指定したホストの情報を更新します。各ホストの構成情報を取得して,最新の情報をGlobal Link Manager GUIで表示します。
Global Link Managerでは,多数のホストに接続した環境でもGlobal Link Manager GUIでの操作性を保つために,ホストから取得した構成情報をGlobal Link Managerサーバのデータベースに保持し,Global Link ManagerクライアントでWebブラウザーを介して表示します。ホスト情報を更新するときの処理の流れを次の図に示します。
図3-3 ホスト情報の更新処理の流れ
ホスト情報更新時にパス構成変更を実行できます。パス構成変更とは,既存のパスへの影響なしに動的にパスを追加または削除する機能です。この機能はホストがHDLM(OSがVMware以外)の場合に実行できます。
- 注意事項
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- パス構成変更はホストのHDLMバージョンが7.6以降の場合だけ実行できます。
- HDLMバージョン7.6でOSがSolarisの場合,パス動的追加を実行すると,接続が切れているマルチパスLUは削除されます。
- HDLMバージョン8.7.6以降でOSがSolarisの場合,パスがOSからは削除されていない状態でもオフライン設定を行うことで,パス動的削除によってHDLMの管理対象外のパスになります。
ただし,OSから削除されていないパスはパス動的追加を行うと,削除したパスが再度追加されHDLM管理対象のパスになります。
- ホストのOSがSolarisの場合,追加したパスのマルチパスLU名が表示されない場合があります。この場合,時間を置いてからホスト情報の更新を実行するようにしてください。
パス構成変更の手順を次に示します。なお,HDLMバージョンが8.0以降で,ホストのOS がSolaris(バージョン10以降)の場合は,パス削除ができます。また,ホストのOSがWindowsの場合は,パス動的追加はできません。
- パス動的追加を実行する場合は,ホストのOSがLinuxのときは追加するパスがOSに認識されている必要があります。HDLMのマニュアルを参照し,追加したいパスをOSに認識させてください。
- パス動的削除を実行する場合は,ホストのOSごとにあらかじめ次のことを実施してください。
- ホストのOSがAIXの場合は,削除したいパスを選択し,オフライン設定を行います。
- ホストのOSがLinuxの場合は,削除するパスをOSから削除する必要があります。HDLMのマニュアルを参照し,削除したいパスをOSから削除してください。
- ホストのOSがSolaris(バージョン10以降)の場合で,かつHDLMバージョンが8.7.6以降の場合は,削除したいパスを選択し,オフライン設定を行います。HDLMバージョンが8.0以降かつ8.7.6未満の場合は,削除するパスをOSから削除する必要があります。HDLMのマニュアルを参照し,削除したいパスをOSから削除してください。
- ホストのOSがWindowsの場合は,削除したい接続されていないパスを選択し,オフライン設定を行います。
- エクスプローラメニューの[リソース] -[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブでパス構成変更を実行するホストのチェックボックスを選択し,[ホスト情報更新]ボタンをクリックします。
ホスト情報更新ダイアログが表示されます。
- [パス構成変更:]で[パス動的追加]または[パス動的削除]のチェックボックスを選択し,実行します。
追加または削除したパスの情報を,パス動的追加 - <ホスト名>ダイアログまたはパス動的削除 - <ホスト名>ダイアログの[パス一覧]で確認してください。
リセット処理の手順を次に示します。
- エクスプローラメニューの[リソース] -[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブでリセット処理を実行するホストのチェックボックスを選択し,[ホスト情報更新]ボタンをクリックします。
ホスト情報更新ダイアログが表示されます。
- [リセット処理:]で[リセットI/O回数]または[リセットロストパス]のチェックボックスを選択し,実行します。
GAD non-preferred path option更新の手順を次に示します。なお,HDLMバージョンが8.0.1以降で,global storage virtualizationを使用している場合に実行できます。
- エクスプローラメニューの[リソース] -[ホスト]を選択します。
ホストサブウィンドウが表示されます。
- [ホスト一覧]タブでGAD non-preferred path option更新処理を実行するホストのチェックボックスを選択し,[ホスト情報更新]ボタンをクリックします。
ホスト情報更新ダイアログが表示されます。
- [GAD non-preferred path option更新]のチェックボックスを選択し,実行します。
Global Link Managerサーバの環境設定によって,ホスト情報を自動で更新することもできます。
- 一定間隔での自動更新
デフォルトでは,ホスト情報は180分間隔で自動的に更新されます。自動更新の有効,無効の設定を変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.auto_refresh.enableプロパティで指定します。
- アラート受信時の自動更新
デフォルトでは,パス障害が発生した場合にSNMP Trapによって通知されるアラート(メッセージID:KAPL08022-E)を受信したときに,発信元のホスト情報が自動的に更新されます。自動更新の有効,無効の設定を変更する場合は,Global
Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.alert_refresh_enableプロパティで指定します。
ホストからのアラート通知の設定については,「3.3.9 ホストのアラート設定」を参照してください。
server.propertiesファイルの各プロパティについては,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。
手動で実施するホスト情報の更新は,単一ホストもしくはホストグループ,複数ホストもしくはホストグループ一括,または,選択したCHAポートに接続するホストの単位で実行できます。
- この項の構成
- (1) ホスト情報の更新手順(単一ホスト)
- (2) ホスト情報の更新手順(複数ホスト一括)
- (3) ホスト情報の更新手順(単一ホストグループ)
- (4) ホスト情報の更新手順(複数ホストグループ一括)
- (5) ホスト情報の更新手順(CHAポートの接続ホスト一括)
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