:5.0,5.6,5.7,6.0,6.1,6.2,6.3,7.2,7.3,7.6または8.0
デフォルト値:なし(最新バージョンの形式で出力する)38 gui.report.version レポートを出力するときに,Global Link Managerのどのバージョンの形式で出力するか指定します。値が指定されていない場合,または不正な値を指定した場合は,最新バージョンの形式で出力します。
指定できる値:7.2,7.6または8.0
デフォルト値:なし(最新バージョンの形式で出力する)39 gui.id_take_over.view gui.export.versionまたはgui.report.versionがv7.6以前で,仮想IDを使用する場合,次に示す情報をCSVファイルにエクスポートするかどうか指定します。エクスポートする場合はtrueを,エクスポートしない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse
- 物理LDEV ID
- 物理ストレージシステム名
- 物理CHA
デフォルト値:false40 gui.physical.view 管理対象ホストから取得したパスが次の情報の場合,物理情報をHitachi Global Link Manager管理画面上のパス一覧に表示するかどうか指定します。表示する場合はtrueを,表示しない場合はfalseを指定します。
- ID take over
- H-UVM構成
指定できる値:trueまたはfalse
- 注意事項
- gui.export.versionまたはgui.report.versionがv8.0以降の場合,CSVファイルのエクスポートについて,H-UVMの物理情報を出力する場合はtrueを指定します。なお,gui.id_take_over.viewがtrueの場合,ID take overの移行先の物理情報も出力します。物理情報を出力しない場合はfalseを指定します。
デフォルト値:true41 getlogs.pathreport.get_mode Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する方法を指定します。
指定できる値:0~3
0:取得しない
1:すべてのホストを対象に,現在日から90日前までのログを取得する
2:特定のホストを対象に,ログの取得開始日と終了日を指定する(この値を指定する場合,getlogs.pathreport.host,getlogs.pathreport.startDateおよびgetlogs.pathreport.endDateを設定してください)
3:server.pathreport.log_locationで指定したフォルダすべてを取得する
デフォルト値:042 getlogs.pathreport.host Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する際に,対象となるホストのIPアドレスを指定します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。複数指定する場合,コンマで区切って指定します。
getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:なし(すべてのホストを対象とする)43 getlogs.pathreport.startDate Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する開始日を指定します。「yyyymmdd」の形式で指定します。
getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:なし(ファイル名の日付が最も古いものから取得する)44 getlogs.pathreport.endDate Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する終了日を指定します。「yyyymmdd」の形式で指定します。
getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:なし(ファイル名の日付が最新のものまで取得する)45 server.hdvm.polling.time LDEVラベルの情報を取得する時間を指定します。「hh:mm:ss」の形式で指定します。
server.hdvm.ldevlabel.acquisition.enableの値がtrueの場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:00:00:00~23:59:59(時分秒)
デフォルト値:なし46 server.hdvm.http.ipaddr LDEVラベルの情報取得元のDevice ManagerサーバのIPアドレス,およびDevice Managerサーバが使用するHTTPのポート番号※6(デフォルトは2001)を指定します。このプロパティは,SSL通信が未設定のDevice Managerサーバを対象とします。
IPアドレスは,IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。IPv6アドレスを指定する場合,IPアドレスを[ ]で囲みます。
ポート番号は,IPアドレスのあとにコロンで区切って指定します。
server.hdvm.https.ipaddrで指定したDevice Managerサーバと合わせて,最大で10のDevice Managerサーバが設定されます。このプロパティで指定したDevice Managerサーバよりも,server.hdvm.https.ipaddrで指定したDevice Managerサーバが優先されます。複数のDevice Managerサーバを指定する場合,コンマで区切って指定します。例えば,IPv4アドレスのDevice Managerサーバと,IPv6アドレスのDevice Managerサーバの2ホストを指定する場合,次のように指定します。10.208.999.01:2001,[::128]:2001server.hdvm.ldevlabel.acquisition.enableの値がtrueの場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:なし47 server.hdvm.https.ipaddr LDEVラベルの情報取得元のDevice ManagerサーバのIPアドレス,およびDevice Managerサーバが使用するHTTPのポート番号※6(デフォルトは2443)を指定します。このプロパティは,SSL通信が設定済みのDevice Managerサーバを対象とします。
IPアドレスは,IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。IPv6アドレスを指定する場合,IPアドレスを[ ]で囲みます。
ポート番号は,IPアドレスのあとにコロンで区切って指定します。
server.hdvm.http.ipaddrで指定したDevice Managerサーバと合わせて,最大で10のDevice Managerサーバが設定されます。このプロパティで指定したDevice Managerサーバは,server.hdvm.http.ipaddrで指定したDevice Managerサーバよりも優先されます。複数のDevice Managerサーバを指定する場合,コンマで区切って指定します。例えば,IPv4アドレスのDevice Managerサーバと,IPv6アドレスのDevice Managerサーバの2ホストを指定する場合,次のように指定します。10.208.999.01:2443,[::128]:2443server.hdvm.ldevlabel.acquisition.enableおよびserver.https.enableのそれぞれの値がtrueの場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:なし48 server.hdvm.ldevlabel.acquisition.enable LDEVラベルの情報取得を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:false49 server.https.enable SSL通信を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:false50 server.https.truststore hglamkeytoolユーティリティで指定したトラストストアーファイルを指定します。255バイト以内の絶対パスで指定します。 指定できる値:文字列
