Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


2.6.1 パス障害の発見と対処

Global Link Managerで管理するパスに障害が発生した場合,各ホストのHDLMが検知した障害情報は,アラートとして通知されます。複数ホストの障害情報を一括で管理するため,各ホストで確認しなくても障害が検知されたホストを特定できます。

複数ホストで管理するパス障害を発見して対処する流れについて説明します。

  1. Global Link Manager GUIのダッシュボードで[HGLM]配下に表示されるアラート件数が更新されたことを確認します。
    パス障害の発生は,各ホスト,ホストグループまたはストレージシステムのアイコン表示によって確認することもできます。
  2. 通知された障害情報をアラート一覧で確認し,障害が検知されたホストやパスを特定します。
    アラートの確認方法については,「3.7 アラート管理」を参照してください。
  3. 最新のホスト情報を取得します。
    最新の状態でホストやパスの状態を参照するために,ホスト情報を更新します。ホストの情報の更新手順については,「3.3.6 ホスト情報の更新」を参照してください。
  4. 障害が発生しているパスを確認して原因を特定します。
    パス一覧で障害パスを表示してI/O回数およびI/O障害回数を参照したり,障害情報の対処を参照したりして,障害の原因を特定します。間欠障害監視が有効な場合は,パスに間欠障害が発生しているとみなされると,パス一覧のパスのアイコンは点滅表示されます。
    パスの一覧表示方法については,「3.6.3 パス一覧の表示」を参照してください。
  5. 障害に対処します。
    OSやハードウェアの管理ツールなどで障害個所を特定して,障害に対処します。ハードウェアの保守については,購入元会社または保守契約があれば保守会社に連絡してください。
    障害に対処するために,必要に応じてパスをオフラインにします。例えば,HBAの故障が原因であると判明した場合,HBAを交換するためにそのHBAを通るすべてのパスに対してオフライン操作を実行します。障害の対処後には,オフラインにしたパスに対してオンライン操作を実行します。パス状態を切り替える方法については,「3.6.5 パスの状態切り替え」を参照してください。
    障害に対処するためにハードウェアを交換する場合は,交換後にHDLM運用環境の再構成が必要です。HDLMでの構成の変更方法については,HDLMのマニュアルを参照してください。
  6. 障害に対処したホストの情報を更新して,パスが正常に動作していることを確認します。
    ホストの情報の更新手順については,「3.3.6 ホスト情報の更新」を参照してください。