- 注意事項
- <インストーラーで指定したインストールフォルダ>\\Base64\\uCPSB\\jdk\\jre\\lib\\security\\jssecacertsのように,シンボリックリンクを含むパスを指定した場合は,参照先が変わることがあります。hcmds64chgjdkコマンドなどでJavaプログラムを変更し,シンボリックリンク参照先を変更された場合は,トラストストアーファイルへの証明書の再インポートが必要になります。
デフォルト値:なし51 gui.hdlm_installer.downloadfromdvd.enable DVD-ROMからのHDLMインストーラーのダウンロードを有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
指定できる値:trueまたはfalse
デフォルト値:true52 gui.hdlm_installer.fromdvd.location DVD-ROMのマウント先のフォルダを指定します。
gui.hdlm_installer.downloadfromdvd.enableの値がtrueの場合だけ,この値は有効となります。
指定できる値:文字列
デフォルト値:<Global Link Managerのインストール時に使用したDVDのドライブ>\\HGLM
- 注※1
- インストール実行時に設定した値に置き換わります。
- 注※2
- HDLMのホストでアラート転送を使用している場合,デフォルトでは,すべてのアラート情報を転送する設定になっているため,大量にアラート情報が転送されるおそれがあります。アラートを大量に転送させたくない場合,カテゴリーがHostのアラートだけを転送するように設定することをお勧めします。さらに,server.snmp.alert_refresh_enableをtrueに設定することで,SNMP Trapを受信するマシンがアラートを受信したときに,アラートを通知したホストを自動で更新するため,即時にアラートが転送されるようになります。
- カテゴリーがHostのアラートだけを転送するには,次のプロパティをtrueに設定し,それ以外の※2が付いているプロパティはfalseにしてください。
- server.snmp_transfer.host_enable
- server.snmp_transfer.critical_enable(Criticalレベルのアラートを転送する場合)
- server.snmp_transfer.error_enable(Errorレベルのアラートを転送する場合)
- 注※3
- 設定に関係なく,すでに取得していた情報はレポートとして出力できます。ただし,指定した期間のパス稼働情報(パスステータスログ)が存在しない場合には,レポートは情報が空のまま出力されます。
- 注※4
- 指定したフォルダ配下および出力されるCSVファイル(パス稼働情報ファイル)は,Windowsのローカルシステムアカウント(SYSTEM)がフルコントロール権限である必要があります。また,このフォルダおよびファイルには,Windowsのローカルシステムアカウント(SYSTEM)およびGlobal Link Manager管理者以外のアクセス権限は設定しないでください。
- 注※5
- Global Link Managerの保守情報を取得する方法は,「7.3.1 Global Link Managerサーバの保守情報の一括採取」を参照してください。
- 注※6
- Device Managerサーバが使用するポート番号については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
- 注※7
- この値を変更した場合は,SNMPの監視対象のホストに設定値を反映させるため,該当するホストの更新も必要です(ただしホスト更新時に該当するホストに値を反映させるためには,server.snmp.auto_set=trueと設定されていることが前提となります)。
- 注※8
- Global Link Managerに6.4以降のバージョンのHDLMが動作するHDLMホストだけが登録されている環境に限り,英数字に加えて記号(`~!#$%()*+,-./:;?@[\]^_{|})も指定できます(ただし,「\」を指定する場合は,「\\」と指定してください)。
- 注※9
- パス障害のアラートは,次のメッセージを含みます。
- KAIF60100-E
- KAIF60145-E
- KAIF60155-E
- KAPL08022-E
- 注※10
- インストール実行時の設定に応じて,server.snmp.trapと同じ値に置き換わります。
- この項の構成
- (1) パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合
(1) パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合
パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合,出力済みのパス稼働情報(パスステータスログ)を変更後のフォルダへ移動する必要があります。次の手順を実行してください。
同じマシンにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動または停止すると,ほかのHitachi Command Suite製品のサービスも一緒に起動または停止されます。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop- パス稼働情報(パスステータスログ)をエクスポートします。
次のコマンドを実行してください。<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamexport /dir <エクスポート先フォルダ名><エクスポート先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
<エクスポート先フォルダ名>に使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。
コマンドの実行例を次に示します。"C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglamexport" /dir "C:\hglam export"- プロパティファイルのserver.pathreport.log_locationに保存先のフォルダ名を指定します。
プロパティファイルの設定方法については,「3.6 Global Link Managerの環境設定の変更」を参照してください。- パス稼働情報(パスステータスログ)をインポートします。
次のコマンドを実行してください。<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamimport /report <エクスポートデータ格納先フォルダ名><エクスポートデータ格納先フォルダ名>には,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダを絶対パスで指定します。
- 注意事項
- コマンド実行前に手順3で指定した保存先のフォルダは削除,または空にしておいてください。
- フォルダが空ではない場合,フォルダの中身は削除されます。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
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